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【終業式】夏休みを賭けた、ザ・ゲーム
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【『ねこモンフルコンプ』+『鈴木佐藤田中高橋!』[2]】
柚春は会場の椅子にスグリと隣合って座りながら、アドバイス通りにゲームを進めていた。
「あ、何か頼み事をされた。風見鶏君、これがサブクエストっていうやつだよね?」
「んん? お、そうそう。さっすが柚春チャン! 初心者なのに呑み込みが早いネ♪」
いつも楽しそうにゲームの話をしている熟練者スグリだが、初心者に対する配慮は決して忘れない。
(ゲーマーにとっては当たり前のことも、知らない人からするとまったく知らないことだったりするんだよナァ)
それは、快活で、人付き合いのできるスグリならではの視点で、その視点が柚春にはありがたい。
「こうやっていけば、レアなねこモンが捕まえやすくなるの?」
「うーん。というより、寄り道しないと出てこないねこモンとかもいるんだよネ。今回のクリア条件はねこモンのコンプだから、取り戻しは少なくしていきたいんだよね」
「なるほどなるほど」
柚春はスグリの言葉をメモに書きとめる。書き留めながら、机の上に置いたворと目が合い、微笑む。
(やっぱり風見鶏君は頼りになるね、вор)
心の中で相棒に語り掛けると、かすかにворが頷いたように見えた。
「いやー、そんなメモを取るような大層な話じゃないヨ?」
「ううん、僕は本当に初心者だから。風見鶏君が一緒にプレイしてくれて良かった」
「あはは。照れちゃうナァ」
「あ、なんかアイテムを売ってくれるみたい。『ぼろぼろのつりざお』? 5000円か。高いね」
思わずворに呟くと、それに照れ臭そうにしていたスグリがハッと我に返って叫ぶ。
「って、アアアアアアアアッ! ゆ、柚春チャン! だ、駄目! それほかの場所でもっと安く買えるから買っちゃダメェエエエ!」
「え……?」
スグリの絶叫に、柚春はすんでのところでぼったくりの被害を免れることができたのであった。
そんな二人のやりとりを、碧南はちらりと横見しながら思った。
(あれは……フラグ?)
乙女ゲーマーにはそんなことを思えてしまうぐらい、柚春とスグリの協力プレイの様子は仲睦まじく見えた。
「……っと、いけない。余所見してたら、バッドエンド直行の選択肢を選ぶところだったわ」
ハッと画面に視線を戻して、慌てて適当に連打していた指をとめる。
「……ここで『追いかける』、次に『殴る』、そのあとで『蹴飛ばす』を選んで、と」
ふと我になって、この選択肢は乙女ゲーのヒロインとしてどうなのかとも思うが(しかも正解である)、それが『彼』の心を射止めるためのフラグなのだから仕方がない。
(佐藤くんは一見Sだけど、もの凄い隠れドmなの。だから、あなたの心を射止めるにはこうするしかないの、許して佐藤くん!)
思わず涙ぐみそうになりつつ、碧南は順調に選択肢を進めていく。
「よし! そこだ! いけ! って、そうじゃないでしょ!」
お約束の展開にお約束のツッコミを入れながら、順調にフラグを立てていく碧南の姿は『NOF』や『タカシ』のプレイヤーとはまた違った熱狂が見て取れたという。
そのような独自世界を形成をしていく者達がいた一方で、ねこったーによって集めたチームで攻略にあたる者達もいた。
「ふむふむ。この町にはニャイルとニャンガメがいるんだね。出現率が低いから、優先的に集めるのはこの子達かな。あ、月詠ちゃん、ちょうどそこにニャンリキーがいるよ」
「わかった。ちょうどスーパーボールがあるから、捕獲しよう」
「幸次くん、そこにニャリンがいる! 眠らされないように気をつけて」
「おーけー。さきにさいみんじゅつでこっちが眠らせてやる!」
長年苦楽をともにしてきた三年生達の連携は素晴らしい。
「先輩達、本当に仲がいいわね」
少し羨ましそうにも見える表情で呟いたのは、二年生の桜だ。
「そうね。二年間以上、このちょっとヘンな学校で同じ時間を過ごしてきたんだもんね」
同じく二年生の遠海も似たような表情で頷く。
「あの子達、とっても仲が良いですね」
と、そのとき同じように三年生グループに距離を感じたのか、見慣れない顔の生徒(?)が桜と遠海に声をかけてきた。
「別々のゲームで遊んでいるはずなのに、まるで見えない一本のラインで繋がっているみたい」
声の主――愛唯の顔に、桜と遠海は思わず顔を見合わせる。あまり見ない顔だったからだ。
「あなた達はあの子達とは違う学年なのかしら?」
「ええ」
「私達は二年で、あっちは三年生の先輩方なので」
桜と遠海は答えつつ、愛唯が部外者であることを確信した。寝子生であれば、学年によって異なるカラーで、そんなことは聞くまでもないことであるはずだからだ。
「私達も頑張らないとね。夏休み、なくなったら大変だもの」
「はい」「ええ」
愛唯の言葉に、桜と遠海は力強く頷く。
と、そのとき、「おーい」と朗らかな声をあげながら、野良猫のような元気さで先輩のタルトが三人のもとに走ってくる。
「君達もこっちで一緒にやろうよー。情報共有だけならねっこたーでもできるけど、ゲームはみんなでわいわい一緒にやった方が楽しいよ♪」
スマホを手にニッコリと微笑んで手招きするタルトの言葉に、その向こう側では他の先輩達も「うんうん」と頷いている。
「仲が良いだけじゃなくて、後輩の面倒見までいいのね」
「私達もあんな三年生になれるかしら」
「きっとなれるわよ。さあ、せっかくだからお言葉に甘えましょ」
こうして、三人も三年生の輪に加わり、一行は図鑑コンプリートにより一層励むことになる。
かくして、理事長の思いつきによる夏休みを賭けた抜き打ちテストは、いよいよ佳境を迎えようとしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月17日
参加申し込みの期限
2022年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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