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いつも見頃の万年桜
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着流しのような格好で
鏨 紫
が現れた。咲き誇る桜に黄色い目を細める。
万年桜の下では赤ら顔で眠りこける者達が続出した。目にした紫は口端で笑った。
「みんな仲良く赤鬼だね」
本人も鬼で黒い二本の角を生やしていた。髪は赤銅色で後方に緩く結んでいる。高い上背を活かし、遠方まで視線を向けた。
「大きな鬼がいるね。あれは……」
言いながら緩やかに足を運ぶ。相手の姿がはっきりと見えて紫は破顔した。
「そこにいるのは酒呑童子殿ではございませんか」
「お主は鏨家の者だな」
巨大な赤鬼、酒呑童子は一瞥で素性を言い当てた。紫はやや腰を低くして近づいた。
「ご推察の通り、鏨一家の紫にございます」
「どうだ、呑んでいくか。酒はたっぷりある。おなごにしては飲むと漏れ聞いた。相違ないか?」
「この界隈では、名が知れた酒豪で認識されています」
「それはよい。銘酒『鬼惚れ』を存分に味わってゆくがいい」
酒呑童子は隣にいた青鬼を軽く手で押し退けて席を設けた。
「お言葉に甘えまして」
紫は空いたところに胡坐を掻いた。酒呑童子は酒樽を片手で掴み、真新しい盃になみなみと注いだ。
「まずは駆け付け一杯」
「ありがたく頂戴いたします」
「堅苦しい言葉遣いは無用だ。ここは酒宴の場、無礼講でよいぞ」
酒呑童子は紫を見下ろして凄みのある顔で笑った。
対面にいた青鬼は空になった盃を差し出す。
「俺の酒がなくなったぞ。酒呑童子、酌をしろ」
「頭を引き千切られたいのか」
片膝を立てた状態で上体を前に傾ける。全身の筋肉が盛り上がり、殺気が駄々漏れとなった。
青鬼は一層、顔を青くして後ろに倒れ込んだ。手足をばたつかせて起き上がると土下座の格好となった。
「ちょ、調子に乗りました! お許しください!」
「ほんの冗談だ」
酒呑童子は腹を揺すって大笑した。周囲の鬼達も大いに笑う。青鬼はおずおずと顔を上げた。
紫は目を細めて盃を傾ける。
「おもしろい余興を見た気分だ。それに『鬼惚れ』がいいね。銘酒の名に恥じない豊かな味わいが気に入ったよ。うん、鬼が惚れるほどに美味い」
目にした酒呑童子は軽く頷いた。
「やはり呑める口か。あの新選組の一人も口に合ったと言っていたな」
「そんな人物も来ていたのかい? 今はいないようだけど」
「ぶらりと歩きたくなったそうだ。隊士の仲間を探しに行ったのかもしれぬが」
「なるほどね。ここは霊界だから会えるといいね」
残りの酒を呑み干した。紫は袖口で軽く口を拭いた。
「酌をしてやろう。まだ酔い潰れはしないだろう」
「もちろんだ」
紫は笑って盃を差し出した。酒呑童子は樽酒をひょいと持ち上げて注ぐ。
「今頃だが御付きの者と一緒ではないのか」
「今日は一人だよ。でも、今頃は別のところで顔を売っているかもしれない。商才に秀でた小鬼がいるからね。少々、手癖が悪いけど」
「面白そうな者だな。連れてくれば儂が持て成したのだが」
酒呑童子は惜しみながら別の樽酒を掲げ、開けた口に注ぎ込んだ。その豪快な呑み方に紫は、参ったね、と言いながら競うようにして酒を呷る。
合間に他の鬼から肴を出された。紫は摘まんでは呑んだ。車座となった鬼達も酒が進み、歌や踊りを披露する者まで現れた。
紫は大いに笑い、見事な手並みには惜しみない拍手を送った。
場に馴染んだところで紫は酒呑童子を改めて眺める。
「しかし、大きいな。八尺三寸の我が身が小さく思える」
「並みの鬼よりは大きいではないか」
「それはそうかもしれないが、米粒になった気分だよ……ふふ、思えば酒も米粒から生まれる。酒宴にはお似合いの面子かもしれないね」
「少し酔ったのか?」
酒呑童子が上から覗き込むような格好となった。紫は受けて立つように笑う。
「どうかな。僕の御付きの者なら、このような口上を述べるかもね」
紫は身体を斜めにして目を剥く。
「さぁさぁ、呑み比べなら米粒、いや、山椒以上にぴりりと効いてみせようぞ!」
大仰に首を回して大見得を切る。周囲の鬼達から大きな拍手が沸き起こった。
呑み比べの勝敗に関係なく、鬼達の酒宴は長々と続いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
動物・自然
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月04日
参加申し込みの期限
2021年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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