【球技大会】思い出に残る初夏の大会へ｜リアクション

【球技大会】思い出に残る初夏の大会へ

　二つの球技の掛け持ちで水上桜はふらふらになった。部室棟のシャワーを浴びても調子が戻らない。早々に桜花寮に戻り、風呂に直行した。
　湯船に浸かると意識が薄れ、浴槽に背を預けた状態で深い眠りに落ちてしまった。

　ほぼ同時刻、八神修は七夜あおいと喫茶店にいた。アイスで身体が冷えて温かい物を二人で注文した。
　その合間に球技大会を振り返る。新聞部で作った大会の号外で話に花が咲く。今回のバスケットの話に及ぶとしんみりした。
「ストリートバスケもあるし、完全な終わりではないよ」
　修が微笑んだところで温かい飲み物と新たな甘味が運ばれてきた。
　二人の談笑は、まだ終わらない。

　別の店では楡宮遠海が打ち上げで品よく豪快に大皿を平らげる。胃袋の心配をする者達を他所によく噛んで食べた。
「サッカーで流れた血のせいよね」
　大食いの理由をさりげなくアピールすると、更に焼き肉を三人前、追加した。

　それぞれの球技大会を胸に刻み、今日は穏やかに終わりを告げた。

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あとがき

担当マスター：黒羽カラス
ファンレターはマスターページから！

　球技大会の二日間が無事に終わりました。
　試合前の練習に力を入れた人々は、それに見合った成果をあげられたのではないでしょうか。
　今回のシナリオは勝負事、というよりも個人にスポットを当てた作りになっています。
　勝敗を気にしないで球技に全力を傾ける人達が多かったように思います。
　三年生の場合、これが最後の球技大会になる為、一層、強く思われたことでしょう。
　それと球技大会に参加していないように見える生徒も、実はこっそりと試合に出ています。
　体育の授業を兼ねていますので。そのようにご理解していただけるといろいろ助かります。

　最後になりました。本シナリオへのご参加、ありがとうございました。
　皆さんの良い思い出になるように私も試合に臨むつもりで全力を出しました。
　球技大会のシナリオは二度目になりますが、初めての時と変わらずに駆け抜けました。
　達成感を胸に感じながら「あとがき」を終わりたいと思います。

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