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「く、黒焼き焼きそばパントカゲだって!?」
ほしがる者が霊界の銀朱駅近く、閑静な町の古民家の一室にいた。
煙草を燻らしつつも眠気でうとうとしていた猫又の
三毛谷 道哉
は、目深にかぶっていた帽子が跳ね落ちる程に勢いよく立ち上がった。
と思ったら座った。
と思ったら立った。
と思ったら座った。
何をやってるのかと言うと、頭の中で葛藤していたのだ。
これは先着順つまりは競争だ。(立った)
競争なんぞ大人げないことだ。(座った)
でも黙って見過ごすのもなぁ。(立った)
大人びた雰囲気とは裏腹に子どもっぽいところのある道哉は、ついに座ることなく家を飛び出した。
どうやら彼にはいくつか狙いがあるようだ。
ひとつは、黒焼き焼きそばパントカゲ。匂いくらいは嗅いでみたいものだ。
ひとつは、それを追い、食べる若人の姿。頑張る若者を観察するのが好きなのだ。
そして、もうひとつ。アレをやってみようと思ったのだ。はたして、うまくいくだろうか。
「さて、いこうか」
走る道哉がくるっとまわると……三毛猫の姿になっていた。
そして、そこにはいつもと違う景色が広がっている。
寝子島だ。
どよーんとした暗さはあるものの、霊界の独特の空気感とは異なる。
あたりを見渡せば、じっと自分を見つめる猫の目、目、目。
どうやら寝子島のとある公園で、猫の集会のど真ん中に来てしまったらしい。
道哉は不思議に思った。
――それにしても、寝子島の地面は柔らかい。いや、柔らかいどころではない。動くではないか。
それもそのはず、寝子島の野良猫界を牛耳ると言われている、野良猫のボン太の上に乗っていたのだった。
「にゃご(重い)……」
と怒りで血管をピクピクさせるボン太。
一方、三毛猫ならぬ三毛“谷”猫はいたって冷静だ。
慌てて降りることもせず、ポリポリと頭をかいている。
「なるほど、そういうことだったか」
「にゃ、にゃごご(ど、どきやがれ)」
「はは。猫が猫に乗るんじゃ、アレは難しいものな」
三毛谷猫はゆっくり降りると、ボン太を無視して周囲をきょろきょろと見回している。
「アレにちょうどいいの、ないものかねー」
「にゃごごー!(どきやがれー!)」
爪を出して飛びかかるボン太。
その瞬間、パッと飛び退ける三毛谷猫。
「お前さん、太りすぎじゃないかい?」
思いきり空振りするボン太を尻目に、三毛谷猫は颯爽と去っていった。
「さようなら。あいにく、お前さんに分け与える愛は持ち合わせていないんでね」
暗闇に消えていく三毛谷猫を、ボン太はふがふが言って見つめるしかなかった。
◇
霊界から寝子島にやってきたのは、三毛谷猫だけではない。
この夜、それはもう様々なあやかしが来訪していた。
問題はその来訪の場所である。
同じあやかしでも狙い通りの場所に出現できることもあれば、そうもいかないこともあるようだ。
(ん? ここ、どこ?)
星ヶ丘のとある女性の自宅。
そのベッドサイド。その枕元。
そんなハードなところに出現したのは、ゲーミングパソコンの付喪神
アメリア・ガーネット
だった。
アメリアの容姿は(容姿という言葉が適切なのか自信はないが)、いわゆるデスクトップパソコンである。
ドーンと背が高く、存在感がある。
モニターやキーボードは少なくとも今はついていないようだが、後方にケーブルが一本だけついている。これは外せないようだ。
(なんだか美味しそうな匂いがしたのよね……)
この姿でこう言うのはおかしい気もするが、彼女はこの匂いを辿って寝子島にやってきたのだった。
「ふふっ」
この部屋の女性は、ベッドの上で寝転がってぼんやりとスマホを眺めていた。たまに小さく笑ったりしながら。
(人間に気づかれないうちに、そっと出て行こうかな)
アメリアはゲーミングパソコンの姿をしているが、きちんと移動ができるのだ。
蜘蛛のように手足がにょきにょきと生えて――
と、その時。
「充電ないじゃんねー」
という声とともに、女性の手がアメリアに向かって伸びてきた。
(え、なに? まさか?)
アメリアの体をまさぐる女性の手。
(うそ、ちょっ、待って……だめぇ)
ぶすっ。
スマホの充電ケーブルがアメリアの体に刺さった。
(ああ、吸い上げられていく……)
無事に充電できているようだ。
ベッドの上では、スマホでSNSをぬるぬるっと見ていくその女性。
アメリアには見えなかったが、よく見るとピコピコと動くくまのような耳がついている。
くま人間の
兜島・まう
だった。
充電ケーブルを差す場所すら気にしない程の呑気な彼女は、はちみつの瓶を手に取ると指を突っ込んではぺろぺろと舐める。
(ひっ。あぶなっ)
はちみつがペチャリとアメリアの体のすぐそばに落ちる。
(べたべたになるでしょ、気をつけてよぉ~)
と、はちみつを舐める手が止まる。
(あれ? 私が付喪神って気づいちゃった? それならそれで……)
いや、気づいたのは例の情報である。
「く、黒焼き焼きそばパントカゲ!?」
「あっ!」
まうが叫び、アメリアも思わず声を上げる。
(そうか、この匂いはトカゲだったのね。ていうか、あやかし同士だったの? だったら……)
まうはアメリアの声にも存在にも気づかず、サッと充電ケーブルを抜くとベッドから飛び降りる。
「マジで! やばい! ほしい! 絶対に食べたーーーい!」
気持ちが高ぶったまうは、うっかり熊に変身。
ドシンドシンと家を飛び出して、ダッシュ!
人に見られたら大騒ぎになると思うのだが、大丈夫だろうか。
そして同じく人に見られたら困りそうな、手足の生えたゲーミングパソコンもちょこちょこと出て行った。
ふたりとも、これから困難に出くわすとも知らずに……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
なばた☆りえ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月31日
参加申し込みの期限
2021年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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