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ウル寅な年明け！ 新春☆初夢フェア２０２２！ ～鷹編～
【イン・クレセントムーン・サンセット】
天界をご存じ？ 文字どおり、天使や神さまたちがおわす世界です。緑は青々として花は咲き乱れ、神秘的な生き物たちが生を謳歌する、楽園のようなところです。
時おり、ごくまれ～に、天界から下界へ、神さまが落っこちたりすることもあるそうですよ。あはは、天から落ちる神さまだなんて、おまぬけですね！
それはさておき。
「ふわわ～……！ 綺麗です！ 素敵です！」
天界の一角には、その名も『クレセントムーン・サンセット』というビーチがありまして。明けない夜を沈まない銀色の三日月が照らすムードたっぷりなビーチは、浮遊する巨大な岩の上に作られていて、平らな上面には透明で澄んだ水をたたえ、端っこは水が流れ落ちるままの滝になっているという、なんとも不思議かつ風光明媚なスポットなのです。って、天界観光案内のパンフに書いてありました。
「サイコーです♪」
リリエル・エーテライトは爽やかなブルーの水着をまとい、水玉模様の浮き輪をもって、背中の翼をぱたぱたぱた。本物の天使みたいに羽ばたかせながら、白い白い砂浜へ。絵画のキャンバスめいた白浜の中に、銀の三日月に照らされた七色の貝殻が輝いておりました。さああ、さああと打ちよせる波がリリエルの足を濡らし、ひゃっと声をあげましたけれど、その冷たさがまた心地よく、うっとり。目を細めます。
リリエルはさっそく水へダイブ！ まったく透明に澄みきった水にリリエルの小さな身体は包まれて、浮かび上がる浮き輪にひょいと乗っかり、ぷかぷか。ゆらゆら。足をぱしゃぱしゃ。むふふ、と笑みました。
たゆたうままに透きとおる水に浮かび、見上げれば銀色の月を横切って、尾羽に炎を引く不死鳥が飛んでいきます。
ドリンクはいかが？ とスタッフさんらしい天使のお姉さんがはたはた飛んできて、スカイブルーのジュースが揺れるグラスを渡してくれました。ひと口ふくむと、しゅわしゅわ弾けて鮮烈かつ爽快な味。目が覚めるようです。
「お？ リリエルじゃないの」
ネオンまたたくナイトプールのようなビーチに、お客はまばら。それもまた静謐な空気が素敵なのですけれど、ちょっぴり寂しいな、と思っていたところでした。
「あれっ、フォルカさん！ 来てたんですね♪」
「私もいるわよ～」
星幽塔でも馴染みのフォルカ・ヴィクスンと、寝子島高校前理事長の桜栄 あずさ。ふたり連れ立ってプールを堪能していたところ、リリエルを見つけてやってきたようです。
「奇遇ね、お嬢ちゃん。せっかくだし、いっしょに泳ぎましょっか？」
「いいね、遊ぼうよリリエル！」
「はいっ！ ぜひぜひ♪」
あれれ、桜栄もと理事長は今、どこか遠くへ旅に出ているのでは……？ といった事情を、ほしびとのリリエルが知っていたかどうかはさておき。
まーぶっちゃけまして、これ夢ですものでね。細かいことは言いっこナシってことで、ええ。
てゆーか、
「じ～～～……」
「ん？ どしたのさ、リリエル」
「私たちの水着、どこかヘンかしら？」
でーん。どどーん！ なにがとはあえて申しませんけれど、水着に包まれた大きなものがでででんどどんと目の前に並んでおり、これはリリエルの夢だというのになんでしょう、このアウェイ感。
ま、気にしても仕方ない！ と、切りかえが早いのはリリエルのポジティブでいいところ。
「とりあえず……いっぱいいっぱい、楽しみましょ～！」
「「おーっ！」」
三人してざんぶと透明な水へ飛び込み、くったくたになるまで泳いだり、ビーチバレーなんかで遊びました。天界流ビーチバレーにはスタッフの天使さんたちも乱入し、水に空にと縦横無尽に駆けめぐる、それはそれはキテレツでぶっとんでいて、底抜けに楽しいひと時だったりするのでした。
ビーチチェアにパラソル。サイドテーブルには微アルのドリンクも。三人寝ころんで、はふうとひとやすみ。
「ああ。癒されます～」
フォルカとあずさはすっかり疲れてしまったか、すかーすここーと寝息を立てています。
リリエルもころりと身を横たえて、銀の月と天界を流れゆく雲、どこまでも続く澄んだ空を見つめます。優しい波音が耳をくすぐり、リラックス。
思えば星幽塔の第一階層、Barアストラルはいつでも冒険者たちでごったがえしていて、リリエルも調理に給仕にと毎日大忙し。休むヒマもないったらありゃしません。
「ふふ、それも楽しいですけれど」
荒くれた冒険者たちのお顔が酒や料理にゆるむところを眺めるのが、リリエルは大好きです。
時にはこうしてお休みするのもいいけれど。やっぱりあの酒場の喧噪が、どうにも恋しくなってしまいます。酔っぱらってケンカするかと思えば、仲なおりして大合唱したり。大ケガをして帰ってきたと思ったらあっという間に復帰して、再びクエストへ出かけてゆく前に、リリエルの料理で腹ごしらえ……なんて彼らを出迎え、見送る瞬間が、リリエルにはどうしようもないほど愛おしく思えます。
「うんっ。今年も、がんばリリエル！ ですねっ」
天界ではゆっくり時間が流れます。ゆっくり、ゆったり、もう少しのんびりしたら、またあの喧噪へと舞い戻ろう。
その瞬間を想像して、にんまりと微笑みながら、リリエルもまたまどろみへと落ちてゆきました。
天界をご存じ？ 文字どおり、天使や神さまたちがおわす世界です。緑は青々として花は咲き乱れ、神秘的な生き物たちが生を謳歌する、楽園のようなところです。
時おり、ごくまれ～に、天界から下界へ、神さまが落っこちたりすることもあるそうですよ。あはは、天から落ちる神さまだなんて、おまぬけですね！
それはさておき。
「ふわわ～……！ 綺麗です！ 素敵です！」
天界の一角には、その名も『クレセントムーン・サンセット』というビーチがありまして。明けない夜を沈まない銀色の三日月が照らすムードたっぷりなビーチは、浮遊する巨大な岩の上に作られていて、平らな上面には透明で澄んだ水をたたえ、端っこは水が流れ落ちるままの滝になっているという、なんとも不思議かつ風光明媚なスポットなのです。って、天界観光案内のパンフに書いてありました。
リリエル・エーテライトは爽やかなブルーの水着をまとい、水玉模様の浮き輪をもって、背中の翼をぱたぱたぱた。本物の天使みたいに羽ばたかせながら、白い白い砂浜へ。絵画のキャンバスめいた白浜の中に、銀の三日月に照らされた七色の貝殻が輝いておりました。さああ、さああと打ちよせる波がリリエルの足を濡らし、ひゃっと声をあげましたけれど、その冷たさがまた心地よく、うっとり。目を細めます。
リリエルはさっそく水へダイブ！ まったく透明に澄みきった水にリリエルの小さな身体は包まれて、浮かび上がる浮き輪にひょいと乗っかり、ぷかぷか。ゆらゆら。足をぱしゃぱしゃ。むふふ、と笑みました。
たゆたうままに透きとおる水に浮かび、見上げれば銀色の月を横切って、尾羽に炎を引く不死鳥が飛んでいきます。
ドリンクはいかが？ とスタッフさんらしい天使のお姉さんがはたはた飛んできて、スカイブルーのジュースが揺れるグラスを渡してくれました。ひと口ふくむと、しゅわしゅわ弾けて鮮烈かつ爽快な味。目が覚めるようです。
「お？ リリエルじゃないの」
ネオンまたたくナイトプールのようなビーチに、お客はまばら。それもまた静謐な空気が素敵なのですけれど、ちょっぴり寂しいな、と思っていたところでした。
「あれっ、フォルカさん！ 来てたんですね♪」
「私もいるわよ～」
星幽塔でも馴染みのフォルカ・ヴィクスンと、寝子島高校前理事長の桜栄 あずさ。ふたり連れ立ってプールを堪能していたところ、リリエルを見つけてやってきたようです。
「奇遇ね、お嬢ちゃん。せっかくだし、いっしょに泳ぎましょっか？」
「いいね、遊ぼうよリリエル！」
「はいっ！ ぜひぜひ♪」
あれれ、桜栄もと理事長は今、どこか遠くへ旅に出ているのでは……？ といった事情を、ほしびとのリリエルが知っていたかどうかはさておき。
まーぶっちゃけまして、これ夢ですものでね。細かいことは言いっこナシってことで、ええ。
てゆーか、
「じ～～～……」
「ん？ どしたのさ、リリエル」
「私たちの水着、どこかヘンかしら？」
でーん。どどーん！ なにがとはあえて申しませんけれど、水着に包まれた大きなものがでででんどどんと目の前に並んでおり、これはリリエルの夢だというのになんでしょう、このアウェイ感。
ま、気にしても仕方ない！ と、切りかえが早いのはリリエルのポジティブでいいところ。
「とりあえず……いっぱいいっぱい、楽しみましょ～！」
「「おーっ！」」
三人してざんぶと透明な水へ飛び込み、くったくたになるまで泳いだり、ビーチバレーなんかで遊びました。天界流ビーチバレーにはスタッフの天使さんたちも乱入し、水に空にと縦横無尽に駆けめぐる、それはそれはキテレツでぶっとんでいて、底抜けに楽しいひと時だったりするのでした。
ビーチチェアにパラソル。サイドテーブルには微アルのドリンクも。三人寝ころんで、はふうとひとやすみ。
「ああ。癒されます～」
フォルカとあずさはすっかり疲れてしまったか、すかーすここーと寝息を立てています。
リリエルもころりと身を横たえて、銀の月と天界を流れゆく雲、どこまでも続く澄んだ空を見つめます。優しい波音が耳をくすぐり、リラックス。
思えば星幽塔の第一階層、Barアストラルはいつでも冒険者たちでごったがえしていて、リリエルも調理に給仕にと毎日大忙し。休むヒマもないったらありゃしません。
「ふふ、それも楽しいですけれど」
荒くれた冒険者たちのお顔が酒や料理にゆるむところを眺めるのが、リリエルは大好きです。
時にはこうしてお休みするのもいいけれど。やっぱりあの酒場の喧噪が、どうにも恋しくなってしまいます。酔っぱらってケンカするかと思えば、仲なおりして大合唱したり。大ケガをして帰ってきたと思ったらあっという間に復帰して、再びクエストへ出かけてゆく前に、リリエルの料理で腹ごしらえ……なんて彼らを出迎え、見送る瞬間が、リリエルにはどうしようもないほど愛おしく思えます。
「うんっ。今年も、がんばリリエル！ ですねっ」
天界ではゆっくり時間が流れます。ゆっくり、ゆったり、もう少しのんびりしたら、またあの喧噪へと舞い戻ろう。
その瞬間を想像して、にんまりと微笑みながら、リリエルもまたまどろみへと落ちてゆきました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年01月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年01月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年01月09日 11時00分
