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- 00月00日生 00歳
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ハッピーバースデー！ ４月☆
☆８日 野々 ののこ誕生会
桜花寮の食堂で、愛猫 萌々子と夢宮 瑠奈、そして恵御納 夏朝はパーティの準備の仕上げをしていた。
「部屋全体は難しいので、このテーブルだけ飾り付けておきました」
テーブルの１つに、準備したバースデーケーキをセットして完成だ。
萌々子にとってののこは人生の転機を与えてくれた恩人。
正体は隠しているが、萌々子はののこ様親衛隊長でもある。
「じゃあ、呼んできますね」
ののこが自室にいることもすでに把握済みだ。
１年生の時からののこを見てきた瑠奈は思う。
（いちばん普通の誕生会、っていうのもいいんじゃないかな？ ドタバタが起こってもそれはそれでいいよねって思うけれど）
「先輩！ 二年の愛猫萌々子です。ちょっと食堂まで来てほしいんですけどー……」
「ほえ？ どうしたの？」
ののこは呼ばれた理由にまったく気づいてない様子だ。
「来てもらえばわかります」
笑顔で言う萌々子に首をかしげながら、ののこはついてきた。
食堂のドアを開けたところで。
「ハッピーバースデー！」
集まったみんなが一斉に拍手する。
「え？ ええっ？」
驚いているののこに萌々子が説明する。
「サプライズで誕生会を企画してみたんですよ」
「あ、そういえば誕生日だった……ありがとう、嬉しい！」
ようやく事態を理解したののこが笑顔になる。
「ののちゃんの席はここだよ」
その笑顔を嬉しく眺めながら、瑠奈はののこの手を取り、席に誘った。
「この料理、食べてもいいの？ ケーキも私のために？」
「もちろんです」
萌々子が頷き、
「それじゃ、バースディソングを歌うよ」
瑠奈が手を上げ、指揮を始める。
「ハーピバースディトゥーユー♪」
皆の声が重なる。ののこも歌いだす。
歌いながら瑠奈は思う。
（大切なのは今を楽しむことだって、いろんな人がいっぱい言っているし、あたしもそうだって思う。
世界のその先なんて、誰にも見えないのだから。
大丈夫、たのしく生きよう）
「ハーピバースディ ディアののこ（ちゃん）（先輩）……♪」
「ハーピバースディトゥーユー♪」
歌の終わりと共に、ののこは思い切り息を吸って、ケーキのろうそくの火を吹き消した。
拍手が沸き起こる。
「ありがとう！ それじゃ、いただきまーす！」
ののこは嬉しそうに料理を食べ始め、萌々子はプレゼントを取り出した。
「私からはサンマさんのマスコットがついたシャープペンシル」
「うわっ、可愛い！」
ののこが目を輝かせる。
「と、もう一つは私が描いた先輩のイラストです！ ちょっとキラキラさせてますけど」
色紙に描かれたそれは、いつも通りのサンマさんにお姫様抱っこされたののこのイラストだったが。
ののこはスタイルがよく、昭和の少女漫画のごとくキラキラの大きな瞳をしている。
「うわっ、これ私？ 可愛い、ありがとう～！」
照れるののこに、今度は夏朝が近づく。
「僕からは可愛い猫さんのクッション。癒されたい時にもふってしたり、なでなでしてね」
「おおお可愛い～！ ありがとう！」
ののこは嬉しそうに猫クッションを抱きしめる。
「それじゃあたしからは、これ」
瑠奈はののこに缶の箱を手渡した。
缶の蓋には手書きイラストのイルカステッカーが貼り付けてある。
「わあ、可愛い。開けていい？」
「もちろん」
中身は数種類のアイスボックスクッキー。
「おいしそう！ 後でゆっくりいただくね～」
嬉しそうなののこを見ながら、瑠奈は思う。
（たのしくおいしく料理食べたり、ケーキのろうそく吹き消してもらったり、ケーキ食べたり、鼻の頭にクリームつけたりしてもらいたいよね）
「お祝いに一曲歌うね。よかったら、みんなも一緒に歌おう！ 『ミュージック・キャット・ソング』」
末明（ほのか）せれねの名でアイドルもしている瑠奈が立ち上がる。
『キラキラチアリーディング！ 応援パレパレパレード♪』で、夏朝が作った曲をアイドルアレンジしたものだ。
（アイドルだからだけじゃない、それがあたしの世界を彩る力の一つだから。
それがみんなも彩ると信じていることだから）
手拍子しながら、ののこも笑顔で歌う。
（なんて理屈を言うけど、ただたのしいから、というのが感情的な話）
ただたのしいだけ、それでもいいじゃん、と瑠奈は思う。
（いかに楽しく生きるかにウェイトを割くのも、それはそれで正しいんだろうから、さ）
桜花寮の食堂で、愛猫 萌々子と夢宮 瑠奈、そして恵御納 夏朝はパーティの準備の仕上げをしていた。
「部屋全体は難しいので、このテーブルだけ飾り付けておきました」
テーブルの１つに、準備したバースデーケーキをセットして完成だ。
萌々子にとってののこは人生の転機を与えてくれた恩人。
正体は隠しているが、萌々子はののこ様親衛隊長でもある。
「じゃあ、呼んできますね」
ののこが自室にいることもすでに把握済みだ。
１年生の時からののこを見てきた瑠奈は思う。
（いちばん普通の誕生会、っていうのもいいんじゃないかな？ ドタバタが起こってもそれはそれでいいよねって思うけれど）
「先輩！ 二年の愛猫萌々子です。ちょっと食堂まで来てほしいんですけどー……」
「ほえ？ どうしたの？」
ののこは呼ばれた理由にまったく気づいてない様子だ。
「来てもらえばわかります」
笑顔で言う萌々子に首をかしげながら、ののこはついてきた。
食堂のドアを開けたところで。
「ハッピーバースデー！」
集まったみんなが一斉に拍手する。
「え？ ええっ？」
驚いているののこに萌々子が説明する。
「サプライズで誕生会を企画してみたんですよ」
「あ、そういえば誕生日だった……ありがとう、嬉しい！」
ようやく事態を理解したののこが笑顔になる。
「ののちゃんの席はここだよ」
その笑顔を嬉しく眺めながら、瑠奈はののこの手を取り、席に誘った。
「この料理、食べてもいいの？ ケーキも私のために？」
「もちろんです」
萌々子が頷き、
「それじゃ、バースディソングを歌うよ」
瑠奈が手を上げ、指揮を始める。
「ハーピバースディトゥーユー♪」
皆の声が重なる。ののこも歌いだす。
歌いながら瑠奈は思う。
（大切なのは今を楽しむことだって、いろんな人がいっぱい言っているし、あたしもそうだって思う。
世界のその先なんて、誰にも見えないのだから。
大丈夫、たのしく生きよう）
「ハーピバースディ ディアののこ（ちゃん）（先輩）……♪」
「ハーピバースディトゥーユー♪」
歌の終わりと共に、ののこは思い切り息を吸って、ケーキのろうそくの火を吹き消した。
拍手が沸き起こる。
「ありがとう！ それじゃ、いただきまーす！」
ののこは嬉しそうに料理を食べ始め、萌々子はプレゼントを取り出した。
「私からはサンマさんのマスコットがついたシャープペンシル」
「うわっ、可愛い！」
ののこが目を輝かせる。
「と、もう一つは私が描いた先輩のイラストです！ ちょっとキラキラさせてますけど」
色紙に描かれたそれは、いつも通りのサンマさんにお姫様抱っこされたののこのイラストだったが。
ののこはスタイルがよく、昭和の少女漫画のごとくキラキラの大きな瞳をしている。
「うわっ、これ私？ 可愛い、ありがとう～！」
照れるののこに、今度は夏朝が近づく。
「僕からは可愛い猫さんのクッション。癒されたい時にもふってしたり、なでなでしてね」
「おおお可愛い～！ ありがとう！」
ののこは嬉しそうに猫クッションを抱きしめる。
「それじゃあたしからは、これ」
瑠奈はののこに缶の箱を手渡した。
缶の蓋には手書きイラストのイルカステッカーが貼り付けてある。
「わあ、可愛い。開けていい？」
「もちろん」
中身は数種類のアイスボックスクッキー。
「おいしそう！ 後でゆっくりいただくね～」
嬉しそうなののこを見ながら、瑠奈は思う。
（たのしくおいしく料理食べたり、ケーキのろうそく吹き消してもらったり、ケーキ食べたり、鼻の頭にクリームつけたりしてもらいたいよね）
「お祝いに一曲歌うね。よかったら、みんなも一緒に歌おう！ 『ミュージック・キャット・ソング』」
末明（ほのか）せれねの名でアイドルもしている瑠奈が立ち上がる。
『キラキラチアリーディング！ 応援パレパレパレード♪』で、夏朝が作った曲をアイドルアレンジしたものだ。
（アイドルだからだけじゃない、それがあたしの世界を彩る力の一つだから。
それがみんなも彩ると信じていることだから）
手拍子しながら、ののこも笑顔で歌う。
（なんて理屈を言うけど、ただたのしいから、というのが感情的な話）
ただたのしいだけ、それでもいいじゃん、と瑠奈は思う。
（いかに楽しく生きるかにウェイトを割くのも、それはそれで正しいんだろうから、さ）
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2021年04月07日
- 参加申し込みの期限
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- 2021年04月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2021年04月14日 11時00分
