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寝子島高校・部活王決定戦
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地平線の彼方から、濛々と土煙を上げてリングに突撃する陸上部、
光村 日向
と
椎井 莉鳥
。
「さあ、始まっています、部活王決定戦!」
実況の黒崎先生の声が、高らかに響き渡る。
その隣には、解説の白沢先生、そしてゲスト解説員の寝子島高校理事長である
野々 ととお
と自称秘書の
餅々 きなこ
の姿がある。
「校庭中央に設営されたリングでは、それぞれの部活がそれぞれの武器で、すでにバトルを開始しています。
そして――動きがあったもよう!」
中央にしつらえられた大スクリーンに、リング上の光景が映し出される。
リングの周囲をグルグルと周回する陸上部。
その奇怪な動きに、戸惑いながらも油断しないバスケ部とシン体操部。
「陸上部は――リングの周りをグルグルと回っているが・・・・・・。
解説の白沢先生、これは一体、どういう作戦なのでしょうか?」
「うーん……。まだなんとも言えないけど……。
まあ、陸上部らしいといえば、陸上部らしいんじゃないの?」
「一見すると陸上部というのは、バスケ部やシン体操部にくらべて攻撃の手立てが少ないようにも思えるのですが……」
実況の黒沢先生の言葉は、戦いの推移を見守る全員の本音でもあった。
積極的に攻撃を仕掛けようとしない陸上部、不気味でもあるが、そのままでは相手を倒すことができない。
伝統ある陸上部、寝子高の中でもとりわけ伝統があり、規模も大きい。
優秀で、個性豊かなOBを多く輩出している。
今回の陸上部は少数精鋭。規定のチーム人数に満たない二人だが、部費獲得への意欲は高い。
「あっ!」
その時、シン体操部の南が、急なショックでよろける。
「うわっ!」
バスケ部の柚香が、一撃でふらつく。
リングロープを飛び越えてきた陸上部が、攻撃をしかけはじめたのだ。
「さあ、陸上部が攻撃を仕掛け始めたが・・・・・・これは?」
「さしあたっては、ただの攻撃だけど・・・・・・確実に背後や、弱点から攻撃して、しかけたあとは大きく距離をとっているみたいね。ヒットアンドアウェイを確実に繰り出すという作戦みたいだけど……」
「どうやら機動力を生かした、確実に攻撃し、確実に距離をとるという作戦のようですが……しかし……」
言葉を濁らせる黒崎先生。
たしかに陸上部の戦いかたは、理にかなっている。
だが、バスケ部やシン体操部のような派手さがない。
一見すると、大量の距離を走る分、陸上部の消耗ばかりが大きい、不利な作戦のようにも思える。
しかし――。
「ほう、機動力重視ですか……たいしたものですね」
周囲のギャラリーの「オイオイオイ」「死ぬわ、陸上部」などの軽口を無視して、メガネを光らせるのは、二人のメガネ女子。
風紀委員会。
愛猫 萌々子
と笛吹 ぴりりの両名だ。
「機動力に全部の戦力を投入するという作戦は、間違いではないのよ」
解説の白沢先生が、優しい声で説明し始める。
「サッカーやラグビーなんかでも、最後までずっと走っていられる選手の多いチームが、勝つことができるわ。
格闘技なんかでも、強い選手っていうのは、攻撃力や技の派手さというよりも、最後の最後まで動いていけるスピードのある選手なのよ。
一見すると攻撃が派手じゃなかったりして、機動力は軽視されがちだけど、実はスポーツの鍵になる能力だわ」
「……なるほど」
「ゲームなんかでも、現実をうまく取り入れた、リアルな戦術ゲームなんかは、本来重視されないはずのスピードを重視した編成が、全国で上位を取ることが必ずあるの。
ただ動きが速い、というだけのキャラクターが、力が強かったりする相手をどんどん倒していくのね。
速いだけ、という戦術は、一見そんなに強くなさそうだけど、とっても強いのよ」
「……お詳しいんですね、白沢先生」
ちょっと毒気が抜かれた様子の黒崎先生に、白沢先生がニッコリと笑いかける。
「あら、だって生徒のみんなが一生懸命頑張ってるんですもの。解説の私が勉強しないわけにはいかないでしょ?」
「だあ――――りゃあああ!!!!」
リング上では、バスケ部とシン体操部が完全に陸上部に翻弄されている形だ。
見えない角度から繰り出される攻撃は、予測不可能、かわしようがない。
一打一打の攻撃こそそれほど協力ではないものの、確実にダメージは蓄積している。
さらに――。
「あっ!」
悲鳴とともに、シン体操部のレオタードが裂ける。
(かまいたち――!!)
圧倒的な速度で動く陸上部の作り出す空気の動きが、鋭い刃となり襲いかかる。
止めようにも止めようがない、陸上部の機動力戦法。
このまま、かれらのされるがまま、じわじわと潰されていくのか……。
――その時!
「うおーーーりゃああああ!!!」
威勢のよい咆哮とともに、巨大な水柱が三柱吹き上がった。
プールから吹き上がる噴水、その上端には水着姿でカッパギを構える三人の水泳部員。
女子二人に囲まれるようにして、タオルに風をはらませて凝然と立つのは、名にしおう水泳部部長――
雨崎 荒太郎
!
「息継ぎできないように、してやろうかー!」
雨崎 荒太郎
。さきの部活動対抗戦における彼の活躍を覚えている者は多いだろう。
水泳部にしか不可能な脅威の大技を繰り出し、寝子高校舎の大半を破壊。あと一歩のところで、全てのチームを粉砕し、水泳部単独勝利を勝ち取ろうとしていた。
その策略の故に警戒され、その策略は潰えたものの、寝子高最高レベルの策士として、彼の名はとどろいたのだった。
ベトナム柔術の使い手、猫鳴館の座敷わらしとしても名の知られた彼。最近では座敷わらしから格上げされて座敷皇子(ザシキワラシプリンス)と称することも多い。
あやかしの登場により座敷わらしの異名が揺らぐかとおもわれたが、その座敷っぷりは堂々たる者。もはや座敷童もこえた、座敷皇帝の降臨の日もそう遠くないと思わせた。
「水中戦ならお手のものだし……」
その荒太郎の右側に立つのは、
水上 桜
。
たおやかで秀麗な、日本人形のような外見に似合わない、苛烈な気性とあくなき戦闘意欲を持つ女子生徒。
その戦闘技術で、幾多の危機を突破してきた。
しかし……。
「まさか水着着てバトルするとは思わなかったな……」
謎だらけの部費争奪戦。
部費獲得のためのバトル。
意味がわからない。
いつの間にか推挙されて水泳部としてエントリーされてしまったが、いまいち釈然としない。
エントリーされた以上は腹をくくって戦いに望むしかないのだが。
――ともあれ、水泳部の競泳水着を纏って、戦術などを検討していると、なんだかいけそうな気がしてきた。
バトルエアーとやらのなせる技か。
それとも、単純に戦いの場が自分に合っているためか。
すらりとした肢体を陽光に晒し、敢然と敵部隊をにらみつける。
そしてもう一人は……。
「強力な助っ人さんだよー!」
荒太郎が太鼓判を捺す。
その威容を見て、誰もが息を呑む。
デカイ。
図体ばかりでなく、身体のいろんなところも、さらには態度までデカイ。
目も眩ませるようなダイナマイトボディをギリギリ競泳水着に包んでいるが、充実した肉体は水着を今にもはじきとばしてしまいそうである。
構えたのは刀状の鉄棒。南部鉄のメリケンサック。
二本角のはちがねは特注品。
吉住 獅百合
。
悪名高き、寝子高きっての暴れ馬。
半身と呼ばれる女子は、たおやかさの中の苛烈、動と静、光と影の両面を併せ持つことで知られているが、その伝でゆけばこちらの獅百合はただ苛烈。動や闇の部分ばかりを塗り込めた、純粋で危険極まりない存在。
洗練とはほど遠い粗野、世の中の全てをあざ笑う決定的な悪。
まさか水泳部、よりによって彼女を助っ人に選ぶとは――。
(勝ちに来ている!)
「呼ばれたからには――勝たせます!」
嗜虐の瞳がギラリと光る。
次の瞬間、水泳部の乗った水柱がぐっとうねると、校庭めがけて流れ込んだ!
「うわっ!」
標的はリング外の、バスケ部やシン体操部、陸上部のバトルに気を取られた有象無象の部活。
慌てて臨戦態勢を取る。
だが遅い。
「さあ畏れや慄け――腰の砕けた者から轢き潰してくれるわ!」
恐怖の轢断兵器と化した獅百合が、水流もろとも敵の集団に突っ込む。
ウワアアアアアーーーッ!!
絶叫と共に、跳ね飛ばされた人間が、大きく宙に舞う。
連続して大量の生徒達が跳ね飛ばされる。
まさに、無双の力。
恐るべき黒き旋風。
ひたすら膂力と、それから戦闘意思だけで、敵の集団を食い破り、殲滅する。
また一つ敵を跳ね飛ばし、獅百合は凄惨に笑う。
血に濡れた頬は日を照り返して、その両の瞳がギラリと光る。
水泳部特権で、水で洗い流せるにもかかわらず、妖しげな紋のごとき血塗れはそのままに、一散に先陣を駆け抜ける。
衝撃のダーティなファイター。
聞いていたのにまさる、すさまじい戦闘能力。
「もう、あの子ひとりでいいんじゃないかな」
呑気なことを言いながら、荒太郎も殺到する敵を捌いていく。
先の言葉はご謙遜。積極的に突入する獅百合と、引き込んだ相手をやわやわとかわしていくスタイルは違えど、荒太郎の戦闘技術も獅百合に変わらない。
かつて部費争奪戦で会得したエアーの作法を使い、ベトナム柔術ボビナムの体術も踏まえ、理知的に相手を潰していく。
獅百合に負けず劣らずの、吹っ飛ばされた敵の阿鼻叫喚が巻き起こった。
怯んで逃げようとする生徒が、不意に水の中に引き込まれる。
水中で何が何やらわからぬままに、晦冥の天地に堕ちてゆく。
桜の、徹底して効率化された戦闘術。
水着を装着し、水中格闘術のポテンシャルに目覚めた彼女は、徹底して水の中で格闘する事を決めた。
引き込んだ相手を最速で昏倒せしめ、息の根を止める。
獅百合らの派手さはないが、緻密な暗殺者として、彼女は深く静かに潜行するのだ。
水泳部、盤石の布陣。
前回とは打って変わった、その場の制圧力に全降りした火力系水泳部である。
水着ゆえに、防御力は期待できない。攻撃力特価。
「部費がもっと入ったら、夏の大会に向けてプロのコーチを呼んだり、トレーニングプログラムを受けたりしたいねー」
(助っ人もいる……)
荒太郎はニヤリと笑う。
(女子部員は可愛くて頼りになる。
……いや、そんなのろけている場合ではない)
ずらりそろえた水着の小町なエンジェル達はいずれも戦闘上手、荒ぶる季節の乙女達。
戦って強力、部活のアピールにもなる、さらに見ていて楽しい。ボクもう鼻血が出そうです。
荒太郎のタクティクスがうかがえる。
そんな水泳部がカッパギにビート板を構える姿は、さながらギリシャの重装歩兵。
さらに鉄棒で切り込む姿は遠く中国の、黄塵渦巻く英雄。
(そもそも水泳部っぽく見えなくなっているのはご愛敬――)
視界の先の水煙の彼方、獅百合の荒れ狂う姿がかすむ。
荒太郎、水泳部の勝利の確信は揺るがない。
実況の黒崎先生、素早くデータに目を通す。
「水泳部、雨崎君は前回と変わらず、水泳部での参戦。
ですが、以前の部費争奪戦参加者のなかでも、ことなる所属で参加している生徒も多いようですね……。
ちょっと、ベテラン対新人、みたいな構図になっているような気がします。
……どうでしょう、解説の白沢先生?」
「あらあら、黒崎先生、説明がお上手なのね……」
実況の黒崎先生に水を向けられた白沢先生が、にこやかに応える。
「あ、あの、そういう話では……」
「そういう見方もあるんだって、感心しちゃうわ」
「え、ええと……」
優しい慈母のような、悠然とした態度を崩さない白沢先生に、タジタジとなる黒崎先生。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月17日
参加申し込みの期限
2021年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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