猫鳴館の付喪神｜リアクション

猫鳴館の付喪神

　一同は揃って地下に移動した。
　洞窟の内部を探検するような楽しさを堪能しているのか。猫館鳴の笑顔が止まらない。草履の軽やかな音が反響して耳に痛いくらいの音を立てた。
　女子更衣室で女子達はスクール水着を装着した。楡宮遠海は一人、隅の方で背中を向けて手早く着替えた。
　邪衣士は一番乗りで湯船に浸かる。駆け込んできた鳴を見て満足そうに微笑んだ。
「これが温泉なのね」
　鳴は広々とした空間に目を丸くした。用意された桶に湯を満たし、頭から被って掛かり湯とした。髪を両手で掻き上げて湯船に腰まで浸かる。
　喜矢武あいおは控え目に身体に湯を掛けると隣に座って足を伸ばした。
　恵御納夏夜と恵御納夏朝も同様に横に並んで白い湯煙を夢見心地の顔で眺めた。
　遠海は極端な猫背となって湯に浸かり、周囲にチラチラと目を向ける。胸の辺りを見ては人知れず溜息を吐いた。
　最後に鳴の胸を見る。
「……意外と大きい」
　自身の胸と見比べて、今日一番の深い溜息を吐くのだった。

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あとがき

担当マスター：黒羽カラス
ファンレターはマスターページから！

　持ち寄った食材は量も種類も豊富でした。
　まさか、食べたりないなんてことはありませんよね？
　デザートまで付いていました。最後の方では華やかなミニコンサートまで！
　贅沢セットは続きます。猫鳴館の地下には裏寝子温泉があります。
　そこで掻いた汗をさっぱりと洗い流し、全員がのんびりと過ごしました。
　胸のサイズが気になる人もいたようですが、まだまだ成長期。
　大きく育つことも、あるかもしれません、たぶん。

　猫館鳴は付喪神として生まれたばかり。
　バーベキューやミニコンサート、最後の温泉は素晴らしい体験になったことでしょう。
　猫鳴館ともども、今後もよろしくお願い致します。

　最後に本シナリオへのご参加、ありがとうございました！

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