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《灰色猫テオの事件簿》誰がおにぎりを殺したか
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●現場検証・その1
ここでもう一度、事件が起こったときの状況を振り返ってみよう。
噴水の周りにいたのは、俺、七輪でサンマを焼いていた
野々 ののこ
と
寝子 サンマ
。
すこし離れたベンチに化学教師の
五十嵐 尚輝
。
北校舎に英語教師の
ウォルター・B
。
渡り廊下にフジコ(
富士山 権蔵
)がいた。
いちばんおにぎりに近かったのは俺で、サンマを狙っていたという別の疑惑も相俟って、忌々しいことに殺おにぎり事件の犯人の疑いを掛けられているが、天にいる俺より上位の神に誓う。断じて俺ではない。
「僕もテオはそんな悪さをしない気がするよ。真犯人が別にいるんじゃないかな?」
ぷんすか頬を膨らませたののこを英二が宥めてくれる。
「というか焼きサンマを狙っている時点でギルティな気もするけどね……」
サキリは首を竦める。
「僕もテオの潔白は証明したい。探偵という柄じゃないけれど……まず疑問に思ったのはこの事件に何の意味があるのかということだよ。おにぎりを殺害してこの場にいる人達にメリットがあるとは思い難い」
サキリは三本指を立てて、一本ずつ折りながら言った。
「だから現段階の仮説としては
1.『予期せぬ偶然が絡んだ結果こうなった』
2.『サンマを食べさせない為に犯人が手を打った』
3.『第三者が絡んでいる』といった所かな」
「つっても今の情報だと犯人を特定できそうにねぇしな。事件発生時に中庭にいた人たちを現時点で外すわけにもいかねえし、ちょいと調査してみっか」
流はサキリの推理に賛同しつつ俺のほうにウィンクを送ってくる。
「にゃ、にゃあ……(た、頼む)」
「ま、頼られたからには真犯人見つけれるように推理をさせてもらうぜ」
「野々さん、ちょっといいかしら?」
美野梨が鼻を近づけて、ののこの髪やポケットの匂いを嗅いだ。
「サンマ臭いのは確かだけれど……生というより炭火焼きの匂いね。消えたサンマは、野々さんの髪の毛にひっかかっていた可能性も考えたんだけれど」
「えっと、それってどういう……?」
英二はののこのアホ毛にサンマが引っ掛かっている図を想像したのか、ちょっと笑ってしまっている。
ほかの探偵たちはさっそく犯行現場である噴水を調べ始めていた。
時子がぐるりと噴水の周りを一周して観察している。
水中にあるのは崩れたおにぎり。
それから、サンマが一尾。焼いたものではない。生だ。
「サンマとおにぎり以外は特に噴水の中に落ちているものはないようですが……」
時子は靴下を脱いで、素足で噴水の中に入った。
「きゃ……冷たい」
美少女と噴水。
悪くない組み合わせ。
雑誌のグラビアみたいだ。
そんな姿をハンディカメラで撮影していた学がつぶやく。
「ところでなんでみんな、ダメになったサンマも一緒に気にしてあげないのかねー」
――気にしているわ! と声が響いた。
「なぜサンマが消え噴水に浮かぶことになったのか。おにぎりが落ちた原因にそのサンマが関わっている可能性がある。むしろ、消えたサンマの謎が解ければ、自然におにぎりの謎も解ける、そんな気がする」
ブリジットは金の髭を指でしごく。
その仕草は妙に探偵らしくて様になっている。
「学、もう現場の撮影はしたわね? だったら時子、そのサンマとおにぎりを検死できるように水から引き揚げてもらってもいい?」
「はい」
時子はサンマとおにぎりを水の中から掬い上げ、皆が観察できるように噴水の縁に置いた。
学がサンマと噴水を改めて撮影する。
月と流、サキリが引き上げられた被害者(被害にぎり?)とサンマを取り囲むように集まって来た。
「ところで、犠牲者のライスボール……オニギリの中身は?」
中から凶器や毒が出てくるかもしれないと思ったのか、ルイセは顔をしかめながらおにぎりに手をかけた。かと思うと大きく口を開けて、そこにおにぎりを運ぼうとする。
「……おなか空いた」
「だ、だめ! 食べないで、絶対!」
すっかりルイセ専用ツッコミと化している夏夜。
「あ、はい。我慢我慢……大事な証拠なんだから。って、水に濡れてぐちゃぼろに……」
ルイセは手の中から崩れて地面に落ちたおにぎりの姿に、がっくり肩を落とす。
中からは焦げ目のついた白茶色の具がはみ出していた。
流はしゃがみ込んで、崩れたおにぎりを箸でさらにばらしてみた。
「おにぎりの具は焼いたサンマか?」
流が問いに、ののこは答える。
「うん。一番最初に焼いた一尾をおにぎりにしたんだよ」
「サンマ握りですか。美味しそうですね」
五十嵐が感想を漏らすと、ウォルター先生は肩を竦めた。
「おにぎりは白米のみの塩握りに限ると僕は思うけどねえ」
「寝子高の“白い魔弾”はなんでも白が好きなのね。あたしはほんのり色のついた五穀米おにぎりも好きよ」
フジコ先生は、案外健康志向らしい。
ルイセはふんすっと鼻息荒く、容疑者たちに詰め寄る。
「オニギリに触れたなら、手に米粒が付いてたり、口に米粒が付いてたら、オニギリと接触した証拠! 犯人の可能性大ですよね! あ、ちょっとあなた! 今、口元をベロンと舐めなかった? 証拠隠滅!?」
間近に顔を近づけられたフジコ先生はさすがにたじろぎ、違うわよっと否定する。
ルイセが無遠慮に手の匂いまで嗅ごうとするものだから、先生方はたじたじだ。
五十嵐先生もウォルター先生も、ルイセに手を出すよう要求されるのを見越して、慌ててズボンで手を拭いている。ルイセはまずウォルターの手の匂いを嗅いだ。
「なんか生臭いような」
「失礼だねえ、君」
続いてルイセは五十嵐の手の匂いを嗅ぎ、ムムッと眉をしかめた。
「あなたの手、ご飯らしき匂いがしますが!?」
「今日のお昼ごはんは、本を読みながら齧れるように、おにぎりでしたから……」
「そんなことを言って、本当はオニギリを殺したのはあなたでは!?」
「ち、違いますよ……」
ルイセは本当ですか、とさらに五十嵐に詰め寄る。五十嵐は疑いを晴らすべくおにぎりを包んでいたアルミホイルを見せている。
「この通り、僕のおにぎりは、僕のお腹の中ですから……」
ルイセの行動に皆が気を取られている隙に、月は<月影の死神(グリムリーパー)>で自分の影を立体化させて再度噴水の中を調べていたが、特に目ぼしいものはなかったようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月01日
参加申し込みの期限
2021年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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