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【三寮祭】ばっひゅーんシャッフル☆ナイト
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●星ヶ丘寮~シンデレラパーティ・その8
「寮までの道もエントランスも懐かしく思えてきます。1年間はここを通っていたんですね」
海からの潮風を頬に受け、長い黒髪がたなびく。
3月まで星ヶ丘寮生だった
愛猫 萌々子
は、古巣に戻って来たような心持ちで石畳の小道を歩いていた。
萌々子は高校2年生になった今年の四月、あこがれの
野々 ののこ
のいる桜花寮へ移ったのだが、この高価そうなドレスを桜花寮の自室には置けなくて、今日までトランクルームに預けていた。そこからここまで持ってくるだけでもひやひやしたが、ようやく日の目を見ることができて嬉しい気持ちのほうが大きい。
「着替え終わってみると何だか別人になったみたいです」
纏っているのは誕生石のサファイアをイメージした光沢のある青いドレス。父から贈られたもので、揺れるたび光の加減で海の青から空の青へと色が変わるのが気に入っている。
パーティの会場に足を踏み入れると、萌々子は四方を見回して感嘆した。
「会場もきらびやかで、本当に絵本で見たお城の舞踏会みたい……」
萌々子の家も資産家であったが、個人のそれとはレベルが違う。
星空の下ライトアップされた噴水広場はまるで宝石箱のようで、並ぶ料理も踊る人々の衣装も、どこをとっても贅沢のひとこと。星ヶ丘寮の人々が本気を出すとこうなるのかと吃驚してみていると、窓際にまったく動かない人がいるのが目に留まった。
「どうされました? 体調が良くないですか?」
萌々子は王子の衣装――着せられた感満載――の彼に声をかけた。
彼、
万条 幸次
は緊張からかガチガチと歯をならして青ざめていた。
「うう……豪華な料理目当てで来てみたけど……高級! ものすごく高級で、俺みたいな一般人の場違い感がヤバい……花遊に『ちょっとセレブ体験してくる』とドヤ顔してた数時間前の自分を殴りたい……」
お留守番の花遊さん(にゃあ?)
よく見れば、このガクブルしている王子様は知り合いだ。
「あら、先輩でしたか。お久しぶりですね」
「あ、愛猫さん!?」
幸次は目を瞠った。ホワイトデーの時にお菓子セットを渡してそれきりだったがまさかここで会えるとは。
「どうしました? お加減が悪いなら何か飲み物でも持って来ましょうか」
「いや……なんだか緊張して、飲み物すら一口も無理」
「まあ、それは困りましたね。せっかく参加したのだから楽しまないと損ですよ」
「こんなゴージャスすぎる場所で楽しむとか俺には場違いすぎる……住む世界が違う人っているんだなあって心底思い知ったよぉ。今はもうパーティ会場で窓から外を眺めるしかできない……帰りたい……」
幸次はすっかり怖気づいて、尻尾を丸めて逃げ出したい気持ちいっぱいの犬みたいな顔をしている。
萌々子はくすっと笑って彼に手を差しのべた。
力になれるかもしれないと思ったからだ。
「私、小さい頃はダンスのレッスンを受けていたのでこういう場も慣れているんです。よければ一緒に踊っていただけませんか?」
「俺と?」
「はいっ」
屈託のない笑顔を向けられ、幸次の脳みそはフル回転。
――愛猫さんからダンスを申し込まれてしまった。
――せっかく親切にしてもらったのに断ったら悪いかな。
――踊った経験全くないけど、気まずい思いしながら壁際に立ってるよりはいいか。
そこまで思考した幸次は、おずおずと彼女の手を取った。
「よ、よろしくお願いします」
萌々子に導かれて踏み込む噴水広場。
周りでは幾組ものカップルが花のようにドレスを広げてくるくる回っている。
姫や王子の衣装のせいか、みながみな、品よく華麗にステップを踏んでいる――ように見える。
(周りが凄すぎるよ。この中で踊るなんて……自分のようにダンス未経験者なんているのかな……)
緊張で全身強張る幸次に、萌々子がそっと囁いてくる。
「背中に手を回すのでもう少し近づいてください……」
「は、はい……こう、でしょうか」
年下の萌々子に思わず敬語。
いやいや、それで構うまい。今はダンスの先生だ。
「肩に力が入ると動きにくいですよ。先輩の右手を私の腰に回してください」
「え、腰触っていいの?」
「ええ。って、先輩何考えてるんですか?」
「いやいやそういう怪しい意味じゃなくて……」
ああ! 幸次は顔が熱くなるのを感じて口を噤んだ。
もう何を言っても墓穴を掘りそうな気しかしない。……黙っとこう。
「それでは、曲に合わせてステップを踏みます」
萌々子は先ほどのやりとりについては深く気にしてはいないようだった。
「流れている曲が3拍子のワルツなので……1、2、3……1、2、3」
音楽に合わせて顔の傍で囁かれるカウント。
さほど身長が変わらないから萌々子の息が感じられて。
(すっごい触れてる! 顔近っ!)
ふわりと化粧品かなにかのいい香りが鼻腔を擽る。
(どうしよう。さっきとは違う意味で緊張する……心臓バクバクだよぉ)
彼女が折角教えてくれているのだから、自分も集中して踊らなければとステップを踏むが、萌々子の柔らかい腰だとか、いい匂いだとかが気になって、自分の足なのに上手に動かせない。
「大丈夫、しばらく繰り返せば慣れますよ」
萌々子が微笑む。そうすると今にも心臓が飛び出しそうで、幸次はごくっと咽喉を鳴らして言葉なのか心臓なのかわからないなにかを飲み込んだ。
(頼むから愛猫さんにはバレませんように……まだダンスに慣れてないで隠し通せっ)
集中、集中……。1、2、3……1、2、3……。
念仏みたいに繰り返すうち、足がもつれなくなってきた。
「かなりスムーズに動けてます、上手くなってきましたよ」
萌々子が褒める声も近い。
目は開けているけれど、目の前の彼女以外は色の渦くらいにしか認識できなくなってきた。
(うわぁ……これって夢じゃないのかなぁ?)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年05月29日
参加申し込みの期限
2021年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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