【球技大会】思い出に残る初夏の大会へ｜リアクション

【球技大会】思い出に残る初夏の大会へ

　時間と共に気温が上がってきた。体育委員長として恵御納夏夜は活動する。自身の試合を終えるとすぐに持ち場に戻った。
　委員の一人が夏夜に声を掛けた。
「飲み物が足りなくなりそうです」
「わかった。僕が走って買ってくるよ」
　疲れを見せず、一瞬の判断で動き出す。正門を抜けると初めて溜息を吐いた。
「今日は暑いね」
　青い空に呟き、軽く頭を振ると全力の走りを見せた。