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【終業式】夏休みを賭けた、ザ・ゲーム
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【『NOF15』+『NDE』[3]】
NOFの対戦はまだまだ続いていた。
(やっぱりプロの腕前って凄いのね。驚きだわ)
莉鳥は、対戦台に座りながら、そんなことを思っていたが、やはりどこか全てが他人事のようだった。そもそも思ってなかったのかもしれない。
しかし、他人事のように捉えつつも、テスト――つまりゲーム自体には真剣に望んだ。やはり熱くはなれなかったけど。
「君はクールだね。しかし、手抜きでもない」
試合と試合の合間、根尾はそんなふうに声をかけてくる。
「……一応、テストなので」
状況は莉鳥の一勝一敗。勝っても負けても、次で決まることになる。
(もう後がない以上、慎重に攻めるのは無意味。なら、ここは一気に攻め立てる……!)
莉鳥は攻守のバランスが整いつつも、戦い方次第で超攻撃的なキャラにもなれるカンフー猫で勝負に出る。
まず確実にガードをして隙を窺いつつ、大きめの技が見えた瞬間に、一気にステップで踏み込む。
「ほう」
極度の集中下、喧しいサウンドの中でも、根尾の声が聞こえた気がする。
「いっけ♪ いっけ♪ カンフー猫♪」
絵梨菜の応援も続いている。
ダンス型のゲームは、格闘ゲーム以上に体力の消耗が激しいはずだが、絵梨菜は小休止を挟みつつも懸命な応援を続けていた。
そのダンスとステップに乗せるように、ワン・ツーのテンポで莉鳥のカンフー猫が強打を叩き込む。
「むっ……」
直撃した。莉鳥にとって、初めてクリティカルヒット。
「「おおっ!」」
会場がどよめく。
だが、莉鳥は冷静さを欠くことはない。
あくまで理詰めに、講習会で覚えた通りのコンビネーションを、根尾のキャラに叩き込んでいく。
全てヒットすれば、一気に根尾のライフゼロにできるダメージ計算だった。
しかし、乱打技の一部が外れてしまい、かすかに総ダメージ量が届かなくなる。
「あ……」
思わず声が漏れたそのときには、おそらく全てが終わっていた。
「惜しかったね。だが、これで終わりにしよう」
ギリギリのところで耐えた根尾が猛反撃を加えてくる。
隙のない単発の小攻撃に、上下段に流れるようなコンボで、あっという間に莉鳥のガードを潜り抜け、そこに強烈な多段コンボを叩き込んでくる。
「……負けたわ」
莉鳥は嘆息し、敗北を認めた。
「ふぅっ。今までで一番危なかったよ。君達はみんな強いね。何より勝利に対して貪欲だ」
根尾も莉鳥の健闘を讃えた。彼女だけでなく、これまでに何度叩きのめされても挑戦を続ける全てのプレイヤーに向けた惜しみのない賛辞だった。
「椎井、惜しかったな」
修は帰ってきた莉鳥の健闘を讃え、タオルを渡した。
莉鳥はそこで汗をかいていることに気づいた。夏の暑さと会場の熱気があるとはいえ、ゲームをしているだけで汗をかくことに驚いた。
「ふむ。さて、これでまた一巡かの。何巡目かは、もはや数えるのも面倒になってきたが。さて、誰もいなければ儂が行くが」
イツトリはすでに興味がゾンビゲームの方に逆戻りしつつあったのか、微妙に投げやりな口調で言った。ゲスムーヴと煽りプレイが通じない相手との対戦に飽きてきたのかもしれない。
「いや、俺がいくよ」
イツトリの提案に首を振り、修は何度目かわからない対戦台に向かった。
「修くん。さっきは惜しかったよ、頑張ってね!」
「ああ!」
背中にかけられたあおいの声援に、修は疲れが吹き飛ぶのを感じた。
(……今度こそ勝つ! 勝って、勝利を君に捧げるよ、あおい)
瞳に覇気を満ち溢れさせて、対戦台に立つと、修は真剣な面持ちでコントローラーを握る。
(何度も戦って、相手のパターンは覚えた。さらに、今回はあおいの声援つきだ。負けるわけにはいかない!)
最初から全力で行く。まずはサイキック猫で遠距離・中距離のトリッキーな技で手堅く勝利。
さらに扇子猫で畳みかけるように攻めるが、こちらはコンボの間隙から反撃に転じられて惜しくも敗北する。
修の最後のキャラは空手猫。
昔やっていた頃からもっともよく使っていたキャラであり、そのコマンドは手に馴染んでいる。
試合開始。
修は先に動き、複数の選択肢を頭に叩き込んだ上で、果敢に攻める。
「くっ……」
攻撃後の硬直を別の技のモーションで上書きするキャンセル技も織り交ぜての攻めに、さすがのプロの表情にも険しさが浮かぶ。
(ここでブロッキング!)
頭の中で何度も予行練習した動きを必死にトレースする。
「なにっ!?」
激しい光のエフェクトと効果音が響けば、空手猫はノーダーメージで根尾のキャラの攻撃を弾き返した。
通常のガードよりも判定が遥かに厳しいブロッキング(完全防御)である。
「おおっ」「なんだ、アレ!」「すげぇぞ!」
「ここで畳みかける!」
炎をまとう「猫炎舞lからのコンボを間断なく繋ぐ。
『わああっ! 凄い! 凄い! 扇子猫っ♪』
別室の絵梨菜とその動きをトレースしたキャラが歓声を上げると、それに呼応して会場にも歓声が巻き起こる。
「いいぞ、八神! そのままやっちまえ!」
ラッセルが身を乗り出して、友人に声援を送る。
「いけそうだね、イツトリ」
サキリも静かに、けれどしっかりと画面を見つめながら相棒と友人を応援する。
「うむ。結構なことじゃ。レバニラ定食はちと惜しいがの」
「テストに合格すれば、報酬は支払うさ」
「ふむ? 妙に気前がいいの。これはしっかり応援せねばならんのう」
サキリの言葉に、イツトリも真剣な表情で戦いの行方を見守る。
「修くん、頑張れえ!」
あおいも両手をメガホンがわりに元気一杯エールを送る。
それらの声はしっかりと修の背中に届いている。
(皆の、そしてあおいの気持ち、応えてみせる!)
きりりと唇を引き結びながら、コントローラのスティックを弾き、ボタンを押し込む。
「これで決める!」
「まだ負けるわけにはいかない!」
両者の裂帛の気合の声がぶつかりあう。
はたして、勝敗の行方は――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月17日
参加申し込みの期限
2022年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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