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《灰色猫テオの事件簿》誰がおにぎりを殺したか
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●現場検証・その2
一方、月と流は水中から引き揚げられたサンマの方に着目していた。
「サンマに猫の噛み跡は……」
「ないみたいだな」
ふたりがまず猫の噛み跡を確認したことについて、俺は抗議せずにはいられなかった。
「にゃにゃっ!!(なぜ真っ先に猫の噛み跡を確認する!)」
「何故って、君の無実をまず証明してやったんだが?」
しれっとした様子で月が言う。人と猫では身長差があるので仕方ないのだが、日傘で陰になった美形の顔で高いところから見下ろされるのは、正直心に堪える。
夏夜の腕に抱えられたままフゥッと威嚇の息を吐いた俺の頭を、流がよしよしと撫でる。
「そう毛を逆立てないで。一つずつ可能性をつぶしてるだけだからさ」
今度はサキリがサンマに顔を近づけて観察する。
「トリックの痕はなしか。ちなみにサンマは傷み易い食材だが新鮮かどうかの見分け方を知っているかい」
「なっ知っているのか、ディジーカッター?」
流がサキリを見た。サキリは当然の知識というように答える。
「傷み始めたサンマは下顎の先端が茶色になってくる。しかしこのサンマはまだ黄色い。新鮮な証拠だ。すなわち、事件が起こる前からずっと噴水に落ちていたものではないということだ」
な、なるほど……と納得顔の流は、今度はサンマさんに訊ねる。
「このサンマ、サンマさんが焼こうとしてたサンマで間違いないか?」
「ああ……間違いねえ。こいつは
ジョージ
だ」
「は?」
ジョージ? 全員が頭に「?」マークを浮かべると、サンマさんはしたり顔で説明してくれた。
「てめえらが人を見て区別がつくみてえに、俺にはサンマを見て個体判別が出来るのさ!」
マジか。
あのサンマを『ジョージ』と知って食おうとしていたのかと思うとちょっと信じられない気持ちだが、そこはいったん置いておこう。
「だとしたら誰かが噴水に入れたってことになるからそこから犯人の手がかりがつかめるかもしれねぇな」
流がひとりごちると、サンマさんはうむ、と頷いて言った。
「ちなみにほかの三尾はベッツ、サンダー、よしおだ」
「あーその情報はいらねーわ。今後食うのに躊躇しちまいそうだし。しかもなんで最後のやつだけよしお?」
「それはだな……」
サンマさんの話は長くなりそうだったが、ブリジットがさりげなく割り込んできた。
「サンマが実は生きてて、跳ねた、という可能性はないのよね?」
サンマさんは体を折って深く頷く。
「当然だ。四尾とも、魚屋さんの店頭に並んだ時点でもう死んでる」
「ということはすなわち、何者かが関与したってことになるわね」
ブリジットが容疑者の顔を順に眺めるが、明らかに表情を変えている者はいない。
月はふだんから持ち歩いているデザイン用ノートを開き、丁寧に状況を図解して書き留めていく。
「ここにののこさん、こっちにサンマさんがいたんだね……」
「うん、そう。で、先生たちはこのへん。テオはこっち」
ののこが答える。
「もともとこのサンマは何処に置かれていたんだい? ののこさんとサンマさんは順番にサンマ――これややこしいな――を焼いてたんだから置く場所は決まってたんでしょう? 改めて思い出してほしいんだ」
「サンマはののこの背後、北校舎側の芝生のところに、発泡スチロールの箱に入れてあったぜ!」
サンマさんが答える。ののこもそれに頷き、状況を補足した。
「箱の中には氷が敷き詰めてあってね、その中にサンマを保冷していたんだけど、そういえば焼き始めてからは蓋は開けっぱなしだったかも」
「テオは? 焼かれてるサンマを狙ってたんだから、サンマへの意識は他の人達より強かったと思うし何か気付かなかった?」
「にゃあ……(すまん、焼いているサンマに夢中になっていた)」
「テオ、」
サキリが別な質問をしてくる。
「視界の端で光を見たそうだけれど、その具体的な方角は?」
「にゃにゃ、にゃあー(吹き上がる水の向こうにキラッと見えたから、俺が居た場所から見てちょうど噴水の向こう側だった気がする)」
月と同じように位置関係のメモを取っていた時子がたずねた。
「それで、事件が起きる前、おにぎりは何処に置いていましたか」
「うーんと、噴水の北校舎側の縁のところ」
「ありがとうございます」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月01日
参加申し込みの期限
2021年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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