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【終業式】夏休みを賭けた、ザ・ゲーム
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【タカシの果たし状+アニマルの森[2]】
NOFの対戦台を取り巻く熱狂をよそに、タカシの果たし状のRTAも熱を帯び始めていた。
「うああああああー。またヤクザに殴られて死んだ……!」
真白は、やたらと街にわいてでるヤクザに苦戦していた。
「ていうか、いくらヤクザでもいきなり殴りかかってくるの酷くない!?」
そう。このゲーム、街を歩いているとヤクザが普通に襲いかかってくるのである
「……ああああ。また死んだっ……」
アドベンチャーモードの難易度だけでなく、アクションゲームとしての難易度も高いために、ゲーム慣れしている真白でさえクリアに手を焼くありさまだ。
「ねぇ誰!? 最初にチャート見て「よし!」とか言った人誰!?」
むろん自分なのだが、思わずにそう叫ばずにはいられない真白だった。
タカシの果たし状は、難易度に絶望して虚無になるか、あるいが怒り狂うかのどちらになる人が多い。
しかし、ただ一人、夏夜だけは難易度に絶望せずに、かつ、虚無の状態を維持していた。
「……また操作をミスったか。もう一度。やはり銃が必要か。銃があれば、一方的に『敵』を倒せる。ヤクザだろうが、警察官だろうが、通行人だろうが関係ない。クリアのためなら手段は選ばないと決めた。銃を使ってでもクリアする。敵は全て殲滅する。殲滅殲滅殲滅殲滅殲滅殲滅殲滅殲滅殲滅」
物騒な言葉を呟きながら、銃を探し始める夏夜。しかし、銃は中盤にならねば手に入らず、それまでは自力で頑張るしかなかった。
「……夏夜ちゃん。せめて、僕のアニマルの森で買った斧を、ねこもんみたいに通信で送ってあげられれば……」
釣られて夏朝まで物騒なことを言い始めるが、幸か不幸か、そのような機能はタケシにもアニマルの森にも存在しない。
そして、穏やかなアニマルの森と言えども、余所見をしながらクリアできるほど甘いゲームではない。
「あ、恵御納さん、大変。タランチュラが……」
「え……!?」
偶然通りかかった鷲尾先生の声に、夏朝が我に返ったときはもう遅かった。
「ああ、画面がまっくらに……!」
タランチュラに襲われ、夏朝のゲーム機の画面が暗転する。
子供・女性に人気のゲームとして知られるアニマルの森だが、このような要素を容赦なくぶち込んでくるのが老舗ゲームメーカーの恐ろしいところだ。
「ああ……。せっかく集めたベル(ゲーム内の通貨)が半分に……」
また集め直しかと思うとイヤになるが、それでも夏夜が挑戦しているゲームの難易度に比べればいくらかマシだろう。
「……中盤まで辿りつけん。こうなったら、レギュレーション違反を覚悟でパスワード入力で銃を……。最悪、理事長を消せばなんとか」
「か、夏夜ちゃん、落ちついて。考えてることが口に出ているからっ」
その発想自体を諫めたりはしないあたり、夏朝もだいぶ疲れているのかもしれない。
英二は、阿鼻叫喚の地獄絵図と化す会場の中では、比較的に穏やかな気持ちでゲームを進められていた。
ののこと一緒に考えたり、悩んだりすること自体を楽しんでいたからだ。
(夏休みを本気で取り戻そうとしている人達には悪いけど、僕達なりに頑張るからいいよね?)
とはいえ、さすがにそろそろ二人別々のプレイに限界を感じてきた。
「野々さん、今度は交代しながら、一緒にひとつのゲームを進めていこうか? 僕なら、ある程度、ヤクザをやり過ごす方法もわかるし」
「ホント!? ありがとう、英二くん!」
あまりのクソゲーぶりに、ののこでさえ少し辟易していたのかもしれない。
嬉しそうに感謝の言葉を述べられると、思わず頬は緩んでしまう。しかし、プレイの手まで緩ませるわけにはいかない。
「そ、それじゃあ、ここからは僕が進めるね。選択肢がわからないときは野々さんにお願いしていいかな?」
「うん! まかせて!」
なぜか自信たっぷりの笑みに、ののこなら本当に正解の選択肢を選んでくれそうな気がしてくる。
その後、ののこの迷いのない選択によって見事に主人公が釜茹でされるまで、英二はそんな奇跡を信じて疑わなかった。
流と蒼は、会場では一番先頭のタイムを記録していた。
それでも、最難関とも言われるあのシーンで、やはり進捗が遅れてしまう。
「さて、ここからが本当の戦いね」
蒼が一つ息を吐いて、目にした画面には、ドット絵で表現された青い海とそれを越えていくハングライダーの姿が描かれている。
「お、そっちもハングライダーか。ここからは、一つの選択ミスも許されないぜ……」
ゴクリと息を飲みつつ、流が視線をよこせば、蒼も一つ頷いてその視線に応える。
「わかってる。私達が一番進んでるみたい。お互いに頑張りましょう」
「おうよ!」
互いにエールを送りあえば、流は集中力を高めて飛行を開始する。
「目的の島は4つめ。だが、そこまで正攻法で行ってる時間も気力もねぇ。だから、ギリギリセーフな技を使わせもらう!」
驚異的な反射神経で敵を回避し、あるいは撃ち落としつつ、流が目指すのは宝が隠された4つめの島ではなく3つめ島だった。
(3つめの島には、なぜかワープができる洞があって、そっから4つ目の島に飛ぶことができる。先生には確認済みだし、これを使わない手はないぜ……!)
理不尽な難易度だが、ゲームである以上、クリアできないわけじゃない。
敵を攻撃し、ライフが1000分の1しか減らない敵に遭遇したとき、「ライフが減るんだから倒せる」と考えるタイプがいる。
流と蒼は、限りなくそれらのタイプに近い発想を持ち、だからこそタカシに挑戦しているのである。
「っあああああああああっ! 風に乗り損ねた、チクショウ!」
「え? ちょっと今の動きってアリなの?」
さすがの二人も理不尽な難易度に、つい不平の声が出る。
極度の集中による疲労と空腹が、二人のプレイングの精度を引き下げつつあった。
(……ん? なんかいい匂いが?)
ふと流がそう思ったとき、何がよい匂い彼の近くに漂ってきた。
少しだけ時間は遡る。
「あら。またお葬式になってしまいました」
紫苑は、相変わらず、毎ペースでタカシに挑戦していた。
彼女の進行速度は会場の全プレーヤーの中でも最下位に近く、クリアは絶望的に思われたが、本人はまるで気にしている様子もない。
もともとの性格に加えて、最近のユーザーフレンドリーなゲームに慣れているわけもないために、ここまでストレスを感じずにプレイできている。
しかし、そんな紫苑にもゲームを中断したくなる瞬間はやってきた。
「……ああ、お腹が空いてきてしまいました」
食べることが大好きな紫苑は、画面に出てくるホルモン焼きの店に意識を乗っ取られてしまっていたのだった。
「ふふ、こんな事もあろうかと、お弁当作って来て良かったです♪」
さっそうと彼女が取り出したのは、お花見の席などでよくもちいられる五段の重箱弁当。
さすがにホルモンこそ入っていなかったが、たくさんのおむすびに、からあげ、卵焼きなど定番のおかずがこれでもかというぐらいに詰め込まれて
「あ、他の皆さんもお腹空いてるならちょっと休憩してご一緒しません? まだまだいっぱいありますから♪」
しっかり自分の五段箱はキープしつつ、いそいそと取り出した重箱に、なんだなんだとゲームを中断した生徒達が集まってくる。
会場にはかなりの数の生徒がいたはずだが、おそろしいことに重箱はその場にいた全員の小腹を満たす程度には充分な量があった。
「おお、うめぇ! このからあげ、無理ゲーで疲れた身体にしみわたるぜ」
流は、高校生男子に嬉しい揚げ物にHPのみならずMPまで満たされていくのを感じる。
「このたまご焼きもおいしい。おいしいものを食べると「また頑張ろう!」って、ファイトが涌いてくるわよね」
蒼も、ふわふわの黄色いものに舌鼓を打つ。理不尽な展開と過度の集中でささくれだった心が癒されていく。
「夏夜ちゃん、僕達も頂こうよ。くだもの集めてたら、お腹空いてきちゃった。甘いものが欲しくなっちゃった」
「殲滅殲滅殲滅……む? そういえば、少し疲れてきたな」
夏朝の言葉に、目からハイライトが消えていた夏夜の瞳に人間らしい光が一瞬戻る。
そんな生徒達の様子をニコニコと嬉しそうに眺めながら、
「うふふふ。みなさん、遠慮しないで、たくさん食べてくださいね。まだまだたくさんありますから」
おいしいものを食べると幸せになれるけど、おいしそうに食べてる人を見ても幸せな気持ちになれるのだなぁと思ったとか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月17日
参加申し込みの期限
2022年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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