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島山梅園梅日和。
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マリエッタ・ラシュリエ
がそのバイトに興味を持ったのは、いきなり暇が出来たからだった。
大学院の博士課程に進んでからの2ヶ月は色々と忙しくて、季節の変わり目を感じる余裕もない日々を送っていたマリエッタだ。とはいえさすがに6月ともなれば、初夏の気配を否応なしに感じるようになってきて。
汗ばむことも多い陽気に、そろそろ衣替えかな……などと考えていたら忙中閑あり、ぽっかりと暇な時間が数日出来てしまった。となれば何をしようかな、と適当にねこったーを見てたらタイミング良く梅の実摘みの求人を見かけて、気晴らしに良いかもと応募したのである。
そうして迎えたバイト当日、指定通り作業しやすい恰好をして島山梅園へと集まったマリエッタを含む数人のアルバイト達の中に、
小山内 海
も立っていた。梅の実収穫の人手不足でバイトを募集していると聞き、ちょうど良い機会だと手伝いを申し出たのだ。
何しろこれまでにも手伝いやスケッチやらで、島山梅園には何度か行っている。だから下手なバイト先より気も楽にやれるだろうし、何より話せないため接客業が難しい海の出来るバイトとなると、なかなか貴重なのだ。
だからやれる時にやっておかないと、というのがバイトに応募した動機の1つ。ゆえに、
(バイト、がんばるぞ)
胸の内でぐっと拳を握る、海の顔を手元の紙――今日のバイトメンバーの確認をしているのだ――と見比べた、久幸が「やぁ」と笑顔になった。
「今日はよろしく。弥生も海さんが来ると言ったら楽しみにしていたんだ」
な、と久幸が視線を向けた先には、ジャージ姿の弥生が立っている。そうして兄の言葉にはにかんで、見えていない目をきょと、とさ迷わせた。
それは実のところ、海も同じで。弥生にも会いたいなというのが、島山梅園でのバイトに応募したもう1つの動機でもあったから。
手にしていたスケッチブックに書いてある『よろしくお願いします』の文字を久幸に見せた海は、すぐにそのスケッチブックを仕舞って、代わりにタブレットを取り出し音声読み上げアプリを立ち上げた。そうして何度か使っているうちに慣れてきた手つきで、文章を入力し。
『弥生ちゃんもよろしくね』
「海さん。はい、よろしくお願いします」
再生された機械音声に、弥生が顔を海の――音声の方へと向いてにっこりした。それに海もにっこりして、驚かせないように気を付けながら弥生の手を握る。
そんな少女2人の様子を
七尾 蒼也
は、少し離れた所から窺っていた。4月、寝子島探検中にたまたま辿り着いたこの梅園で会った子に間違いないと、己の記憶を確かめる。
梅花湯という初めての飲み物を飲んだ梅園の事も、そこで会った妹と同じ位の少女・弥生の事も、気になっていた蒼也だ。その、気になる所での求人がたまたま、そろそろバイトもしたいと探していた彼のアンテナに引っかかって来たのだから、行かない手はないだろう。
――という事情を話した訳ではなかったのだが、久幸も蒼也を覚えていたらしい。顔を合わせた久幸は、あれ、と少し驚いたような表情になった。
「君が
七尾 蒼也
くん? えぇと、前に来てくれた事があったよね」
「はい、花湯の時に。よろしくお願いします」
その言葉に蒼也はしっかりと頷いて、『初めてのバイトだし真面目にやろう』という気持ちを体現するように、ぺこりと大きく頭を下げる。点呼が始まる前に少し話を聞いたところによれば、今年は特に忙しくて大変だという事だから、男手が足りないなら頑張らなきゃな、と思ったのだ――正直、力に自信はないけれども。
そんな蒼也に久幸が、にこやかな表情ながらも切実そうな声色で「よろしくね」と頷いた。そうして次に
仙藤 紫
と
仙藤 蒼
の姉妹へと目を向けて、やあ、と笑う。
「仙藤さんとこの。今日はありがとうね」
「お久しぶり、久幸さん」
「よろしくお願いしますー」
顔なじみでもある久幸にそう挨拶を返した紫の横で、蒼もぺこんと頭を下げた。2人とも、動きやすくて汚れても惜しくないトレーニングウェアに、滑りにくい運動靴、帽子といった出で立ちだ。
ばっちりだね、と笑った久幸に、ばっちりデス、と蒼は頷きを返す。あと1ヶ月半もすれば訪れる夏休みに向けてのお小遣い稼ぎに、姉が教えてくれたこのバイトはなかなか、悪くない仕事だった。
ゆえに服装も整えてやる気十分なのだと久幸と話す蒼をその場に置いて、紫は同じく顔なじみの島山夫妻や弥生、そしてやはり手伝いを頼まれたという皆川 十海にも、無沙汰の挨拶をしに行く。何しろ4月頃に春野菜を買いに来てから、梅園へはやって来ていなかったので。
そんな周囲の様子を、どうも自分以外は顔見知りらしい、とマリエッタは見回した。そんな彼女自身は他のバイトとはもちろん、島山一家とも今回が初対面だ。
ゆえに名前を確認されてマリエッタが簡単な自己紹介と挨拶をすると、久幸が虚を突かれたような表情になった。――それは彼女にとって、珍しくはない光景だ。
フランス出身で見た目は完全に外国人のマリエッタが、癖のない流暢な日本語を話すのに違和感を覚える人は多いらしい。しかもハスキーな声がまた、まつげが長くて可愛らしい顔立ちとのギャップが大きいようだ。
ゆえに驚いたのだろうと、考えるマリエッタの視線がふと、不思議そうな表情の弥生に留まった。――この子は目が見えない、という話だったっけ。
先程聞いた島山家の紹介を思い出しながら、マリエッタは不思議そうな少女に少しだけ微笑んで、よろしく、と改めて挨拶する。その声に顔を向けた弥生が笑顔を浮かべて、よろしくお願いします、と返し。
全員を確認し終えた久幸が、それじゃあ、と少し声を張り上げた。
「今日は1日、よろしくお願いします! 判らない事はどんどん聞いてください!」
「はい!!」
それに異口同音に返事をして、梅摘みバイトは始まったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月15日
参加申し込みの期限
2021年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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