this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
<< もどる
1
…
71
72
73
74
75
…
80
つぎへ >>
歩く。それしかすることがないから。
歩く。でもどこへ行けばいいんだろう。
にぎやかなところへは行く気がしなくて、
でもなんとなく、星ヶ丘へも帰りづらい。
星ヶ丘だって仮の住まいだ。自分の家具も装飾品もない。あれこれ理由を付け、島に残ってホテルに泊っているだけなのだから。
卒業した以上、星ヶ丘寮に遊琳の部屋はない。
退寮の手続きも、私物の処分もとうにすませた。
捨てられない物は実家へ戻したし。
「……まぁ、帰る気なんてないけれど」
実家は、帰りたい場所じゃない。帰るべき場所ではないし、帰らねばならない場所でもないはずだ。いまの自分にとっては、虚空のようなものでしかない。
僕はもう、どうするか決めている。
そのための約束も済んでいるのだし。
だから――。
まるで高校生活のロスタイム、卒業式を終えてなお、やり残したことをひとつずつ片付けている。
「あとは何が残っていたかな……」
後輩の家の合鍵を返したり……色々。いずれも小さい用件かもしれないけれど、メモ帳に貼ったまま残された付箋のようなものだ。
ひとつひとつ、はがさなければならない。
「……ぁ、そうだ古書店」
そうだったと足を止める。
頃は夏、ほおずき市のときの記憶がよみがえる。
出会った人に名刺をもらったんだった。
彼にちりめん細工の栞を売って、交換というわけではないがブックカバーをもらった。
「売り子さんに似合うかなと思って」
あの人、名前は……柏村さんといったかな。
名刺を渡されたのはそのあとだ。
「ぜひ今度吾輩の店にくるといい。いい古書揃えて待っているよ」
「ええ、一度お邪魔します」
手つかずの付箋だ。ほおずき色の
あのときたしかに、行くと約束したのに。
結局いままで足を運んでないままだ。
これからちょっと寄ろうかな。
と決めると心がかるくなった。
名刺は手元にないけれど、店の所在地なら幸いおぼえている。
まだ日が暮れるにも早い。
けれど、古書喫茶『思ひ出』で遊琳を待っていたのは、
『本日臨時閉店』
と書かれた一枚の貼り紙だけだった。和紙に筆、草書の縦書きと洒落てはいる。不思議と愛想の感じられる文字でもあった。だからといって、内容が緩和されるわけではないのだが。
今日はずいぶん、扉に冷たくされる日だ。
「春ごとに花のさかりはありなめど、ね……」
ふとつぶやいた。
振り仰いだ春花の空。
次また見る日はあるだろうか。
和傘をかざす。透かして太陽を見つめる。
青白い。
そう思った。
<< もどる
1
…
71
72
73
74
75
…
80
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!