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【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
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じゃあ次行くね、と真魚が荷を開いた。
「みんなと比べると控え目かもしれないけど、ま、味は折り紙つきよ」
さあどうぞ、と笹包みから料理を披露するのだ。
真魚の実家はうどん屋『またたぎ亭』ということで、その色彩の強いラインナップだった。
つまむのにちょうどいいサイズのいなり寿司に、これまた少量で楽しめるばら寿司小鉢、そして天ぷらがたくさんだ。ちくわ天、かしわ天、芋にレンコンの天ぷら、野菜のかき揚げはかなりのボリュームがある。生姜の天ぷらなんて変わり種も出てきた。
「自作……って言っても割と店のサイドメニューで出してるのとほぼ変わんないわねこれ」
おかげで簡単だったけど、真魚は笑う。つまり作り慣れているということでもある。だから味は保証付きだ。
「おう、鳥は唐揚げもいいが、こうして天ぷらにするのもいいな」
庚はかしわ天が気に入った様子だ。
セレッソが手にしたのはバラ寿司の鉢だった。
「あのね、真魚チャン、ワタシ真魚チャンのお寿司食べてみたかったノ! ワタシの手まり寿司のおねーさんみたいで素敵だワ!」
「生姜を天ぷらにすると、かくもしゃきっとした歯ごたえになるのか」
不思議だ、と久雨はうなずいている。一度自分でも作ってみたい。
「さすがにうどん屋だからって、弁当にうどんはできなかったからねえ」
と言っている途中で、真魚の視界には並んで座っているふたりの姿が飛び込んできた。
華菜子と五月だ。
ともに実家は麺屋。具体的にはラーメンと蕎麦を扱っている。
さっと青ざめる。
「ま、まさか華菜子、それに五月、ラーメンとか蕎麦とか……弁当にしてないでしょうね……」
「おやおや、まおちゃんはもしかして、私の弁当が気になる様子アルナ?」
意味ありげに笑って、華菜子は立ち上がるとおかもちを手に戻ってきた。
「それでは披露するアル。よく見るアルヨー!」
ホレッ、と開けた中身はラーメン……!
ではなく
餃子に焼売、春巻きにエビチリ、青椒肉絲に酢豚であった。中華の定番だ。
なんだよかった――とほっとした様子の真魚に華菜子は笑いかける。
「さすがに私も花見弁当にラーメンはできないアルヨ。あ、ご飯はもちろんチャーハンアル! 自由に召し上がってほしいアル!」
セレッソがチャーハンをすくう。
「華菜子チャン、実はワタシも、ラーメン来るかもという予感がしてたノ……ゴメンナノ」
「気にすることないアル。あ、でもセレッソちゃんのアイデアとミックスして、ラーメン手まりってメニューならいいかもアル」
「その発想はなかったノ……!」
オススメは餃子、と華菜子は言う。
「ニンニクが入ってないからにおいも気にならないアル!」
「おう、もうもらってるぞ」
庚は箸をあげて返事した。
「それなら私も」
久雨は餃子をつまんでもちあげてみた。とても皮が薄い、中身が透けて見えるほどだ。なのにやぶけたりふやけたりする様子がないのは、特製の皮を使っているからだろう。もちろん、上手に焼けていてとても美味だった。
「しまった、私が最後ですか」
やはり餃子を食べ終えたところで、はっとしたように五月は動きを止めた。
「うん、五月チャンのお弁当も楽しみネ!」
「そうだった。まさか蕎麦……いやまさか……」
セレッソと真魚が同時に顔を向けてきた。
「いえ、さすがに蕎麦ではないですが……その、私だけ、平凡でつまらないかもしれません」
いわゆる普通の花見弁当ですから、と恐る恐る五月が披露した弁当を見て皆の表情が和んだ。
本当に穏やかな、そしてほっとするようなお花見弁当だった。プラスチックのケースに丁寧につめて、フタをしてからハンカチで包んだような。
「つまらないなんてとんでもない。一番の正統派じゃない」
嬉しそうに真魚が手にしたのは、わかめご飯のおにぎりだ。
「甘い玉子焼、おいしいノ。五月チャンはセンスがいいノ!」
セレッソも上機嫌である。
「皆個性的なのはいいが、もしかしたら定番が登場しないまま終わるかと思ってた。安心したな」
庚は五月の唐揚げを味わう。自分が作ったような濃い味付けではないが、そのぶん家庭的な優しい味だった。
「そういえば花見なのに、花見団子を作るという発想は他の誰にもなかったな」
久雨は三色団子の串を手にする。白と緑と桃色、今日の五月の装いを彷彿とさせる優しい色合いだった。
「まさにアル! これぞお弁当、って感じがするアルナ」
やはり華菜子も団子を手にし、花より団子を地で行くのだった。
このタイミングで、久保田美和がやってきた。
「ごめん遅くなってー」
もしかして終わってた? と言う美和に、
「大丈夫アル! みっちゃん先生!」
華菜子が立って彼女を差し招いた。
久雨も立って美和を案内するのである。
「まだはじまったところです。六人が六種類の弁当を用意しました。たくさんありますのでどうぞご一緒してください」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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