this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
<< もどる
1
…
55
56
57
58
59
…
80
つぎへ >>
背後は川、花見だとは、しかもBとBとQでサシ飲みとは!
対峙するのは黒(クロ)と白(シロ)、いわばチェッカーボードだとくと見ろ。まるでネガポジ陰(yin)と陽(yang)、宿敵のような向かい合い。この衝突も一種の奇跡、けれどもいずれも口には薄笑み、不敵、無敵、いや素敵?
登場人物は二名限定、
吉住 志桜里
と
吉住 獅百合
。
BBQコンロをはさみ額と額をくっつけあうように『クロ』と『シロ』は一歩も譲らない。
「えー……パーティタイム開始です。我々の」
「二人きりの」
「元々は、いわば私のソロユニットだったので分離祝賀会とでも申しましょうか」
「あるいは私の誕生祝いと申しましょうか」
「さもなくば快気祝いかもしれません、私のなかの、シロという毒素の切り離しに成功したという」
「それはまたずいぶんなご挨拶、栄転祝いとは言えませんかね? 私がNASAのスペースシャトルのごとく、クロという使用済燃料タンクを切り離し宇宙(そら)へ飛び出したことを祝しての」
「どうぞ私を地球(テラ)に残して、ひとりアウタースペースへGOされても結構ですが」
「ご冗談を。そんなことができないのはクロ、ご自身が先刻ご承知のはずでは?」
ふっ、とクロ――志桜里は肩をすくめた。
「よくご存じで。さすが私から分裂された人だけはあります」
にやりと笑うシロ――獅百合だ。
「伊達に吉住をやっていませんからね私も」
「なんですかそれ、『吉住』って称号かなにかみたいに」
「案外称号になっているかもしれませんよ、百年くらいしたら。VIPの代名詞になっているかも」
「ああ言えばこう言う……まったく、シロは底知れない人ですね」
「それ、鏡に向かって言っているようなものだとご承知?」
獅百合はかつて志桜里だった。
ただしくは志桜里の一部だった。第二人格のような存在だったのである。
ところが獅百合は分離した。ごく当たり前のように。
そしてやはりごく当たり前のように、志桜里と同居している。
一人暮らしから二人暮らしへ。自分の中にいた自分が出てきて自分と同居することになったのだ。押しかけ女房ならぬ押しかけ分身だ。
分かれて飛び出て、って感じですが――獅百合にとって意外だったのは、クロすなわち志桜里が、あっさりとこの状況に適応したことだった。
まあこういうこともあるでしょう、の一言で自分を受け入れた志桜里に内心、獅百合は舌を巻いている。決めてしまうと早いもので、志桜里はたちまち『服はしばらく、私のものを共有してください』『買い物炊事掃除は交代制で』『寝床は当分共有するしかなさそうです、狭いですけど』とパタパタと家のルールを制定してしまった。
さすが私の分離元ですね。
身内の欲目なのだか自画自賛なのだかよくわからないが、感心したことは事実だ。
「ところでシロは」
私から分かたれたもので、いわばアルター・エゴ……のようなものだと思うのですがっ、と前置きしてから志桜里いわく。
「なぜ身体だけは私より大きくなったのでしょうね?」
獅百合は一回りほど志桜里より大きいのである。
分離した当日は以下のイラストのように同じ背丈だった。
しかしわずか一日、翌朝になったとたんむくむくと伸びて志桜里を見おろす格好になったのだ。
「さあ? 豹から獅子が生まれたようなものでは?」
「それを言うならば鳶が鷹を、では?」
「なるほどそクロの案を採用しましょう。はい、決定」
パンと獅百合は手を合わせたものの、「いや待ってください」と志桜里は異議を唱える。
「それだと私が劣るみたいじゃないですか。ダメです。シロは私から生まれたんです。私がオリジナルなんです!」
つまり、と志桜里は語気を強める。
「私が、姉っ! 姉より優れた妹など存在しませんっ!」
「藍より青しという言葉もありますが」
「本当にもう! ああ言えばこう言うの見本ですねシロはっ」
あっはははと笑ってシロは言った。
「だってそうでしょう? 私は吉住のズル担当で酷いこと担当ですからっ」
だからですよたぶん、と獅百合は言うのである。
「体も中身も対で分かれたのでしょう、ボリュームという意味で。見事に真逆のようですし」
なので口が悪いのはご容赦を、と獅百合は舌を出した。
「……怒る気になれないですね、そこまで開き直られると」
「そうそう、仲良くやりましょう。姉さんっ」
「そうですね、妹っ」
あっさり志桜里は矛を収める。拘泥する気はないのである。
獅百合は『真逆』と表現したが、けっして水と油ではないようだ。
<< もどる
1
…
55
56
57
58
59
…
80
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!