プラネット・バトルロイヤル｜リアクション

プラネット・バトルロイヤル

◆
　機甲獣の残骸の陰で、舞華が周囲を伺っている。
　互いに武器を向けあって倒れた人、機甲獣と絡み合うように倒れた人、死体がゴロゴロしているが生存者の姿はない。
（プレイヤー同士の争いも増えてきましたね）
　それだけ終盤に近づいてきた、ということなのだろう。
　そんな中で不意に聞こえた砂利を踏む音に、残骸の反対側へとまわりこむ。銃弾が残骸を叩く音がしたかと思うと、こっちにまで伝わってくるビリっとした感覚。
　隙間から向こうを覗くと、
「サキリ君の分まで……生き残って、みせますわぁ！」
　やけっぱちな形相の鸞先生がアサルトライフルを構えていた。
（確かドラゴンと……でも二体目出てましたよね。あれ生き延びたんですか？）
　流石に死んだと思ってた。いや、一緒に居たサキリが死んでも守ったのか。
「皆さんバトロワなのに自己犠牲しすぎですよ！」
　残骸の陰から飛び出す。肩に担ぐのは閃光ロケットランチャー。
　倒すつもりどころか当てるつもりもない、ただ閃光効果だけをアテにした射撃は、先生の反応を許さなかった。
「きゃっ！？」
　炸裂した光が先生の目を眩ませ、その隙に逃走――した矢先だった。
　三体目のドラゴン型が、目の前に降り立った。

「――はっ！」
　舞華が目を覚ますと、自室だった。
　窓の向こうには、一つきりの太陽が輝いている。
　さっきまでのは一体何だったのか。寝ぼけて夢でも見たのか、それともフツウによるものだったのか。
　考えても仕方ないと切り替えて時刻を確認すれば、そろそろネコネコ動画で配信する予定の時間だった。
　配信の準備を進めながら、ふと思う。
「今日は予定変えましょうかね？」
　微妙な引きの武器に、ほとんど事故みたいな中途脱落。正直言うと、気が済まない。
　FPSでもやって、この気持にリベンジでもしてみようか。

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あとがき

担当マスター：風雅宿
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さて、バトルロワイヤルはいかがでしたでしょうか！
バトルや立ち回りは勿論、死に様まで含めて楽しんで頂けたのでしたら何よりです。

一点判定まわりの解説をさせていただきますと、
今回「コメントページでサイコロを振った目に応じた武器を使う」というシナリオでしたので、
私物の武器については弱化するといった具合で処理をさせていただきました。
一方で素手については、「武器を拾えなかった場合の最低保証」といった処理をさせて頂いております。

武器を丸々持ち込めてしまうとサイコロを振る意味がなくなってしまうということもあり、ご理解を頂けましたら幸いです。

それでは、またどこかでお会いしましょう

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