this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
スターライト・セレナーデ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
23
つぎへ >>
ここで現在、アリス・トテレスの置かれている状況について簡単ながら説明しておきたい。
密入国者ホームレスとして寝子島でサバイバル生活をしていたアリスだが、ふとしたきっかけで恋々と九鬼姫にひろわれ世話を受けることになった。
ふたりにアリスは、自分の生い立ちを一生懸命説明した。
日本生まれの日本育ち、のはずだ。
しかしけれど物心ついたときにはすでに、一般の路線からは外れていた。後に事件を起こす某新興宗教にて『神の巫女』なる役割を背負わされていたのだ。幼稚園も学校も行っていない。だから外の世界もほとんど知らない。
運命とはわからないものである。その宗教の大人の事情により、アリスは誘拐され海外のスラム街に捨てられるに至った。
それでもアリスの生存能力は高かった。スラムの生活に見事順応したのである。たくましく生き延びたばかりか、帰巣本能の発露なのか日本に戻るにいたったのだ。帰国してからも綱渡りみたいな日々だったが、それは海外で暮らしていたときも同様だったので特殊とは思わなかった。これまでとはちがい孤独な日々ではあったが、幸いにしてアリスは孤独に強かった。
生き延びるための巡回ルートを見出したころに、アリスは恋々および九鬼姫とめぐりあったのである。
事情を知った恋々は「私の家に来るヨ!」と命じ、以後アリスは恋々の部屋の居候となった。恋々の部屋は2LDK、恋々と九鬼姫が一部屋ずつ使っているので、アリスはキッチン兼居間で寝起きしている。朽ちた神社の本堂の下、アリジゴクと戦いながらの目覚めとくらべれば天国と地獄だ。
ときどきアリスは『プロムナード』の手伝いに入る。本人には自覚がなかったものの、グレイヘアで物憂げな瞳のアリスは『あの子誰?』と店の話題になった。でも頻繁には出ない。メインのキャバ嬢というわけにはいかないので、よほど人手が足りないときにヘルプとして加わる程度だ。
普通の飲食店ならまだしも、さすがにパスポートも身分証もない未成年がキャバクラで恒常的に働くのは危険だという自覚はアリスにもあった。一応十八歳なので働くこと自体は違法ではない。それでも「ガサ入れがあったらヤバいデスヨネ?」と理解している。
数日前、ヘルプで入ったときにアリスは店中の空気を凍らせた。
店のドレスを着てつくねんとヘルプ席に座っていたアリスだったが、
「ん?」
ふと、ソファ中央に座る客の眉に目をとめた。
恰幅のいい初老の男性である。全体的に丸っこくて髪は真っ白、サンタクロースみたいにふおふおと笑う。常連だという。名前が読みづらいのでアリスは彼を『白くてデカイお得意様のおじいちゃん』と認識することにした。
おじいちゃんの最大の特徴は眉毛だった。髪とおなじく真っ白で、フサフサとしておりかなりのボリュームがある。あんまりにも量が多いため、目が隠れてしまっているではないか。
「……もしかして眉毛、作り物だったりしますデス?」
綿をちぎってくっつけているのかもしれない。付けヒゲならぬ付け眉毛ではないか。そんな気がしたのでひょいとつまんで引っぱってみた。
この瞬間、店内すくなくともアリスの周辺はフリーズしたのだった。
おじいちゃん――
吐前 亀二郎
(はんざき・かめじろう)のテーブルについていたメインは
夕顔
だった。夕顔も瞬間冷凍されていたもののすぐに我に返り、
「アリスちゃん!」
バシュッと音がするくらいの高速でアリスを叱った。
「なんて失礼を! この人は……」
言いかけたところで夕顔の表情に、「まずい」という色が浮かんで消えた。一瞬の半分くらいしか見せなかったというのに、ベテラン刑事の目をごまかすことはできなかった。
「いいんですよー、この眉毛、よく偽物疑惑がかけられますから、はいー」
とソフトな口調ながらも、亀二郎はさっそくアリスの身上をさぐりはじめた。一度亀二郎に気にかけられたらもう逃れられない。あくまで笑顔、決して詰問はしないが、小半時もせぬうちに亀二郎はアリスの素性をほとんど全部把握してしまった。
いつの間にか亀二郎の前に、恋々がきて両膝を床につけていた。
「吐前さん、ごめんね……私、出頭するよ」
神妙にうなだれる恋々を見てもアリスはきょとんとするばかりだ。
「出頭? 恋々なにか悪いことしたデス?」
「恋々ちゃんじゃなくて……アリスちゃんよ」
夕顔がため息をつく。
「入国管理局に行くことになりそう……」
「入国……
ニューカン!
」
アリスは一気に青ざめた。その名前はアリスにとって、恐怖の象徴であった。
しかし亀二郎は首を振り、「そっちは私の専門外ですからねえ」と笑った。
「聞かなかったことにしときますよ、はいー」
ナメちゃんとかハーちゃんとか一緒じゃなくてよかったよ、とため息して吐前は恋々に手を貸した。
「ま、立って下さいよ。ね? 私もね、じつは入管の連中嫌いですからね。あいつらいつも偉そうなんで、こっちも協力してやる義理はないわけで」
それよりも、と亀二郎はアリスが語った誘拐の部分について詳しく知りたがった。聞きながらときどき、
「失踪者リストを洗い直さないとな」
とか、
「迷宮入りしたヤマが……動き出すかもな」
とつぶやいていたのが印象的だった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
スターライト・セレナーデ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月16日
参加申し込みの期限
2021年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!