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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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ハッピーバースデー！ ４月☆
☆１２日 カナリア、猫に祝われる
「もうすぐ誕生日か……お祝いすんのは好きだけど、自分となるとなー、パーティ開く柄でもねぇし」
放課後、寮へ向かいながら桜井 ラッセルは思う。
（周りが喜ぶ方が断然うれしいし。内緒にしてるわけでもねーけどいつも通りかな）
「ま、春を謳歌すっか」
そんなことをつぶやいていると、響 タルトが現れた。
（先月はエレナ先輩生誕祭でラッセルくんにお世話になって、僕の誕生日まで祝ってもらっちゃった♪ 今度は僕がラッセルくんの誕生日をお祝いする番だね！）
そんなことを思いつつ、どうせならサプライズで祝いたいと、タルトはさりげなくラッセルに尋ねる。
「ラッセルくんって普段はどこにいるの？」
桜花寮とかファミレスでお祝いすることも考えたけど、かえって気を遣わせてしまいそうだ。
「んー？ 最近なら花の季節だから旧市街の公園の桜とか、タンポポ畑とか風の吹くまま気の向くままいるぜ～」
ろっこんでカナリアに変身できるラッセルは、自由自在に飛び回れる。
こりゃあ探すのに苦労しそう、と思いつつ、タルトはなおも尋ねる。
「じゃあラッセルくんってどんなカップリングが好き？ ……じゃなくて、プレゼントもらうとしたらどんなものがいい？」
「ん？ カップリング？ ……そうだな、俺は」
「あ、ほんとに答えてくれるんだ？！」
「なんだよ、なら聞くなよ……プレゼント？ 鳥グッズとか好きだな……なんで？」
「いや、別に。聞いてみただけ。じゃあね♪」
「……なんなんだ？」
タルトは軽やかに去っていき、残されたラッセルはコンビニの春のスイーツの宣伝を横目でみながら、首をひねるのだった。
「鳥グッズかあ。猫グッズなら目につくけど、近くにあるかな？」
そう思って探せば、意外に鳥グッズも見つかった。
「あとはケーキかな？ でも外だから、皿やフォークがいるものは食べにくいよね」
桜なら木の上で食べることになるかもしれない。
とりあえず飲み物を用意することにした。
そして当日。
「景色を記憶したいけどデジカメに収めるのもなー。美術好きとしての葛藤……」
といいつつ、ラッセルは鞄にスケッチブックと色鉛筆を入れ、さらにお古のデジカメを持ってきた。
「動けばもうけもんだ」
旧市街の商店街に向かったラッセルは、鳥グッズに目を奪われつつ、買っていたらきりがないと我慢する。
（今日は誕生日だし、プチ贅沢すっか☆）
和菓子屋で、いろんな種類のどら焼きをおやつに購入した。
小さな公園についたラッセルは、周りを確認してからろっこんでカナリアに変身した。
春の息吹を胸いっぱいに吸い込んで飛行する。
（良い景色の場所はねぇーかなっと。小鳥と花とか、子供と春の風景とか惹かれる）
しばらく飛んで木の上で羽を休めていると、
「ニャー」
錆色の猫が登ってきた。
「ピーピッ―！？？」
驚いて羽ばたき、逃げ出そうとするラッセル。
しかし猫は、次の瞬間少女の姿になった。
「待って、僕だよ～♪」
「て、響か！？ 脅かすな！ 心臓止まるかと思ったじゃねーか！」
人間に戻ってラッセルが抗議する。
「ごめんごめん、猫のほうが木登り楽だからつい」
そう言ったタルトの頭には猫耳、背後には尻尾が覗いている。
「最近ろっこん進化して獣人になれるようになったんだよね」
「へー、すげえな」
なんで響がここに？ と疑問に思うラッセルに。
「ちょっと待ってね…お誕生日おめでとう！ これ、プレゼント。先月は僕の誕生日祝ってくれたからね」
するすると木から下り、リボンのついた箱を持って登ってきたタルトは、箱をラッセルに差し出した。
「え……マジでプレゼント貰えるとは思わなかった」
きょとんとしていたラッセルの顔に喜色が浮かぶ。
（エレナ先輩の誕生日にきいたけど、リップサービスだと思ってた）
そしてその時のタルトの発言を思い出す。
「ありがと……同人誌なら勘弁だぞ？」
「あー、せっかく好みを教えてもらったけど、今回はやめておいたよ♪」
にっこりするタルトに苦笑しつつ開けてみると、さっきの店で見て気になっていた、可愛いカナリアのぬいぐるみが出てきた。
「おお！ 大事にする」
「喜んでもらえてよかった。あとこれ、飲み物買ってきたよ」
タルトは二人分買ってきたお茶を差し出すが、ラッセルはなんだかそわそわしている。
「響とらせろ！ それか描かせろ！」
「ええと？」
スケッチブックやデジカメを取り出したラッセルに、タルトはきょとんとしている。
「返さないと居心地わりーんだよ。どら焼き食ってていいから」
「いいの？ ありがとう♪」
美味しそうにどら焼きを食べ始めたタルトを、ラッセルはスケッチするのだった。
「もうすぐ誕生日か……お祝いすんのは好きだけど、自分となるとなー、パーティ開く柄でもねぇし」
放課後、寮へ向かいながら桜井 ラッセルは思う。
（周りが喜ぶ方が断然うれしいし。内緒にしてるわけでもねーけどいつも通りかな）
「ま、春を謳歌すっか」
そんなことをつぶやいていると、響 タルトが現れた。
（先月はエレナ先輩生誕祭でラッセルくんにお世話になって、僕の誕生日まで祝ってもらっちゃった♪ 今度は僕がラッセルくんの誕生日をお祝いする番だね！）
そんなことを思いつつ、どうせならサプライズで祝いたいと、タルトはさりげなくラッセルに尋ねる。
「ラッセルくんって普段はどこにいるの？」
桜花寮とかファミレスでお祝いすることも考えたけど、かえって気を遣わせてしまいそうだ。
「んー？ 最近なら花の季節だから旧市街の公園の桜とか、タンポポ畑とか風の吹くまま気の向くままいるぜ～」
ろっこんでカナリアに変身できるラッセルは、自由自在に飛び回れる。
こりゃあ探すのに苦労しそう、と思いつつ、タルトはなおも尋ねる。
「じゃあラッセルくんってどんなカップリングが好き？ ……じゃなくて、プレゼントもらうとしたらどんなものがいい？」
「ん？ カップリング？ ……そうだな、俺は」
「あ、ほんとに答えてくれるんだ？！」
「なんだよ、なら聞くなよ……プレゼント？ 鳥グッズとか好きだな……なんで？」
「いや、別に。聞いてみただけ。じゃあね♪」
「……なんなんだ？」
タルトは軽やかに去っていき、残されたラッセルはコンビニの春のスイーツの宣伝を横目でみながら、首をひねるのだった。
「鳥グッズかあ。猫グッズなら目につくけど、近くにあるかな？」
そう思って探せば、意外に鳥グッズも見つかった。
「あとはケーキかな？ でも外だから、皿やフォークがいるものは食べにくいよね」
桜なら木の上で食べることになるかもしれない。
とりあえず飲み物を用意することにした。
そして当日。
「景色を記憶したいけどデジカメに収めるのもなー。美術好きとしての葛藤……」
といいつつ、ラッセルは鞄にスケッチブックと色鉛筆を入れ、さらにお古のデジカメを持ってきた。
「動けばもうけもんだ」
旧市街の商店街に向かったラッセルは、鳥グッズに目を奪われつつ、買っていたらきりがないと我慢する。
（今日は誕生日だし、プチ贅沢すっか☆）
和菓子屋で、いろんな種類のどら焼きをおやつに購入した。
小さな公園についたラッセルは、周りを確認してからろっこんでカナリアに変身した。
春の息吹を胸いっぱいに吸い込んで飛行する。
（良い景色の場所はねぇーかなっと。小鳥と花とか、子供と春の風景とか惹かれる）
しばらく飛んで木の上で羽を休めていると、
「ニャー」
錆色の猫が登ってきた。
「ピーピッ―！？？」
驚いて羽ばたき、逃げ出そうとするラッセル。
しかし猫は、次の瞬間少女の姿になった。
「待って、僕だよ～♪」
「て、響か！？ 脅かすな！ 心臓止まるかと思ったじゃねーか！」
人間に戻ってラッセルが抗議する。
「ごめんごめん、猫のほうが木登り楽だからつい」
そう言ったタルトの頭には猫耳、背後には尻尾が覗いている。
「最近ろっこん進化して獣人になれるようになったんだよね」
「へー、すげえな」
なんで響がここに？ と疑問に思うラッセルに。
「ちょっと待ってね…お誕生日おめでとう！ これ、プレゼント。先月は僕の誕生日祝ってくれたからね」
するすると木から下り、リボンのついた箱を持って登ってきたタルトは、箱をラッセルに差し出した。
「え……マジでプレゼント貰えるとは思わなかった」
きょとんとしていたラッセルの顔に喜色が浮かぶ。
（エレナ先輩の誕生日にきいたけど、リップサービスだと思ってた）
そしてその時のタルトの発言を思い出す。
「ありがと……同人誌なら勘弁だぞ？」
「あー、せっかく好みを教えてもらったけど、今回はやめておいたよ♪」
にっこりするタルトに苦笑しつつ開けてみると、さっきの店で見て気になっていた、可愛いカナリアのぬいぐるみが出てきた。
「おお！ 大事にする」
「喜んでもらえてよかった。あとこれ、飲み物買ってきたよ」
タルトは二人分買ってきたお茶を差し出すが、ラッセルはなんだかそわそわしている。
「響とらせろ！ それか描かせろ！」
「ええと？」
スケッチブックやデジカメを取り出したラッセルに、タルトはきょとんとしている。
「返さないと居心地わりーんだよ。どら焼き食ってていいから」
「いいの？ ありがとう♪」
美味しそうにどら焼きを食べ始めたタルトを、ラッセルはスケッチするのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2021年04月07日
- 参加申し込みの期限
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- 2021年04月14日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2021年04月14日 11時00分
