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ホームルームが終わると教室内に活気が戻る。クラブに行く者や立ち寄る飲食店の相談で賑やかとなった。
梓 智依子
は話に混ざらなかった。先を急ぐように立ち上がり、大股で教室を出た。
廊下で立ち話をしていた者達は急に口数が少なくなる。智依子の高い身長と大人びた雰囲気が生徒達の目をそれとなく集めた。本人は気にすることなく、凛々しい顔で歩き去った。
正門を足早に通り抜けると寝子島シーサイドタウン駅へと向かった。
駅前には様々な店が建ち並ぶ。その中の一店舗、
カラオケボックス『シャンテ』
に勢いよく入っていった。
「お疲れ様です」
智依子はドリンクを運んでいたスタッフの一人に声を掛けた。
その後、スタッフルームに入るとタイムカードを押した。いつもと同じで五時前に入ることができた。
ほっとした表情は店の制服によって引き締められた。今日はフロア担当で最初から小走りの状態となった。
「お待たせしました。カシスソーダとオレンジジュースになります」
手早くテーブルに置き、一礼して退出した。カラオケ客は歌に夢中で智依子の存在に気付いていないかのようだった。
複数の部屋が同時に空いた。
智依子は消毒液を収めた霧吹きと真新しいタオルを持って個々の部屋の清掃を始める。テーブルは飲食の後で全体的に汚れていた。綺麗に拭き取り、霧吹きを使う。薄く伸ばすようにして全体に馴染ませた。
ソファーに置きっ放しになっていたマイクも入念に拭き取って元の場所に戻す。機械の設定を初期状態に戻し、次の部屋に急ぐ。
客足は一向に衰えず、ほとんど休憩が無い状態で智依子は動き続けた。僅かな時間の合間にスマートフォンを起動させて時間を見ると、午後八時と表示された。
驚いたような顔には疲労が窺える。癒しを求めるかのように待ち受け画面に変えた。瞬く間に表情が和らぐ。
四歳になる愛娘の楓が愛らしい姿で映っていた。我が子の為、温かく受け入れてくれた祖父母に報いる、その想いが活力を与える。
「……あと一時間、頑張ろう」
ショートの髪を掻き上げて気合を入れ直した。
勤務時間の残りが十五分を切った。スタッフの一人が客の注文用の電話に当たる。清掃から戻ってきた智依子に渋い表情で内容を伝えた。
「機材トラブルらしい。対応に当たって欲しい」
「わかりました」
清掃道具を戻し、問題が発生した部屋へと向かった。
ドアをノックした。
「失礼します」
部屋に入ると四人の男性はスーツを着ていた。一番、年長と思われる男性がソファーに踏ん反り返るように座っていた。
「どうなってんだ、おまえのところは! 曲が入れられねぇぞ!」
「少しお時間をください」
「少しだぞ。こっちは待たされている間も金を払っていることになるんだからな」
「課長、少し落ち着いてください。店員さんもわかっていますから」
男性の一人が愛想笑いで宥めた。
その間に智依子が機械の状態を確かめる。緊急時の操作を試したが再起動を受け付けなかった。
「どこが少しなんだぁ。腰掛けのバイトにしても質が悪いねぇ。どうなってんだ、この店はよぉ。待ち過ぎて尻が痛くなってきたぞ。おまけに喉も乾いたし。お詫びの飲み物くらい、さっさと持って来いよぉ」
課長の陰湿な声を背に受けて智依子は目に悔し涙を浮かべた。
いきなりドアが開いた。すらりとした見た目の青年が涼し気な笑みで言った。
「何を飲みたいのですか。なんなりとおっしゃってください」
「え、いや、それは、とんでもない! 何も不満など、あろうはずがありません! ただカラオケを純粋に楽しみたかっただけですので」
「それでは部屋を変わればいいのでは。そうですよね?」
青年は智依子に優しい眼差しを向ける。
「はい、今すぐに手配します」
客用の電話でスタッフに事情を伝えると別の空いた部屋に移動することが決まった。
「それではこれで」
その場を去ろうとする青年に智依子は深々と頭を下げた。
「ありがとうございました」
「ただのカラオケを楽しみにきた客です。そう、先程の彼にとっては取引先の会社の後継者になりますが」
柔らかい笑みを智依子の胸に残し、青年は宛がわれた部屋に戻っていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月22日
参加申し込みの期限
2021年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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