this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
いつも見頃の万年桜
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
休日、のんびりと鎌倉の実家で過ごす予定が脆くも崩れた。
「そうよ!」
用事を思い出した
楡宮 遠海
は急いで着替える。白いブラウスにデニム生地のスカート姿で外に飛び出していった。
電車を経由して寝子島に到着、シーサイドタウン駅で下車した。コンコース前で周囲を見回し、右斜め前の道へと歩き出す。
閑散とした道を進んで、いきなり右手に曲がる。一瞬、驚いた顔となった。
「見覚えはあるんだけど……」
弱々しい笑みで道なりに進む。左手の細い道を遣り過ごし、思い悩んだ末に引き返す。
「この道は、近道のような気がする?」
疑わしいながらも足を踏み入れた。直進して突き当りで右手に曲がる。すぐさま道端に置かれたプランターに目が留まる。ラベンダーに似た青い花は満開の状態だった。
軽く息を吸い込むと表情が和む。足取りは軽くなり、気ままに見つけた道に入り込んだ。
前髪が額に貼り付く。少し汗を掻いていた。持参したハンカチを額や頬に押し当てながら尚も歩く。
喫茶店の手前に木製のベンチが置かれていた。遠海は中央に深々と座る。薄っすらと笑みを浮かべた状態で薄青い空を眺めた。
「完全に迷ったわ」
大きく息を吐いた。全身の力が抜ける。吹き付ける風は熱い身体を適度に冷やし、徐々に瞼を重くする。
「……甘い、香り、が……」
両目を閉じた状態で寝言のように呟いた。
目を開けた遠海は、え、と声を漏らす。
ベンチは柔らかい草地となり、空は薄桃色に染まる。はらはらと舞い散る花弁は美しく、見惚れた表情で緩やかに息を吐いた。
「ここは? なんで初夏に桜?」
ぼんやりした目は騒ぐ人々に向かう。
頭に角を生やした鬼がいた。白装束の女性の足がなかった。巨大な蜘蛛までいた。あやかし達は容姿に関係なく、陽気に歌や踊りに興じている。
「なんか楽しそう」
遠海は立ち上がる。方々を見ながら歩いていると小さく腹が鳴った。それ以降、やたらと料理に目が行く。
「……どうしよう」
その呟きに耳を傾ける者がいた。屋台の店主、
油屋 銀
は糸目となって呼び掛ける。
「そこのお嬢さん。稲荷寿司はいかがですか」
「お稲荷さん」
口にしてふらりと立ち寄る。積まれた紙箱を見て喉が鳴った。
「貰います」
「お買い上げ、ありがとうございます」
料金を支払うと遠海は立ったまま開けた。詰め込まれた稲荷寿司を摘まんで一口にした。咀嚼しながら笑みが浮かぶ。
「甘酸っぱさが最高に美味しい」
「ありがとうございます」
銀は小声で言った。耳に届いていないのか。遠海は夢中になって食べる。全てを平らげると艶やかな唇で、おかわり! と空箱を突き出した。
「おかわりですね」
銀は空箱を受け取ると追加の稲荷寿司を手渡す。新たな味に遠海は滲み出るような笑顔で食べ進めた。
ようやく飢餓状態を脱したのか。遠海は安らいだ表情を見せた。
「ありがとう。とても美味しかったわ」
「良い食べっぷりに感動しました」
「ウォーミングアップですよ」
にこりと笑って歩き出す。銀は銀髪を掻き上げて、びっくりだね、と目を開けて呟いた。
花より団子を行動で示すように遠海はわんこ豆腐に挑戦した。五分で豆腐の数を競う。
当然のことながら無類の強さを見せた。一口大の豆腐は次々と口の中に吸い込まれた。見ていた者達は声援を忘れ、驚愕の眼差しで成り行きを見守る。
「時間になりました。ここまでの最高記録の更新です!」
周囲からどよめきが起こる。割れんばかりの拍手が送られる中、主催者の豆腐小僧から自身を象った根付とカードが渡された。
遠海はカードを見て、これは? と問い掛ける。
豆腐小僧は胸を張って言った。
「記録更新の証で新たな挑戦状だな。今度は極上のわんこ湯豆腐だ」
「わんこ湯豆腐って。私、猫舌なんだけど……」
新たな挑戦者が現れて場が盛り上がる。遠海の声は瞬く間に掻き消された。
迷うような目でカードを見てポケットに収める。次の行き場所を目で探していると大勢の笑い声が聞こえてきた。
一方を見ると巨大な赤鬼が盃を傾けていた。周囲の鬼達も陽気に過ごす。
「ここならお酒も、いいよね?」
いそいそと向かっている最中、急に意識が遠のく。
「……あれ? なんか、甘い匂い……」
我に返ると遠海は喫茶店の手前のベンチに一人で座っていた。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
いつも見頃の万年桜
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
動物・自然
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月04日
参加申し込みの期限
2021年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!