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うちの子ね。魚が嫌いで食べないの。
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調理場――。
水樹は智瑜と一緒に料理をしていた。旧市街に住む者同士面識があったのかもしれない。水樹の自宅は古本屋とのこと。智瑜の実家は八百屋を営んでいる。
「水樹さんもお料理が好きなんですか?」
智瑜が尋ねると、水樹は考えるように首をかしげた。
「料理はそれなりにできるわ。今日のイベントのポスターが自宅の軒先に貼られていてね。予定もなかったから参加したの」
「私もポスターを見ました。やっぱり、旧市街に住んでいると見つけますよね」
微笑みながら、智瑜がイワシやアジをそれぞれフードプロセッサーにかける。玉ねぎのみじん切り、生姜のしぼり汁、片栗粉、卵、塩・コショウを加えてミンチを作った。どうやら魚肉のハンバーグのようだ。
「あら。かわいい」
水樹が目を細める。魚や猫などかわいらしい形のハンバーグのタネが並べられていた。智瑜は何種類かの魚の味も楽しめ、小骨を気にしなくていい料理を考えていた。
「ありがとうございます。水樹さんは洋風のお料理ですね」
「フィッシュナゲットよ。子供のころ、これが好きだったの」
水樹はサバを使った料理だ。カレー粉、味噌などで魚の臭みを消し、豆腐を混ぜてカリッとふんわりしあげるナゲット……。油の跳ねる音が聞こえると、自然とよだれがあふれてくる。
「これ、サンドイッチの具にするのも美味しいの。今日はケチャップとマヨネーズを用意したわ。まあ、お好きなようにってことで」
味付けを変えれば酒の肴にももってこいだが、未成年の少女相手には早い話題だ。
「あなたのタレもいいにおいがするわね」
「ふふ。小さいころ、お母さんが作ってくれたんです」
智瑜は大根おろしを作りながら昔を思い出した。先ほど作った酢・しょうゆ・砂糖をまぜて作ったタレと混ぜると美味しいことはよく知っている。このメニューは小骨がのどに刺さるので魚嫌いだったころに、よく食べさせてもらったのだ。
「幼稚園の子たちと自分が重なることもあって……」
「苦手って、きっかけがないとなおらないものよね」
水樹が試食メンバーの小学生たちを見ながら、感慨深そうに返事をした。
参加者たちが調理に励む中、梢はなかなか動かなかった。他人事のような態度で参加者たちを観察している。
「ふむー。みなさん、凝ったもの作るんですねー」
どうやら、何かを探している?
「おや」
目当てのものを見つけたようだ。梢は月詠の元にのんびりとした足取りで向かった。
「お邪魔しまーす。何を作ってるんですか?」
「私か? 南瓜とニシンのパイだ」
「どこかで見たことがあるような」
「『私このパイ嫌いなのよね』」
そう言って、月詠は口の端を吊りあげる。
手先の器用な月詠は料理もそつなくこなせるようだ。本日は準備したパイシートを解凍して、加熱したカボチャを潰して塩コショウ。スパイスで味付け・臭みを抜いたニシンを一口サイズに切り身にして焼いているところだった。
「……『言うこと聞きなさい!! 燃やしちゃうわよ!!』」
「君も結構覚えているね」
「国民的アニメですからー」
梢が、むふ。と微笑む。
「ところでこのニシンの骨、貰っていいです?」
「骨? 構わないが」
「わー。やったー」
梢は魚の骨を他の参加者から集めていたらしい。水樹や、すばるからも貰っていたようだ。食材が集まったようで、梢も月詠の近くで調理を始めた。
さて、月詠はそんな梢を横目で見ながら牛乳と玉ねぎでホワイトソースを作り、先ほどの材料を並べたパイ皿に丁寧にかけていく。仕上げににパイ生地をかぶせて、余ったパイ生地でふち飾りも作った。刷毛で卵液を塗って熱したオーブンにいれた。
「後はじっくり待つだけか」
野菜嫌いな子供は多いが、カボチャとトウモロコシだけは好き。という声は多い。子供に人気の味付けで、食べやすいサイズにカットした。完成が楽しみである。
ずっと焼き具合を見ているのも退屈なので、月詠は梢の様子を見に行くことにした。梢は高温の油で骨や小魚を素揚げしていた。
「骨せんべいか」
月詠が問うと、梢は油から目を離さないまま「ですねー」と返事をする。味付けは塩コショウで。
「素材の味もフルにたのしめますし、やっぱり美味しい魚介類を生かすにはシンプルなのがいーですよね。はい、おひとつどうぞ」
アツアツのできたてに味付けしたものを月詠に渡す。月詠は適度に冷まして口に含んだ。噛むとポリポリといい音がする。
「香ばしいね。ずいぶん作りなれているようだ」
ぽりぽり。
「ふふー。家庭料理ですから。魚は健康にも頭にもいーですし。カルシウムもたっぷりですよ」
「止まらないな、これは」
ぽりぽり。
「酒呑みの人にも受けると思いまーす」
ぽりぽり。
「って、食べすぎですよー旅鴉さん。没収です」
「……む」
「もう一品、パリパリなちりめんサラダを作るのでお手伝いしてもらってもいーです? 私はじゃこを煎るので、レタスをちぎってくださーい」
「わかった。ドレッシングの材料も冷蔵庫から出しておこう」
「わー。助かりまーす」
……
屋敷野 梢
の料理はパリパリでポリポリ。
月詠はフライパンを動かす梢を見ながら、ふむと頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月11日
参加申し込みの期限
2014年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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