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【星幽塔】第一階層 黄金色の麦畑を、何度でも
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ラッセルがグロッタ家のドアをノックして名乗ると、はいと声がしてレクスが招き入れてくれた。
「ラッセルお兄ちゃん、来てくれたの?」
「おうともさ。あれ、二人とも木彫りをしてたのか?」
「うん! 今兄ちゃんに教わってたんだ」
テーブルの上には、小ぶりのナイフと木くず、花を象ったコースターのようなものがある。
「へぇ、すごいなぁ。これ、ティムが作ったのか?」
「えへへ! 僕がんばったんだよ!」
「もう一個作って、父ちゃんと母ちゃんにあげるんだよな」
元気よく返事をする弟の頭を撫でるレクスは笑顔だ。彼らがテーブルを片付けてお茶の用意をしてくれたので、ラッセルはご馳走になることにした。
「いやー、それにしてもティムはすげーな。小さなナイフ一本でこの彫りとは」
ティムに断ってナイフを見せて貰う。木製の握りと鞘付きの刃物は、子供の手に収まるサイズで、握りには彼の名前が彫ってある。
「見れば見るほど素敵なナイフだなぁ、どこのお店で買ったのか、教えてくれないか?」
「ナイフを……どこ、で?」
ラッセルが質問すると、ティムの目がぼんやりして、何かにヒビが入るような音がしたような――
「あぁ、それは俺があげたんですよ」
しかし、ティムの変化に注意を向ける間もなく、質問に答えたのはレクスだった。
「あげたって、誕生日プレゼントとか?」
「えぇ……今日あげようと準備しておいたのに、朝既に持っていたのは不思議と言えば不思議ですが……俺の勘違いかなと」
レクスが言うには、ナイフは彼の父親が手作りして贈ったものなんだとか。以前手彫りのイナゴ様をティムにあげたら大喜びだったので、今度はティム自身が作れるように兄のレクスからナイフを贈り、手ほどきもすることにしたそうだ。
「へぇ、そりゃあ素敵な贈り物じゃないか!」
「うん! レクス兄ちゃん、ありがとう!」
◆
夢を見たのだとティオレは言う。
情報収集を終え、ティオレ、美野梨、想花と合流したラッセルは、手持ちの情報を突き合わせていた。
「坑道みたいなとこで一生懸命薬草を採ってたら、地震で出られなくなるんだ。迷ってるうちに、大きな扉がある場所に出てさ。何とか扉を開けたら、そこからぶわっと黒いもやみたいな物が吹き出して、全身を食われて……今思い出してもぞっとするね。夢の中の私は、紅白の組紐が結ばれたお守りを持っていたけど、アレが何か手がかりになるかも」
「薬草と」
「お守りかぁ」
想花が想像して震えている横で、ラッセルと美野梨は真剣に考え込んでいる。
「多分、その夢はレクスが体験した事じゃないかしら。レクスはミーシャとお付き合いしているって聞いたことがあるし。病弱な彼女のために、危ないといわれている廃坑に薬草を採りに行っているのかも」
「とすると……アレシスが滅びたのは、神事を忘れた村に、レクスがイナゴ様を解放してしまったから、か?」
「じゃあやっぱり、本来の歴史では、レクスさんは亡くなって……」
想花の言葉に、残る三人は目を伏せた。
「ティムは兄貴に生きてて欲しいって願ってる筈だよな。そこに何か鍵があると思う」
ラッセルの言葉に残る3人も唸る。(便宜上の)明日の方針を話し合った結果、美野梨と想花がパン屋に行ってミーシャと話しているレクスを止め、ティオレとラッセルは止められなかった時に備えて薬草を採取しにいくことになった。
(何だかぼく、なにも出来てないよなぁ……)
その晩想花は、力になれてないという申し訳なさからか、中々眠りに落ちることができなかった。
やっと眠れたと思った、その時。
想花は自分自身が広がっていくような、妙な感覚を覚えた。それなのに、真っ暗で狭い所から出ることができない。どんなに目をこらしても闇の中――間違っても宿を借りたグロッタ家のベッドではない。
出られないという鬱屈に加え、時折襲ってくる猛烈な空腹感と喉の渇き。
くるしい、のどかわいた、くるしい、でたい、おなかがすいた――頭の中が埋め尽くされ、時間など無きに等しく、全ては塗りつぶされ――その時。
音も無く差し込む光。
――出られる!
自分『たち』が光めがけて殺到したところで、想花は目覚めた。
場所は、何度か体験した村の入り口。周りにはブンブンという虫の羽音。
「いたっ」
刺された? と思ってからものの数秒で、ぽつぽつ、赤い発疹のようなものが増えてゆく。
白い腕をむしばむ赤い星に慄然とした想花が、慌てて皆に見た夢を報告すると。
最初に心配され、皆の顔には焦燥が浮かんだ。
「2つの悪夢から考えると、イナゴ様の祭壇は廃坑の奥にあるとみて間違いなさそうね」
「あぁ、絶対扉を開けちゃなんねぇって事もな。供物を持って謝りに行かないと」
「まぁつまり、レクスを廃坑に行かせたらダメってことは変わらないんだろう」
4人は2人ずつに別れて、目的地へと歩き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月11日
参加申し込みの期限
2021年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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