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幽霊猫とお化けの国 第二幕:人形島の鬼ごっこ
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◆
左足に違和感を覚えて振り返った幸次が見たものは、ひしとしがみつく人形たちだった。
膝にも届かないくらいの大きさの人形が、たった数体。それなのに、足を木や岩にくくりつけられたみたいにびくともしない。
「な、なんで――うわっ」
ぺたり、ぺたり。足音がしたかと思うと、次にの瞬間には右足にも人形がしがみついていた。そのまま腕、背中、胸と全身にまとわりついてくる。
しかもその一体一体が重い、重くなっていく。増していく圧迫感に、幸次の息が詰まっていく。
逃れようともがくと、人形と目があった。
鮮やかに彩色された、けれど感情のない目。思わず視線をそらした先で、別の人形と目があった。
視線を逸らすたび、違う人形と目があう。
目があう。
「や、やめろ……」
どこを向いても、人形の視線から逃れられない。息苦しい。
溺れた人がするように顔を頭上へ向けた瞬間、ドレス姿の人形が覆いかぶさった。
(花遊、ごめ……)
限界だ。
そう思った直後、不意に身体が軽くなった。
目の前には古びたあみぐるみが一体と、それを抑えつけている花遊の姿。やがてあみぐるみは、花遊を振り払い逃げていった。
どうやらさっきのは幻覚で、花遊がその元凶だったあみぐるみを止めてくれたらしい。
「助かったよ、ありがとう花遊」
◆
ブチキレたアリサが食堂で人形たちを追い回していると、扉が勢いよく開く音がした。続けて聞こえてくるのは、耳障りなクスクス嗤い。
フリルたっぷりのドレスを翻し、メモワが厨房から食堂へと飛び込んでくる。可愛らしい顔を憎たらしい、嘲るような笑顔に染めて、
「あらぁ? ひどい格好ねぇ。それじゃ殺人鬼みたいじゃなーい?」
「なんですってぇ!?」
テーブルにぶちまけられたフォークを投げる。
メモワはそれを身軽にかわすと、踊るようにアリサの周囲を飛びまわった。あからさまな挑発だが、今のアリサはそんなもの気にしない。
「この生意気な人形め!」
やけに重たいテーブルクロスを引き抜き、メモワに投げつける。
それと同時にまわりこみ、側面からメモワに飛びかかろうと――。
「危ない!」
腕をつかまれた。
反射的に振り払おうとすると、腕をつかんでいたのはクリストファーだった。
「クリストファー? いつの間、に――っ!?」
風の音にふと冷静になった途端、心臓が縮む思いがした。
アリサが居たのは2階のどこかの部屋のベランダ。足下にはカーテンクロスが落ちていた。
「彼女が気づいてくれなければ、危ういところだった」
クリストファーが視線で指した先には神無が居て、その足下に一体のドールが落ちている。
「この子にも傷はついてないみたい、です。……よかった」
神無とクリストファー、それから神無が棚の上に置こうとしているドールを見比べる。
「えっと、つまり……幻覚?」
「そういうことになるな。だが――」
クリストファーにつられて部屋を見渡せば、他にもたくさんのドールが転がっていた。どれも壊れたりはしていないようで、人で言えば気絶しているようなものらしかった。
「そなたのおかげで、相当な数のドールを押し留めることができたようだ」
「はは……よかったわ」
乾いた笑いが漏れる。少なくとも、キレて暴れた意味はあったようだ。
◆
アリサが大暴れしていた食堂――改め、2階の一室に、サキリがラグドール号の面々を集めていた。
「簡単にだけど、この館の見取り図を作ったんだ」
生徒手帳に記した見取り図を、集まった皆に見せる。
『かして』
手帳を受け取った海が、スケッチブックにペンを走らせて拡大図を描く。大勢で確認しながら話すには、なるほどこっちの方がいい。
「ありがとう。さて、メモワだけど――闇雲に追いかけても、とてもじゃないけど捕まられそうにない」
だからこの図をもとに、作戦を立てたいとサキリ。
メモワを見かけた場所の情報からメモワがよく通るルートをざっくりとでも割り出し、そのルート上に妨害も想定に入れて陣形を構築する――というのがサキリの作戦だ。
「問題なのは、陣形を作って追い込む先だね」
「これは推測なんだが」
八神 修
が口を開いた。サキリも修の意見を聞きたかったのだろう、そのまま続きを促した。
「彼女がこの館にゴーストドールとして居着いているということは、何かしら未練があったと思うんだ。その未練に繋がるような場所がわかれば、そこへ彼女を追い込むことができるんじゃないか」
「そうすれば、彼女と対話するチャンスもできると思う」
「対話か。玄関での口ぶり、確かに彼女にも事情がありそうな風だった」
クリストファーの言葉に修は頷く。
「メモワが求めているのは理解と共感じゃないかな。攻撃性はその裏返しだ」
もちろん、彼女はソレを素直に認めはしないはずだ。あるいは自覚すらないかもしれない。
おそらく普通に追いかけて呼びかけても、きっと聞く耳を持たないだろう。そんな彼女を捕まえられたからといってそのままラグドール号に乗せても、きっといい結果にはならないはずだ。
できれば対話をして、彼女の心を少しでも解きほぐしてから、ラグドール号の仲間に迎え入れたいというのが修の考えだ。
「賛成だ。レディをただ腕ずくで――っていうのは僕も気が引ける」
問題は、とサキリ。誘い込むべき場所は何処か、ということだ。
はいっ、と元の体に戻っていた小枝がぴょこんと手を挙げる。
「私知ってるよ!」
「本当かい?」
「案内してもらったんだぁ」
ネズミに案内してもらった部屋について話すとサキリと修、それに皆が顔を見合わせた。
「きっと前の持ち主のお部屋だったんじゃないかなあ」
利用するのはちょっと気が引けるけど、誘い込むにはこれ以上ないほどうってつけの場所なのは間違いない。
そうして、作戦は決まった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
前回シナリオ
幽霊猫とお化けの国
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年06月29日
参加申し込みの期限
2021年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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