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【終業式】夏休みを賭けた、ザ・ゲーム
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【『ねこモンフルコンプ』+『鈴木佐藤田中高橋!』[3]】
一方、ねこモンをプレイする者達もやはり同じように色々な意味で佳境を迎えようとしていた。
柚春は、順調にサブクエストをクリアを進めている。
「よし。ここでこのアイテムを使えば、うん、サブクエストクリア!」
スグリの的確なアドバイスにより、柚春はかなり一人で遊べるようになっていた。
「あ……」
と、そこでハタと柚春は気づいた。
試験の目的は、ねこモンのコンプリートであったのに、サブクエストをクリアすることばかりに夢中になって図鑑がほとんど埋まってないということに。
「いよし! オレも一体、レアもんゲットだゼ! んん? 柚春チャンはどんな感じ?」
「……風見鶏君、どうしよう? 僕、クエストに夢中になって、図鑑が全然……」
画面を覗き込んでくるスグリの横顔を不安げに窺う柚春。
と、そのとき「おおっ!」とスグリが甲高い声を上げる。
「柚春チャン、このアイテムは凄いよ! これは超レアな化石ねこもんをゲットにするのに必要なヤツだよ」
「え? 本当に? 僕、風見鶏君の役に立てたかな?」
「モチのロンだヨ♪ いやー、これでコンプリートが一気に近づくナァ♪」
嬉しそうなスグリを見て、柚春がホッと安堵の息を吐いたそのとき、風も吹いていないのにパタリとворが音を立てて倒れた。
「あ、ворが……」
柚春は慌ててворを助けにいく。
(……よかった。どこも壊れていない)
手に取り、傷や破損箇所がないことがわかって胸を撫で下ろす。
そうして、安心してスグリのもとに戻ろうとしたときのことだった。
「あ……」
ふとさっきまで自分達が並んで座っていた椅子を遠くから見ることで、さっきのスグリとの距離感がかつてなく近かったことに柚春は気づいてしまう。
(……え? ちょっと待って。僕達、さっきまであんなに近くで……)
客観的に自分とスグリが一つの画面を覗き込んで顔を突き合わせている様子が頭に浮かんでしまい、頬がかぁっと熱くなる。
「よし、レアもんゲットだぜ! あれ、柚春チャン、どうかした?」
「……う、ううん、なんでもないよっ!」
スグリの声に彼のそばに戻る柚春は、それからしばらく恥ずかしさに火照る顔の赤さを悟られぬように細心の注意を払わねばならなかった。
碧南はトゥルーエンドのルートに突入していた。
「くっ……会話をスキップしないと間に合わない……! でも、読みたい! ヒロインの心理描写も読みたいし、イケメンの声も聞きたい!」
碧南は、かつて感じたことのない葛藤と、それはもう必死に戦っていた。
(クリア済みだから大丈夫かと思ったけど、全然そんなことなかった……! 読み飛ばしたら楽勝とか考えてた自分がバカでした! めっちゃ読んじゃう! で、泣いちゃう!)
そのタイトルとコンセプトからバカゲーの烙印を押されがちの本作だが、巧妙に張り巡らされた伏線や、何気ないボイスに秘められたイケメン達の想いに唸らされる。
(やっぱり乙女ゲーは奥が深いわ。いいえ。奥なんで存在しない。だって、ずぷずぷとハマればどこまでも沈んでいく底なし沼なのだから!)
心の中で熱く語りながらテキストを読み耽る碧南はその沼に自分自身がどっぷりとハマっていることに気づくことはなかった。
すでに経過時間はクリア条件を過ぎ去っていたが、碧南はもはやボタンを連打してすらいなかった。
彼女の瞳にはもはや学校もそこでテストをしている生徒達も映ってはいない。
碧南は、今、まさにゲームのヒロインと一心同体になって最後のシーンを迎えようとしていた。
「佐藤くん……私……」
ボイスなしのヒロインの声にアテレコする碧南の迫真の演技は、まさに恋する乙女そのものであったという。
ねこったーには、続々とレアモンスターの捕獲報告が上がっていた。
ときにSNSでリプを飛ばし、ときにリアルで激励を飛ばし合いながら、生徒達は確実にコンプリートに近づきつつあった。
「行け、ハイパーボール、よし、そのままそのまま、よしニャンダーゲットだよ♪」
タルトは無限発電所で伝説ねこモンのニャンダーの捕獲に成功した。
ボールがモンスターを捉え、コロコロと動きまわるボールがピタリと止まった瞬間の達成感はたまらない。
「やったね、響さん! よし、俺もファイニャーをゲットするぜ!」
ニャンダーのゲットを見届けた幸次はそれに負けじと自身も伝説ねこモンとの戦闘に突入する。
「さっきゲットしたニャリンで眠らせて……ああ、逆に火傷させられた!?」
「落ち着け。やけどなおしを使って立て直せば、まだいけるはずだ」
「た、旅鴉さん。わ、わかった」
月詠のアドバイスをうけて幸次はどうぐを使ってやけどをなおし、ついでに体力も回復して仕切り直す。
かくいう月詠はスピード優先のプレイによって早くもフリーニャーをゲットし、クリア後の隠しダンジョンに向かっていた。
「ここに150番目のねこモン――ニャウツーがいる。ラスボス戦でまきあげ……もとい獲得したおこづかいを注ぎ込んで回復アイテムの準備も十全だ」
すでにチームメンバー達の協力もあって、コンプリートの目途はついている。
あとはこのニャウツーを捕まえて、通信で誰か一人の図鑑にねこもんを集めればコンプリートは成功するはずだった。
「旅鴉先輩頑張ってください!」
「エスパータイプだから、むしとゴーストがおすすめですよ!」
後輩の桜と遠海も、強敵に挑む先輩を応援する。
すでに桜はストニャイクやニャッキーなどの特定の場所にしか出現せず、かつ、出現率が極めて低いポケモンに特化して収集を終えている。
一方、遠海も手当たり次第にボールを投げまくって大量のねこモンを捕獲し、多数の図鑑を埋めることに成功していた。
「よし、見つけた。戦闘開始だ。行くといい、ニャースト」
月詠はエスパータイプであるニャウツーと相性の良いゴーストタイプのニャーストで、一気にヒットポイントをギリギリまで削る。
「わあ、凄い。強そうなねこモンなのに、弱点をつけばこんなに大きなダメージを与えられるんですね」
愛唯は、みんなでわいわいと画面を覗き込む感覚に、年甲斐もなくはしゃいだ声をあげる。
「よし、ファイニャーはゲットしたよ!」
幸次が快哉を叫べば、いよいよ残るはニャウツーだけである。
「月詠ちゃん、頑張って♪ 今、みんなのねこモンを僕のデータに集めてもらってるから、あとはニャウツーで完成だよ」
「ああ。序盤で節約したぶん、ここで惜しみなくボールを使わせてもらおう。ダメージをうけても「ねこカン」で即回復できるしね」
かくして、持久戦を覚悟で、月詠はボールを投げまくる。
だが、最強クラスのモンスターだけあって、そう簡単には捕まらない。投げても投げても、あと少しというところでボールをこじあけて外に飛び出してくる。
「……残りはハイパーボール30個か。なかなか粘るね。だが、そろそろキミのPPも尽きてきただろう? ここからはどちらが先に根を上げるか、根比べといこうか?」
画面の向こうの強敵に、月詠は不敵に笑って言う。
何度も何度もボールは投げられ、ついに最後の一つになる。
「月詠ちゃん、ファイト!」
「旅鴉さん、頑張れ!」
仲間たちがエールを送ってくれる。
月詠は一つ頷くと、夏休みの奪還を願う皆の思いを背負って、最後のボールにカーソルをあわせて決定ボタンを押した。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月17日
参加申し込みの期限
2022年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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