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マイルドテイスト、いわゆる甘口であっても『ザ・グレート・タージ・マハル』のカレーは色は濃厚でコクがあり、百花繚乱の各種スパイスが味に華やかさを加えてくれる。辛さ控え目ながらカレーらしい刺激も健在だ。
「う~ん、おいしいっ!」
豊田 華露蘿
は一口するなりうなった。この味のハーモニー、ちょっとやそっとじゃ出せないものだ。
「ナンも大きくて最高!」
アツアツの焼きたて、つかむ手が火傷しそうなくらいだけど、端はパリパリなかはしっとり、絶妙なる仕上がりなのである。カレーにマッチすることはまちがいないが、これ単体で食べてもほのかな甘味があってクセになる。
華露蘿はほくほくとナンとカレー、ミニライス、ヨーグルトドレッシングのかかったサラダとパパード(豆の粉末からつくる薄焼きせんべい)のランチセットをたいらげた。なかなかのボリュームなのにリーズナブル価格だ。サービスでドリンクもついてくる。
「おいしかったですかー?」
厨房から店主
アーナンド・ハイイド
が顔を出した。
混雑時を外しての来店となったためか店に他の客はない。好都合ではあった。
「もちろん!」
アイスチャイを楽しみつつ華露蘿は力強く返事し、しばらく視線を宙空にさまよわせてから、
「今日寄ったのは、ちょうど納品先がこのあたりだったってこともあるけど……あと……」
「わかってます。どうぞ」
アーナンドはうなずいた。やはり笑顔だが、隠しようのない哀しみが目にある。
人身売買事件。キャバクラ『プロムナード』の紗央莉と九鬼姫が危うい目にあったのはつい先日のことだ。幸い事件は未遂に終わり容疑者も逮捕されたとはいえ、事件が残した爪痕は大きい。
事件発覚後すぐに華露蘿は連絡を入れ、アーナンドやあんな(後藤杏那)たちから事情を聞いていた。
華露蘿もいまや『プロムナード』の準メンバーといっていい。個性的なキャバ嬢たち、オーナーのアーナンドらスタッフには友情めいたものを感じてもいる。
だから今日は、もう少し深い話もしておきたい。
「つらいのなら、話してくれなくたっていいんです。でも私、どうしても気になって……」
「遠慮いりません。ワタシたち、ファミリーみたいなものです。もちろんアナタも」
ありがとう、と心のなかで頭を下げて華露蘿は言った。
「犯人のボスはあの松木って人だったんですよね。一時的な常連客の」
「はいです。本名は磯村とか言うらしいですが、『松木』という印象のほうが強いです」
「僕も松木と接触があった……だから下手したら、自分も拐われてたかもと思うとふるえが止まらないよ」
「わかります」
「それと……紗央莉さんのこと」
「……」
紗央莉が事件以来、店に出勤しなくなったと聞いている。無理もないことだ。ただ、警察の事情聴取や、事件に関与して自分を救ってくれた人物への見舞いには外出したらしいので、完全に引きこもっているわけでもなさそうだが。
「僕たぶん、事件前の紗央莉さんに最後に会った人のひとりだと思う。あれ以来プロムナードに出勤してないって聞いて、少し責任感じてるんですよねえ……」
華露蘿の口調はビジネス用のですます調と、プライベート調とがまじりあっており一人称も『私』と『僕』が半々になっているが、それだけ思い悩んでいるということもできよう。アーナンドも気にしてはいないようだ。
「今日、私、最後まで納品すませたら直帰なんです。だから……」
思い切って華露蘿は言った。
「紗央莉さんの家を教えてもらっていいですか。お見舞いに行ってみようかな、って……僕が行っても無駄かもしれないけど」
アーナンドや夕顔、あんなが会いに行ったという話は聞いた。まみ子すら出向いたという。だが紗央莉は面会をすべて断り、インターフォン越しに「帰って」と告げただけらしい。
「ありがとう。お願いします。住所と地図、書きます。でもひとつ、ワタシからも頼んでいいですか?」
「はい」
「泰葉さん、誘ってあげてください」
「えっ!」
華露蘿が驚いたのは、ちょうど自分も泰葉を誘おうと考えていたからである。
「泰葉さん、きっと紗央莉さんのことすごーく心配してます。自分が同じ目にあっていたかも、って恐怖も人一倍かかえてるとワタシ思います。でも紗央莉さんは彼女のこと、一方的にライバル……というか敵視してるから、泰葉さんは会いに行きづらいみたいです」
「うん……実は僕も、泰葉ちゃんに声かけるつもりだった」
「アナタが呼びかけたら、きっと泰葉さん、ふんぎりつきます。いまの紗央莉さんに必要なのは……たぶん泰葉さんです。お願いします」
華露蘿も頭のなかでは、なんとなくわかっていたことである。しかしこうして、改めて客観的に整理して提示されると緊張する。
「責任重大だね……」
「大丈夫です。できます」
だって、とアーナンドは言った。
「豊田さんは、泰葉さんと紗央莉さん、その両方と仲良し、架け橋になれる人だからです」
「そ……そんな大したものじゃないですよ、僕なんて全然っ」
真っ赤になって否定する。クールダウンするには、アイスチャイのグラスの氷、全部をばりばりと口の中でかみくだく必要があったほどだ。
「じゃあ行ってきます……」
それでも必要な情報を得て、華露蘿はカバンをかつぐと納品先へと向かうのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
冒険
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月25日
参加申し込みの期限
2021年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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