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【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
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まだほんの少し庚はカレーなど食べているが、さすがに他の面々は満腹だ。目の前の桜に負けないくらい、つきぬ雑談に花を咲かせる。
「今年もクラス替えの時期がやってきましたね。三年生のクラスはどうなるでしょう。皆さんはどう思います?」
五月が問いかけると、うんっ、と華菜子が応じた。
「またみんなと同じクラスになれたらいいナ! できればみっちゃん先生が担任で!」
賛成ナノ! とセレッソが言う。
「でもさすがにこの時期だから、もう決まっているのではありませんか? クラスも担任も」
久雨が美和に水を向けると、ごめーん! と美和は手を合わせた。
「一応はその通りなんだけど、新学期まで伏せなきゃならないことになってるの。あと微調整もあるからまだ変更もあるし……正確な内容は新学期まで秘密っ」
えー、とセレッソは言う。口を尖らせる者もいたが、「仕方ないじゃない?」と真魚は理解を示した。
「ま、どうとでもなるでしょ……現に今もこうやって旧1-4で集まってんだし……要は会えるかとかじゃなくて会いたいか、でしょ」
「そうネ、さすが真魚チャン、大人な意見ナノ!」
「大人? いやあ、というよりは世話焼きポジションなだけどというか……あ、如月、いま『ていうかオバチャン』って思わなかった!?」
いきなり話を振られ庚は、思わず口にしていたお茶を吹きそうになった。
「思ってない思ってない! まったく、俺をなんだと思ってるんだ。昔ならいざ知らず、最近の俺はそんな失礼なことは言わんし思わん」
これでもそれなりに成長したつもりだ、と庚は続ける。
「お前らこそどうなんだ、最近は」
「近況か……特に問題はない。変わりなく日常を過ごしているぞ」
久雨が真っ先に応じた。
「最近……まあ、それなりね。ぼちぼちって感じ?」
言いながら真魚はゴミを集めてマメに掃除している。世話焼きポジションという自認は当たっているようだ。
「みたらし団子の餡が良い感じに作れるようになりました!」
これは五月である。今日は花見だし持参品は三色団子にしたが、こんど機会があればみたらしを披露したいものだ。
「先生は学年末は仕事山積みで大変だったわ。なんか年々きつくなってるような……」
歳ねえ、なんて美和が苦笑する。
「みっちゃん先生そんな悲しいこと言わないで! まだお若いアルヨー!」
と言う華菜子の日常は、
「最近暖かくなったから、近所の猫ちゃんが日向ぼっこするのをよく見かけるアルー。猫ちゃんはかわいいアルー寝てる時はもっとかわいいアル」
だそうだ。
「猫チャン? ってことは動物!? それなら聞きたいことがあるノ」
セレッソが身を乗り出した。
「皆の好きな動物は何カシラ? 最近見かけた動物のワンーンでもいいノ! ワタシはライオンが大好きナノ! がおー!」
どうやら最近、動物園に行った経験がよみがえったらしい。
動物? ぱっと思いつかんなあ、と言う庚が久雨に視線を流した。
「好きな動物? 改めて私に聞くのか……ほら、これで十分だろう」
久雨は弁当から、持ち手に『鯨』が付いたフードピックを見せた。
つづけて「はい!」と元気に五月が手を挙げる。
「アルパカです!」
「いやそれ知ってるし」
有名だし、と真魚はそれほど大きな反応を見せなかったが、久雨には思うところがあるらしい。
「アルパカと言えば……五月。アルパカ仮面を知っているか? 正体不明の仮面の者でな。在学中には一度、会ってみたいんだ。生徒手帳にサインを貰うのが夢だな……」
おっとその質問が来ましたか! と五月は欣喜雀躍して答える。
「ええ、よく知っておりますよ。ふっふ。アルパカ仮面もきっと会いたいと思っているはずですー。そうですね……もしかしたらアルパカ仮面にとっても今年は特別な年になるかもしれませんね」
まあそれはそうだろう。特別な年というのは要するに、五月の高校卒業のことなのだから。――久雨は本気でアルパカ仮面の正体を知らないようなので、知っている者もここで野暮なことは口にしないでおくことにした。
やがて話が一段落したところで、先生としては、と美和が話題を振る。
「みんなの卒業後の希望進路について聞きたいな。なにか考えていることはある?」
「将来の夢アルか?」
待ってました、とばかりに華菜子が口火を切った。
「私はもちろんラーメン屋さん!」
で終わりかと思いきや、「なんだけど」と言い足す。
「……進学してお店の経営? とかちゃんと勉強した方がいいのかなーとも思ってるアル。お父ちゃんお母ちゃんのお店を継ぐってことは、ラーメンが作れればいいってことだけじゃないアルから」
「そうね。その考えは立派だわ。じゃあ浮舟さんは?」
さすが元担任、場の回しが絶妙だ。かしこまって久雨は答える。
「将来? ええと……」
困ってしまった。なぜって未来を考えた久雨が最初に頭に思い描いたのは、なぜか大好きな人が微笑んで手を伸ばす姿だったからだ。
「好きな者のそばに、ずっと居られたなら幸せだろうな、と思っています」
先生に向かって頭を垂れる。気恥ずかしくなってきたらしい。
「……す、すまない。私の話は止めだ。次、庚、言ってくれ」
俺かよ!? と身を強張らせつつ庚は語った。
「あー……一応、な。進学する。やりてぇことっつーか興味のある分野ができたんだ。民俗学の研究ってヤツ。狭き門っていわれちゃいるが、ここで経験したことをもっと深く理解してみたくなった」
教師の美和が聞いていることを意識しつつ、小さく庚は付け加えたのである。
「だからまぁ、そのために不良は程々にするわ。じゃあ次、薄野で」
「私は……まだはっきり決まっていませんけれど、調理師免許を取りたいなって思ってます。じゃ、じゃあまおちゃんお願いします」
そそくさと言い終えた五月と比べて、真魚はリラックスした口調で述べる。
「まあ、とりあえず大学は地元かしらね……店も手伝わなきゃだし……そっから先はまだ決めてないわよ」
じゃあラストは、と全員の視線がセレッソに集まった。
ぱっとセレッソの顔が明るくなる。ついに打ち明ける日が来たのだ。
「実はね、初めて言うのだけど……ワタシ、出版翻訳家になりたいノ! そこでしか読めなかった素敵な物語を世界に届けたいワ」
おおー、と言う友、がんばってと告げる友、楽しみねと言ってくれる先生、そんな人たちが一同に会した旧1年4組は、本当にいいクラスだったネとセレッソは想いを新たにした。
最後にこれだけは言っておきたいノ! セレッソはすっくと立ち上がりこう告げるのである。
「でもクラスが別れても卒業しても一緒ナノ! ワタシはきっと素敵なものを見付けたらすぐに皆に連絡しちゃうワ。堪え性がないのヨ! 招待状も何度でも書くからまたぷち同窓会もしましょうネ!!」
華菜子と真魚が紙コップを掲げる、久雨が拍手すると庚と五月が続いた。
そうね、と言って美和が眼鏡をはずしたのは、まさか目頭が熱くなったからだろうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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