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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
白い本は誰が為に
【ハウス・オブ・Ｒ】
俺の名前は風雲児 轟！
またの名をローカルヒーロー、ザ・ストレイト！！
ココは寝子島より近代化が進んだネオネコジマシティ。
ヒトともれいびの比率が完全に逆転し、もれいび主体になっている世界。
ネオネコジマシティの平和は俺が守る！
この物語は主人公である風雲児 轟ことローカルヒーロー、ザ・ストレイトの語り出しから始まるIfの物語。
実在のらっかみやもれいびとは一切関係御座いませんのでご注意ください。
「『うばいび』？」
最近巷を騒がせているもれいび連続殺人事件を追っていた轟の耳に入った聞き慣れない単語。
なんでもそれはもれいび社会に不満を持つ、改造手術や投薬で特殊能力を得た人間のことらしい。
そしてその存在が今回の事件の首謀者と目されていたのだが、轟はなんだか腑に落ちないものを感じていた。
「そこまでだ！」
深夜の街に轟の声が響く。
「た、助けてっ……！」
「邪魔をするな」
助けを求める声と、威嚇する声。
街灯に照らされ長く伸びた影が踊る影絵の舞台に3人の役者がそろった。
「いいや、邪魔させて貰う。この島の人間を守るのが俺、ザ・ストレイトの使命だからな！」
「貴様がザ・ストレイト……」
「ひぃぃぃぃ！」
ナイフを持った男の意識がザ・ストレイトの姿になった轟に向かった隙に、先ほどまで襲われていた少年は逃げだした。
「！」
「おっと、お前の相手は俺だ」
後を追おうとする男の前に轟は回り込んで、少年の元へ行くのを遮った。
「何故あいつを狙った？」
「別にあいつじゃなくても良かったさ。……もれいびなら、なっ！」
「！？」
吐き捨てるようにそう言うなり男はナイフを振り上げ、轟に迫る。
轟はそれを余裕をもって回避したはずだが、何故か彼の肩口はナイフによって切り裂かれた。
「……成程、それがお前のろっこんか」
男の持つナイフは先程までと形状が変わっていた。
先程まではごく普通のバタフライナイフだったのに、いつの間にかその刃は大ぶりに、そして無数の棘が生えたかのように変質している。
「違うな、これはお前らの借り物の力とは違う。俺が得た、俺だけの力だ！ 俺は、俺はこの力で俺を馬鹿にしたもれいび達を見返してやるんだっ！」
男が吠えるとナイフは更に凶悪な形へと変わっていく。
「どんな力でも、この島の人間を傷つけるものは許さない」
「人間じゃない、もれいびだろう！」
「どちらでも同じことだ！ お前だって！！」
轟がとった手段は、まさに肉を切らせて骨を断つものだった。
「……っ！」
「お前だってこの島で幸せに暮らしたい、そうじゃないのか？」
男の刃を受け止めた轟の手から真っ赤な血が溢れ、地面にぼたぼたと流れ落ちる。
痛くないわけがない。
しかし、ザ・ストレイトはただ悪を討つだけのヒーローではない。
常に正義が何かとはを考え、その為には対峙する悪の痛みも受け止めるヒーローだ。
「俺はこの島を守るヒーローだ。お前もこの島の仲間なら俺は……」
「……茶番だな」
「ぐっ……！」
「なっ！？」
突如聞こえた第三者の声。
その声と共に男の手から力が抜け、ナイフが音を立てて地面に落ち、男の体もまたぐらりと崩れ落ちた。
「何者だ！？」
轟が声を張り上げれば、闇の中からローブを纏った人物が現れた。
顔は解らない。
「お前たちが神と呼ぶ存在」
「何っ！？ らっかみは野……」
「アレと同じにされては困るな」
轟が名前を出す前に神を名乗る存在は否定した。
「まさかお前が今回の事件の黒幕か！」
「まるで我を諸悪の根源のように言うのは止めよ。全ては貴様ら奢れるもれいびが原因よ」
「俺達の驕り……？」
「いかにも」
夜風が真っ白なローブを揺らす。
しかしその中身は見えない。
見えるのはただ真っ暗な、闇。
「貴様らは我が立てた道筋を外れ、禁じていた階段を昇りはじめた。全く以て許し難い」
「それは俺達もれいびが進化してるってことか……？そしてお前はそれが気に食わないと？」
神は何も言わない。
沈黙は肯定だ。
轟の拳が怒りで震える。
「ふざげるな！そんな自分勝手な理由で……いや、どんな理由があろうと、この島の皆を好きにはさせねぇ！！」
「お前に力を与えた者に刃向かうか、おろか者め……」
「うおぉぉぉぉぉっ！！！！」
果敢に神に立ち向かっていく轟。
その結末は……。
「なんでココで終わっちまうかな！？」
さぁ戦いはこれからだという所で轟は現実世界に、図書館へと引き戻されていた。
ぶつぶつ言いながら轟は頭を掻く。
開いたはずの白い本は手から消えていた。
Ifの物語の結末は誰も知らない。
俺の名前は風雲児 轟！
またの名をローカルヒーロー、ザ・ストレイト！！
ココは寝子島より近代化が進んだネオネコジマシティ。
ヒトともれいびの比率が完全に逆転し、もれいび主体になっている世界。
ネオネコジマシティの平和は俺が守る！
この物語は主人公である風雲児 轟ことローカルヒーロー、ザ・ストレイトの語り出しから始まるIfの物語。
実在のらっかみやもれいびとは一切関係御座いませんのでご注意ください。
「『うばいび』？」
最近巷を騒がせているもれいび連続殺人事件を追っていた轟の耳に入った聞き慣れない単語。
なんでもそれはもれいび社会に不満を持つ、改造手術や投薬で特殊能力を得た人間のことらしい。
そしてその存在が今回の事件の首謀者と目されていたのだが、轟はなんだか腑に落ちないものを感じていた。
「そこまでだ！」
深夜の街に轟の声が響く。
「た、助けてっ……！」
「邪魔をするな」
助けを求める声と、威嚇する声。
街灯に照らされ長く伸びた影が踊る影絵の舞台に3人の役者がそろった。
「いいや、邪魔させて貰う。この島の人間を守るのが俺、ザ・ストレイトの使命だからな！」
「貴様がザ・ストレイト……」
「ひぃぃぃぃ！」
ナイフを持った男の意識がザ・ストレイトの姿になった轟に向かった隙に、先ほどまで襲われていた少年は逃げだした。
「！」
「おっと、お前の相手は俺だ」
後を追おうとする男の前に轟は回り込んで、少年の元へ行くのを遮った。
「何故あいつを狙った？」
「別にあいつじゃなくても良かったさ。……もれいびなら、なっ！」
「！？」
吐き捨てるようにそう言うなり男はナイフを振り上げ、轟に迫る。
轟はそれを余裕をもって回避したはずだが、何故か彼の肩口はナイフによって切り裂かれた。
「……成程、それがお前のろっこんか」
男の持つナイフは先程までと形状が変わっていた。
先程まではごく普通のバタフライナイフだったのに、いつの間にかその刃は大ぶりに、そして無数の棘が生えたかのように変質している。
「違うな、これはお前らの借り物の力とは違う。俺が得た、俺だけの力だ！ 俺は、俺はこの力で俺を馬鹿にしたもれいび達を見返してやるんだっ！」
男が吠えるとナイフは更に凶悪な形へと変わっていく。
「どんな力でも、この島の人間を傷つけるものは許さない」
「人間じゃない、もれいびだろう！」
「どちらでも同じことだ！ お前だって！！」
轟がとった手段は、まさに肉を切らせて骨を断つものだった。
「……っ！」
「お前だってこの島で幸せに暮らしたい、そうじゃないのか？」
男の刃を受け止めた轟の手から真っ赤な血が溢れ、地面にぼたぼたと流れ落ちる。
痛くないわけがない。
しかし、ザ・ストレイトはただ悪を討つだけのヒーローではない。
常に正義が何かとはを考え、その為には対峙する悪の痛みも受け止めるヒーローだ。
「俺はこの島を守るヒーローだ。お前もこの島の仲間なら俺は……」
「……茶番だな」
「ぐっ……！」
「なっ！？」
突如聞こえた第三者の声。
その声と共に男の手から力が抜け、ナイフが音を立てて地面に落ち、男の体もまたぐらりと崩れ落ちた。
「何者だ！？」
轟が声を張り上げれば、闇の中からローブを纏った人物が現れた。
顔は解らない。
「お前たちが神と呼ぶ存在」
「何っ！？ らっかみは野……」
「アレと同じにされては困るな」
轟が名前を出す前に神を名乗る存在は否定した。
「まさかお前が今回の事件の黒幕か！」
「まるで我を諸悪の根源のように言うのは止めよ。全ては貴様ら奢れるもれいびが原因よ」
「俺達の驕り……？」
「いかにも」
夜風が真っ白なローブを揺らす。
しかしその中身は見えない。
見えるのはただ真っ暗な、闇。
「貴様らは我が立てた道筋を外れ、禁じていた階段を昇りはじめた。全く以て許し難い」
「それは俺達もれいびが進化してるってことか……？そしてお前はそれが気に食わないと？」
神は何も言わない。
沈黙は肯定だ。
轟の拳が怒りで震える。
「ふざげるな！そんな自分勝手な理由で……いや、どんな理由があろうと、この島の皆を好きにはさせねぇ！！」
「お前に力を与えた者に刃向かうか、おろか者め……」
「うおぉぉぉぉぉっ！！！！」
果敢に神に立ち向かっていく轟。
その結末は……。
「なんでココで終わっちまうかな！？」
さぁ戦いはこれからだという所で轟は現実世界に、図書館へと引き戻されていた。
ぶつぶつ言いながら轟は頭を掻く。
開いたはずの白い本は手から消えていた。
Ifの物語の結末は誰も知らない。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年10月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年10月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2013年10月18日 11時00分
