ほっと寝子島　放課後倶楽部｜リアクション

ほっと寝子島　放課後倶楽部

●放課後倶楽部を楽しもう！

　誰が呼んだか、いつの間にやら名前がついた『放課後倶楽部』。
　学校帰りの寝子高生徒が発起人となって構成された集いだが、メンバーは固定されていない。
　集まったメンバーで寝子島の魅力を再発掘したり、寝子島の新しい魅力を見つけ出したり……と、ゆったりとした活動をするのが放課後倶楽部だ。

　七夜あおいと一緒の野々ののことバッタリ出くわし、半ばなりゆきで放課後倶楽部に参加することになった青山絢。
　彼女は、女子中高生を購読対象とするティーンズ向けポップカルチャー＆ファッション情報誌Cutie　Kittyの読モをやっている。
　そこを見込まれ、シーサイドアウトレットで春物のお洋服を買うことで、ののこに頼られることとなった。
「だってCutie　Kittyの読モやってる絢ちゃんが、お洋服に一番詳しそうなんだもん！」
　頼られるのは悪くないわね、と、ののこのお洋服選びに付き合うことに。
「今回は旧市街で遭遇出来たから、たい焼きを食べるのと服選びかな？　服選び、俺も手伝っていのかな？」
「手伝ってもらえると嬉しい！」
　そういうことなら、と鴻上彰尋もお洋服選びを手伝うことに。
　放課後倶楽部は活動中に遭遇という偶然を知ってから買い物のついでとか家の用事のついでで重なった時に、たまに混ぜてもらっている。

　帰宅部な吉住志桜里は武術の稽古も、サイファー（複数人が輪になって即興でラップをすること）も、夜に行うことなので放課後は暇だ。
　普段はバイク通学なのを良いことに400ccのアドベンチャーバイクを相棒に気の済むまでひとっ走り、というところなのだが。
「たまには歩いてみるのも悪くないですね♪」
　涼しい顔で鉄馬を押して歩いていると、授業もバイトもないので、ちょうど買い物で旧市街までおでかけしていた古苗木美姫に出会った。
　旧市街に行くのも良いかもと、美姫と談笑しながらそこに行く途中、ののこに声をかけられた。
「旧市街のたい焼き屋さんで、季節限定『さくらんぼたい焼き』食べない？　放課後倶楽部のメンバーとして」
　何かの活動みたいだが、木天蓼大学３年の美姫は自分が参加していいのかと躊躇う。
　それを察知したのか、ののこは「寝子高生じゃなくてもおっけー♪」と言うので参加することにした。
「放課後という響きが新鮮で、いいですね」
　今日のテーマは、ネコンビで『サンマさん一猫（いちにゃん）くじ』を引く。
　旧市街のたい焼き屋さんで、季節限定『さくらんぼたい焼き』を食べる。
　シーサイドアウトレットで、春物のお洋服を買うの３つ。
　旧市街に向かうところだった美姫と志桜里は、たい焼き屋さんに行ってみたいと思った。
「たい焼き屋さんがいいかもしれません。季節限定のたい焼き、美味しそうです」
「つぶあん派、こしあん派、クリーム……と好みの沢山あるたい焼きですが、私はどれもイケちゃいます！」
　期間限定のたい焼きがどのようなものかワクワクする志桜里。

　シーサイドアウトレットとたい焼き屋。どっちを先に行こうか。
　志桜里がバイクを押しているということもあり、たい焼き屋さんに行こうということとなった。
　集まったメンバーがたい焼き屋に向かう途中、八神修が、ののこ達と出会った。
「修君も一緒に行く？」
　あおいからののこ発案の活動テーマを聞き、修は面白そうだと同行することにした。
「野々は楽しい企画を考える天才だな。俺達も勿論参加だよ。服を買おう。それを着て、ちょっと遊びに行かないか？」
　お洋服を着て活動テーマをすると張り切るののこを見て、修は楽しいことが起きそうな予感がした。

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