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幽霊猫とお化けの国 第二幕:人形島の鬼ごっこ
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◆
「一緒に来たからには花遊にも手伝ってもらうぞ」
『猫チェンジ』で猫率50%の獣人の姿になった
万条 幸次
は、肩に乗った飼い猫の花遊に声をかけた。
「怖くて我慢できないなら、戻って待っててもいいけど……」
「は?」
怖いわけないじゃん、と花遊が尻尾でぺしぺし幸次の首筋を打つ。幸次こそ戻らなくていいのかよ、と強気な視線を向けてくる。
狙い通りの流れ、幸次は心の中でくすりと笑う。
「じゃあ一緒に行こう。人形はなるべく傷つけないようにな」
「わかってるって」
廊下を進んでいくと、やがて一枚のカーテンが行く手をさえぎる。重く厚い生地製のようで、向こうを透かし見たりはできそうもない。
「いかにも、って感じだなぁ」
「やっぱビビってんのか?」
「……まさか。行くよ」
ゆっくりやるとかえって怖くなるから、せーので一気にカーテンを引く。
ぼとりと落ちた。
適当にぶらさげていただけなのだろうか。落ちた拍子に舞い上がったホコリに軽くむせながら警戒するが、人形が飛び出してくるような気配はない。
「幸次、足元!」
踏み出しかけた足のほんの少し先に、糸が貼ってあった。花遊が気づかなかったら、足を引っかけていたことだろう。
そろりそろりと足を引く。危なかったと思うも束の間、
「ヒッカカレヨォ!」
真後ろからキンと響く声と、背中に走る軽い衝撃。
たたらを踏みながら振り向けば、そこには花嫁姿の人形と、ハサミを持った赤ん坊みたいな格好の人形たち。
「オマエ何すんだ!」
幸次の肩から飛び降りた花遊が、もう一度幸次へ体当たりしようとしていた花嫁姿に飛びかかる。
幸次が鳴く。猫の鳴き声に人形たちが怯み、その隙に壊さないよう加減をした猫パンチ!
しかし花嫁姿の人形だけは怯まず、それどころか髪を伸ばして花遊を捕まえる。
「花遊を離せ!」
とっさに猫の爪を振るえば、髪は簡単に切り裂けた。
そのまま花遊が渾身の猫キックをお見舞いすると、花嫁姿の人形も観念して逃げていった。
「さんきゅ。でも髪切っちゃったけどよかったのか?」
「あっ」
花遊がピンチだったから、そこまで考えてなかった。
「ま、まあすぐに生えてくるよ……あんなに伸びるんだからさ」
少しバツが悪そうな顔をする幸次だった。
◆
奥のほうがゴーストドールたちが多いのか、
三条 神無
は進むにつれて少しずつ不穏な気配を感じていた。
人形たちの敵意なのだろうか。肌を刺すような、ひりつかせるような。そんな気配だ。
しかし神無はその気配に怖気づく様子もなく、むしろその足取りは軽くすらあった。
(普通の心霊スポットよりもワクワクしてくるわ)
壁から顔だけをすり抜けさせて、次の部屋の様子をうかがう。
アトリエ――といっても趣味のごくささやかものだろう――らしきその部屋には、布のかかったキャンバスがぽつんと中央に置かれていた。
「あの人形……メモワの手がかりにでもなるかしら」
さっと布をめくると、そこに描かれていたのは人形を抱えた一人の少女だった。ドレスのデザインからして、人形はメモワだろう。しかし、顔の部分がズタズタに引き裂かれている。
「……メモワもなんだか可哀想ね」
ふと思い立って、部屋の中を見回す。壁際のテーブルにノートと万年筆を見つけると、ノートのページを一枚失敬した。
しかし肝心の万年筆の方は、インクがかわいているようで何も書けなかった。アトリエだから絵筆もあるが、かわいているのは多分同じだろう。
他の部屋をあたろうかと思った矢先、アトリエの扉が勢いよく開いた。
ツギハギだらけのデザインの人形が、包丁を手に神無めがけて真っ直ぐに飛んでくる。
廊下の一角で、
小山内 海
が人形たちの相手をしている。
真正面から飛びかかってくる人形を『アクセラレイトライン』で逸らし、頭上から降りそそぐお皿はてゴーストボディの力ですり抜ける。
息をつく間もなく、大きなサメの人形が空中を泳いで迫ってくる。
大口を開けて剥き出しにした歯はまるで本物のようで、噛みつかれればただじゃすまないのが伺えた。
(このお屋敷の人形何でも居るね!?)
メモワを見つけなきゃならないし、まともに相手してられない。近くの壁に飛び込む海だったが、手がすり抜けたところでつっかえた。
(あれ?)
振り向けば、日本人形の伸ばした髪が足に絡みついていた。しかもその髪が足を這い登ってくるものだから、ぞわぞわとした感覚に襲われてしまう。
そしてその間にも、サメはどんどん近づいてくる。
(はなしてっ――あれ?)
そんなに締め付けがキツくない。これなら強引に抜けられそうだ。
空中を蹴るように何度もバタバタやっていると、そのまましゅるりと足が抜け出した。
その勢いのまま壁を抜ける。つま先のすぐそばを何かが素早くかすめていく感覚に、ドキドキしつつも胸を撫で下ろす。
かと思いきや、耳に飛び込む金切り声。
顔を上げれば、ツギハギだらけで包丁を持った人形が神無に飛びかかっていくのが見えた。
とっさに『アクセラレイトライン』を発動し、人形を反対方向に加速させる。
日本人形の髪がそうだったように、人形だから力はあまりないのだろう。加速させられた勢いで包丁を取り落し、そのまま扉の向こうへ飛んでいった。
拾い上げた包丁を手近なテーブルに置いて、スケッチブックを神無に見せる。
『けがしてない?』
「ありがとう、大丈夫よ」
『よかった』
スケッチブックにペンを走らせる海に、神無は訊いた。
「ねえ、あなたのそのペン。少し貸してもらっていい?」
うなずいてペンを差し出す海に礼を言うと、神無はさっきの紙にペンを走らせた。
「ありがと」
ペンを返す。『なにかいてたの?』という海の問いに、
「メモワに伝えたいことがあって。不運の原因を押し付て、呪いだとか言って」
『にんぎょうってみためでこわがられることあるから それでおしつけられちゃったのかな』
「身勝手な話よね」
『そうだね それはどうするの?』
「直接渡すのは無理だし、見つかりやすそうな場所に置いておくわ」
それを読んで、少しでもメモワがこちらにつく気になってくれたらと思う。
◆
人形たちがきょろきょろと辺りを見回していた。ハサミや包丁やらを手にしたまま顔を見合わせる姿は、物騒ではあるもののどこか気の抜けた雰囲気を感じさせる。
そんな彼らの様子を、
巫部 紫苑
は物陰から身を乗り出して眺めていた。
今の紫苑は、ゴーストボディの透明化にくわえて『死音』を発動している。つまり目でも耳でも姿を捉えられない状態だ。
(お人形さん達にも効果はあるみたいですね)
彼らにどこまで通じるかはわからなかったが、この辺りは思いのほか人間と変わりないようだ。これなら安全に鬼ごっこに集中できそうだ。
(さて、どうやって捕まえましょうか♪)
捕まえ方を考えるのも楽しいけれど、だからって闇雲に探してもあまり意味はないだろう。ここはいくつか目星をつけるのが良さそうだ。
そんなことを考えながら館内を進んでいくと、脇の細い廊下の奥に細く開いた扉が見えた。
人形たちは壁抜けをしないようだから、こういう場所は調べておいたほうが良さそうだ。
壁を抜けて部屋に入ると、そこはベッドと机、それにクローゼットがあるだけのごく狭くて質素な部屋だった。使用人部屋か何かだろうか。
まずはとクローゼットに手をかけると、紫苑が開けるよりも先に扉が開いた。
とっさに透明な姿に戻ると、ゲラゲラ笑いながらピエロの人形が一体クローゼットを飛び出した。
しかし透明化と『死音』発動中の紫苑を見つけることができないのだろう。しばらくきょろきょろした後、そのままどこかへ行ってしまった。
(なんだかお化け屋敷みたいですね)
クローゼットの中は空っぽだったので、紫苑はそのまま他の部屋の探索に向かうことにした。
◆
住み着いていたネズミに案内され、ネズミに乗り移った小枝は屋敷の中をせっせと駆ける。
巾木に空いた小さな穴までやってくると、案内してくれていたネズミが「ここだ」と鼻で穴の向こうを指した。ネズミのサイズですら覗くのがやっとの小さな穴だ。
覗いて見ると、そこはきれいに片付けられた寝室だった。同じ寝室でも小枝が潜り込んだ部屋とは違ってベッドは整えられているし、壁や家具も全体的にきちんとしている。
他の部屋や廊下はほとんどカーテンが閉められていたのに、この部屋だけはカーテンが開いていて、窓から月明かりが射し込んでいるのも特徴的だった。
飾ってあるのは、額縁に入れられた写真だろうか。
部屋の中にメモワは居なかったが、代わりに写真の中にその姿があった。どの写真でも、小さな女の子と一緒に映っている。
「ここがメモワさんのお気に入りなの?」
「お気に入りっつーか、なんか大事にしてる部屋だよ」
ネズミによれば、他の人形が入っているところは見たことがないらしい。うっかり入ったらしいヤツが、それはそれはひどい目にあわされたのを見たことはあるが。
ありがと、と連れてきてくれたネズミにお礼を言う。
「これでメモワさんを捕まえられるかも!」
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風雅宿
前回シナリオ
幽霊猫とお化けの国
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年06月29日
参加申し込みの期限
2021年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月06日 11時00分
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