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【三寮祭】ばっひゅーんシャッフル☆ナイト
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●猫鳴館~チャイナっちゃいな・その3
仙藤 蒼
は疲弊していた。
猫鳴館の噂は姉が寝子高に通っていたころから聞いていた。古くて懐かしくて変わっていて、一癖も二癖もある学生たちが住む場所らしい。姉の話を聞いた蒼は、レトロなテーマパークのようなイメージを抱いたものだ。一度は行ってみたい。此度の三寮祭は、姉と入れ違いに高校一年生になった蒼にとって、その願いを叶えるよい機会となった。
ところが、まず猫鳴館に行くまでが難儀だった。かの廃寮は寝子高の裏山にあると聞いたが、そこまでの道は獣道と言ってよく、鬱蒼としていて光が満足に差さない森の中を不安に駆られながら歩く羽目になった。
(本当にこの先にあるんだよね……? 道、雨が降ったら簡単にぬかるんで歩きにくくなりそう)
森を歩いたのは体感よりは短い時間だったのだろうが、やがて視界が開け、オンボロとはいえ人の住まいらしき建物が見えた時には思わず胸を撫でおろした。よく迷子にならなかったなあ、と思う。
玄関を開けると、白黒に塗られた木彫りの熊に出迎えられた。パンダ?
戸惑っていると。
「いらっしゃいませ、ですぅ」
塔のように高く積んだ蒸籠を手にした銀髪ツインテールの女の子が話しかけてきた。
「こんにちは」
おずおずとあいさつすると、女の子は慌ただしく蒼の背を押した。
「お嬢さん、ナイスタイミングですぅ。さあさ、いっしょに地下に行きましょー」
「地下? なんで?」
「なぜ地下なのかは行けばわかりますよぉ」
「っていうか貴女、誰?」
「肉まん作り担当、寝子高1年の
喜矢武 あいお
です。アイドル活動研究部部長で猫鳴館寮生ですぅ」
あいおに連れられて、どんどん寮の奥へ案内される蒼。
まだよく状況がつかめていないが、彼女が手にする蒸籠の中身は肉まんと言うことだろうか。
しかし、地下に何が?
◇
「はいはい入浴中のところ失礼しますぅ」
もうもうと立ち上る湯煙に、蒼は目を丸くせずにはいられなかった。
「この寮、温泉とかあるんだ!」
「そうなんです! 数代前の先輩方が掘り当てたそうで裏寝子温泉と呼ばれています。お湯は赤湯、混浴です。あっ、水着着用ですからよろしくお願いします。貸し出しも出来ますよぉ」
応えて、あいおは蒸気が噴き出すポイントに蒸籠を置く。
「ここにせいろを置いて、まつ! さ、貴女も着替えて疲れを癒してくださいな」
湯の中には畑仕事を終えた面々がいて、ゆったり手足を伸ばしている。
「一汗かいたらからさっぱりしやすね。しっかし、てやんでえ! 水着着用とか舐めてやがります」
威勢のいいのは
大江戸 マンモス
。
「水着来てても女子との混浴は恥ずかしいって英二君は言ってたよ」
野々 ののこ
が湯の中から答える。
いっしょに畑仕事をしていた
佐藤 英二
は彼女たちとの混浴風呂を丁重にお断りしていた。
時間をずらして後で入るそうだ。
「しゃらくせえ。こちとら裸でも全然怯みませんが、ま、ルールに合わせますよ」
尤も、英二の気持ちも分からないではなかった。
「水着……ちょっとキツかったかもしれません。大丈夫でしょうか」
着替えを済ませて現れたのは
北条 冬華
。
面積の少ない黒の布からは細い紐が伸びていて、トップスは背中で、ボトムスは腰で、それぞれリボン結びにされている。はち切れそうな白い肢体を隠すには心細いことこの上ないが、冬華は自分の肉体が他者に与える影響についてはあまり気にしない性質であるらしい。フツウの男子高校生にとっては目に毒だ。女子ばかりであっても驚きと羨望と嫉妬が少しずつ混じった視線を集めることは致し方ないことだろう。
足元から少しずつ湯をかけて身体を慣らすと、冬華はつま先から順にゆるりと湯の中に身を沈めた。
「ここの温泉は地下にあるんですね。始めて知りました」
赤銅色の湯の中に浮かび上がった双丘は、まあるく白い対のメロンのようである。
「浮力の勝利とはこのことか!」
スクール水着を借りて着替えてきた蒼は思わず叫んだ。
自分のそれと一瞬見比べたが比較には意味がない。
「入らないのですか? いい湯ですよ」
とろけるような冬華の声に招かれて、蒼も湯に浸かることにした。
ここに来るまでの道のりで疲れているのは間違いない。
案の定、ああ、と体の深いところから声が出た。
「気持ちいいよ、疲れが取れていくよぉ~~」
「そうですね、このままお湯に溶けてしまいたいくらいです」
冬華は二の腕に湯をかけ、身体の内側に温もりがしみ込んでくるのをゆったりと味わった。
◇
「蒸しあがるのを待ってる間に1曲歌いましょうか」
蒸籠のそばに控えていたあいおが懐から取り出したマイマイクで歌い出した。
ろっこんのためもあり、マイクは常に持ち歩いているあいおである。
「あいおのゲリラライブin裏寝子温泉ですわー!」
MewTubeで人気のオリジナル曲から、配信しない内輪のライブだからこそできるカバー曲まで。
何曲かアカペラメドレーで歌ううち、蒸籠のほうから美味しそうな匂いが漂ってくる。
「……あ、もうできましたか。もう一曲歌いたかったですけどしかたないですねぇ」
あいおはマイクを仕舞って蒸籠の蓋を持ち上げた。
「いい感じです! これにて肉まん完成ですよぉ!」
◇
風呂上りの
アシュリー・アンダーソン
が、首にタオルをかけたまま、あいおが供する肉まんを頬張っている。
「蒸したての肉まん最高だ。体も心も癒されたぜ」
「そう言っていただけて嬉しいですぅ。温泉まんじゅうを温泉の蒸気で蒸しているのを見て、肉まんをここで蒸すのもいけるんじゃないかと思いまして」
女子が上がってくるのを待っていた英二も肉まんを頬張り、満面の笑みを浮かべている。
「ナイスアイデアってやつだと思うよ、これは」
「おっ、肉まんか! うまそうだな♪」
「俺たちにもひとつ頼む」
龍目 豪
と
海原 茂
も顔も出し、あいおの裏寝子温泉の熱々肉まんを美味しく食んだ。
「先輩方、次は裏寝子温泉饅頭を作って名物にするのもありだと思うんですけどどうでしょうか? 一個百円とかで売って、猫鳴館の修繕に回せたら……」
茂は、いい考えだ、と言ってくつくつ笑った。
過去にも似たようなことを考えた住人がいたのを思い出したからだ。
時代が変わっても猫鳴館は猫鳴館だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年05月29日
参加申し込みの期限
2021年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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