this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
母の日は、甘え日
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
つぎへ >>
七夜 あおい
、十七歳。慎み深く見えて、言ったものである。
「修君、私ねえ……お姫様になりたいの!」
「お、お姫様かい?」
胸元へすがる彼女へ、
八神 修
の返した表情は多様な感情を網羅し、なかなかに複雑であった。
神魂の影響あろう、それは分かる。修自身にも何らかの影響を及ぼしているらしいことは、先程から自覚している。
その上で、あおいのこのとろけっぷりはどういうことだろう。今も彼女は修にしなだれかかり、胸板を指先でくりくりしている。
「だってぇー。たまにはいいじゃない? 私が誰かに甘えたって! ねっ、そうでしょう?」
「ああ。うん。そうだね」
「でっしょー♪」
なんだか幼児退行しているような気もする。
さらりとワードが出たがつまり、「甘えたい、甘やかしたい」日なのだろう。聡明な修はそう推察した。
(そういえば俺も先ほどから、誰かを甘やかしたいような気がしている。これはちょっと、抗いがたいな……なるほど、そういう現象か。しかし対象はランダムか、それとも定められた相手なのか? 知らない相手を唐突に甘やかすのは避けたいし、あおいが誰かに甘やかされるのも許容しがたい。つまりそう、これはあれだ。何だっけ。不可抗力だ。人道的見地からの適切な対処だ。決してやましい思いは)
「修くぅん? はやくぅ。お姫様なのー」
何かと不思議現象やら荒事やらに巻き込まれがちな修、有事の判断力には目を見張るものがあるが、好きな女の子と必要以上に密着を余儀なくされたこの状況においてはいささか、持ち味たるクールな思考にも鈍りが見えたりした。これで若く健全な男の子である、当然のことなのである。
しかしまあさすがに、次の一手を打つのも彼は早かった。
「あ、あおい。学生服を着たお姫様というのも悪くはないんだが、君にはもっとふさわしい装い、ふさわしい舞台があると思うんだ」
「うん? うん!」
「行こう。星ヶ丘へ!」
寝子島でお姫様ときたら、やはり選択肢は星ヶ丘しかあるまい。いや和の装いで趣き深い旧市街を歩くお姫様のお忍び城下町紀行とか、こっそり来日した某国大統領のご令嬢にシーサイドタウンで市井の風情を堪能してもらうとか、そんな変化球も浮かばないではないが、おそらくあおいが求めるお姫様とは違うだろう。
「さ、参りましょう。姫様」
「ふふふ。くるしゅうないぞよ~」
あおいはあおいで何か妙な先入観があるようだが、まあ修としては彼女の願いを満たしてやりたいだけだ。
淡いピンク。ゴシック調の繊細な意匠を施されたドレスワンピースに身を包む彼女を、修はそっと手を引きエスコートする。別段映画の撮影ではないわけで、コスプレ用の時代がかった中世ヨーロッパ風ロココドレスなどではなく、ロリータ系のアパレルショップで揃えたなるだけ「お姫様っぽい」装いだったりするのだが、当の姫君は大いに気に入ってくれたようだ。にこにこと満面の笑み、ご満悦である。
修も白のタキシードに着替え、星ヶ丘の瀟洒な街並みに降り立てばそれだけで、二人は通行人の目を惹いた。まるでこれからお城の舞踏会へでも出かけてゆくかのようだ。
「さて、次はいかがいたしましょう?」
「そうだねえ。ちょっとお腹が減ったかな?」
「では、城へ戻りましょう」
「おしろ?」
ぱちり、鳴らした指で指したのは言わずもがなの高級ホテル、ステッラ・デッラ・コリーナである。
あおいはもう、にんまり! だ。
そんなわけで修は自身の財力も紳士の心得も総動員してあおいのエスコートに心を砕いたわけだが、結局のところ彼女が求めていたのは、
「……すう。すう」
例えばこのように誰かのぬくもりある膝の上に頭を預けて眠るとか、そういった触れ合いだったのだろう。
あおいの髪にさらりと指を流す。艶めく黒は夜を照り返して淡く色づいている。
「いつも、頑張っているものな……」
六人兄弟の長女だという。忙しい日々。甘えさせるばかりで甘える機会など無かったことだろう。その反動が、神魂をきっかけに爆発したのかもしれない。
「んん。修君……」
寝言だ。それでも修は、いつだって彼女に応えたい。そう願っている。
「ああ。君は変わらず、俺のお姫様だからね」
聞こえたのだかどうだか。眠り姫は嬉しそうに、むふ、と微笑んだ。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
母の日は、甘え日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月20日
参加申し込みの期限
2021年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!