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島山梅園梅日和。
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バイトの内容は、言葉にしてしまえば単純明快『梅の実摘み』である。それ以上でもなく、それ以下でもない。
だがしかし、その単純な言葉に凝縮された作業ときたら大変さが過ぎる、とバイト開始してほどなく
仙藤 紫
は思い知っていた。否、もちろん最初から楽な仕事だと思ってはいなかったけれど、覚悟していた大変さを現実は軽く上回っていて。
彼女がやる事になった枝から梅の実を摘む作業は、基本的には上を向きっぱなしの仕事だ。島山家のご主人・晴久から教わった手順通り、手の届く所や脚立などを使って取れる所に生っている梅の実は手で摘み、それよりも高い所に生っている物は伸縮式のはさみ棒で取っていくのだが、これがまず腕に来る。
さらには腰や背中、首へも負担がかかって来るものだから、あっという間に身体中が痛くなってしまって。
「ん……っ、結構腰に来るわ……」
ふぅ、と大きなため息を吐く。一見単純そうに見えていたけど、梅の実を傷つけないように丁寧にとって、それをカゴの中やビニールシートの上に落とすという作業もまた、地味に気を遣って疲労に拍車をかけていた。
一区切りついたところで持参したタオルで汗を拭い、水分補給をする。それからちら、と落ちた梅の実を拾っている妹の方を見てみると、あちらはあちらで大変そうだ。
そんな事を考えていた紫の視線に、気付いた
仙藤 蒼
は軽く半身を起こして固まった全身を伸ばし、ひょいと肩を竦めた。その仕草だけなら余裕がありそうにも見えるが、表情は早くもお疲れ気味である。
実際、
「楽そうだと思ったけど、案外ハードモードだね……」
そう呟いた声色には、隠しようのない疲労が滲んでいた。作業開始からさほど経ってはいないのに、もう全身が疲れで重くなってきているのを感じる。
蒼のやっている梅の実拾いも、やる事は梅の実を拾ってかごの中へ入れる、という単純作業なのだが、それがひたすら延々と続くとなると話は別だ。ずっとしゃがんだり、膝立ちになったりしながら、木の根などでごつごつしているシートの上を行ったり来たりして、落ちている梅をせっせと拾い集めるのである。
そんな作業を30分も続けただけで、あっという間に腰と膝がガックガク。さらに、梅の実でどんどん重くなるカゴを動かす腕力も必要だし、後でまた選果するとはいえ悪い梅を弾く集中力も必要。
考えが甘かったかな、と仕事を再開しながら考える。紫の影響もあって最近、どちらかと言えばインドアなイメージのあるゲーマーとはいえ、長時間集中してプレイするための体力づくりに水泳を始めたから、今回のような肉体労働系バイトも多少は大丈夫かと思っていたのだけれど。
そんな風に、地味な体力消耗と地味なマルチタスクの連続に、疲れが隠し切れないのは蒼や紫だけではない。
小山内 海
もまた集中して梅の収穫に励みつつ、時折その手を止めては大きな伸びを繰り返していた。
この、不自然に上を向いたり前屈みになったり――という体勢は、今のところはまだ大丈夫とはいえ確実に体力を消耗する。バイトが午後まで続くことを考えても、こまめに身体を伸ばした方が良さそうだ。
そう考えて時折動きを止め、大きく伸びをしながら、この感じだと収穫の間はおしゃべりしてる暇はなさそうだな、とぼんやり思う。特に彼女の場合、スケッチブックでの筆談か、タブレットでの音声会話になるからなおさらだ。
そんな事を考えながらちら、と弥生に視線を向ければ、シートの上を慎重に指先で探って、梅の実を拾い集めているのが見えた。その真剣な横顔に、うん、と1つ頷く。
あとで心置きなく弥生とおしゃべりするためにも、今は収穫に集中して頑張ろう。そう思ってまたせっせと手を動かす、海達収穫班が梅の実で一杯にしたカゴを母屋隣の選果場へと運ぶのは、
七尾 蒼也
や久幸といった貴重な若い男手の役目だった。
次から次へと一杯になるカゴを台車に積んで、選果場へ運んでいっては空になったカゴを回収し、収穫場所まで戻るとそのカゴをまた一杯になったカゴと入れ替えて運ぶ、その繰り返し。カゴ自体も重いし、そんな重たいカゴを幾つも載せた台車を押して舗装された道のない梅園内を歩くのも、なかなかに重労働。
ふぅ、と息を吐きながら蒼也は、もう何往復目になるのか忘れてしまった道を歩き、選果場へと台車を運び込んだ。
「次、お願いします!」
「ありがとうございます」
そうして運び込まれた梅を、受け取った
マリエッタ・ラシュリエ
が洗浄機の中へ流し込んでいく。梅を自動で洗ってくれるこの機械を通して、その上で大きさや色、傷の有無などで選別していくのだ。
といってもその選別も、大まかには機械がやってくれる。けれども最終的には人の目と手で仕分けてそれぞれのカゴや箱に収め、出荷用に整えていくのだ。
「ラシュリエさん、無理はしないでね」
それらの作業を一通り教えてくれた、奥さんの杉子の言葉に頷きながらマリエッタは、機械のベルトの上を流れていく梅に目を凝らす。傷などはないか、不自然に大きな実、小さな実が紛れ込んでいないか、熟し過ぎている実はないか――
教わった通りに選別し、売り物にならない実は取り除いていくのだが、慣れないとやはり戸惑ったり、本当にこれは取り除いて良い実なのか迷ったりして、手が止まる。それをさらに杉子や他の手伝いの人が選別して、まるで手に目が付いているような速度でどんどん仕分けて行く。
すごいな、とその手捌きにマリエッタは、ただ素直に感心した。それほどの動きが出来るようになるまでに、果たしてどれほどの積み重ねがあったのだろう。
(頑張ろう)
胸の中で頷いて、マリエッタはひたすら梅の実に目を凝らすのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月15日
参加申し込みの期限
2021年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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