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寝子島高校
【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
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時計の針が何度かジャンプしたのかもしれない。
気がつけば春休みも終盤だ。
仙藤 蒼
の高校生活は目前、指折り数える間もなく入学式となる。不安はもちろんゼロではないが、それ以上に期待で胸がはちきれそう。高校では何組になるだろう。どんな友達ができるだろう。どんな未来になるのだろう。
午前中、蒼は
仙藤 紫
と姉妹水入らずで寝子島アウトレットを訪れた。
ほしかった服や小物、新生活に必要な文具などなどを入学祝いとしてゲットしたのだった。その後アウトレット内のゲーセンで姉と一緒に遊んだが、姉は早々にゲームオーバー。自分はハイスコア更新、という対照的な結果となったことも記しておきたい。
「ゲームではまるで歯が立たないね」
蒼には、と紫は微笑する。
「私が上手すぎるだけだから」
気にしないでと蒼はあっけらかんと言いのける。自慢げに口にするわけではなく逆に居直るようでもなく、ただ単に、今日が晴天だと語るのと同じ調子で、事実として語るのだ。
まったくその通りと紫は思う。そうとしか言いようがなかった。
あのとき、買い物が一通り終わってなんとなく出口に直行するのが惜しい気がして、「ゲームでもやらない」と蒼は紫に呼びかけた。
こういうのは苦手で、という姉を説き伏せて、蒼はちょっと昔のガンシューティングにコインを入れた。やけに大ぶりのモデルガンを構え、画面内の標的を撃つタイプのオーソドックスなゲームだ。敵はゾンビや怪クリーチャーばかりである。
思い出すだに壮絶だった。
早々に紫のライフはゼロになったものの、蒼の本番はむしろそこからだった。電光石火の早撃ちだ。画面の端に出現した敵は、その瞬間にはもう蒼に倒されていた。一撃で倒せる雑魚は瞬殺、堅いブロックもたてつづけに粉砕し、大型のボス敵の攻撃も許さず、連続して正確に弱点を撃ち抜いた。
スーパープレイの連発が目を引いたか、気がつけば蒼と紫を囲むように観衆ができていた。それでも蒼はまったく集中力を途切れさせることがなかった。ステージが進むごとに状況は難易度を高め、最終ステージにいたってはラッシュアワーの電車内みたいにゾンビだらけの状況となったというのに、鼻歌でも唄うように軽やかに蒼はエンディングまで到達しギャラリーを沸かせたのだった。
買い物バッグを両手に提げた姉妹は、去年と同じく海浜公園へと向かっていた。
見えてきた、と蒼は声を上げる。
「寝子島には色々と桜のスポットがあるけれど、やっぱり海浜公園がお花見って感じだよね」
そうねと紫はうなずいた。
「今年も賑やかじゃない? ひょっとしたら去年以上の人出かも」
まだ桜までは遠いというのに、どこからきたのか桜の花弁が、舞い踊る小鳥のように姉妹の頭上を流れていった。
海の波と長い友人関係は、どこか似ていると
深倉 理紗子
は思う。
寄せては返すものなのだ。ぐっと遠ざかったとしてもやがてはまた近づく。
これからも、こんなことがあるかもしれない。
なければないにこしたことはないけれど、あったとしても、また戻るのだと信じたい。
昨年のあの日のことを思い出すと、理紗子は今でも胸が痛くなる。
「……しばらくまーちゃんと会いたくない。これ以上酷いこと言ってしまいそうだから」
あの春の日からふたりはすれちがい、遠い存在になって──。
もうそのまま、二度と戻らぬ離れ離れになるのだと思っていた。
以来数ヶ月、カレンダーでいえばせいぜい数枚の時期だったとはいえ、『まーちゃん』……
深林 真瞭
との距離が遠のいた日々は、数年のような長い時間に思われた。
だけどそれも雪解けを迎えた。
水着コンテスト会場で偶然出会い、自分だけが傷ついたと思っていたものが、真瞭も同じであったと知ったのがきっかけとなったと思う。
やがて砕けたガラスのようにみなしていたものが、繕うことのできるほころびであると理紗子は理解した。真瞭も、同じだったのかもしれない。
かくしておずおずと、それでも互いの意思で手を伸ばしあい、分離していたふたりの道は、ふたたび同じ道へとより合わさったのだった。
季節がめぐりまた訪れたお花見の日を、すっきりとした気持ちで迎えられること、これがなにより理紗子には嬉しい。
昨年のあの日から、辛い数ヶ月がはじまった。
今年のこの日は、素晴らしい日々のはじまりであってほしい。
ワードローブをひらく。
白いボアコートを手にとって、もうとっくにそんな季節ではないことを思い出した。それでもジャケットくらいは必要だと思うけれど、理紗子の持っているものは薄いものしかない。それはそれで寒くなったとしたら嫌だ。
結局、迷ったがスプリングコートにした。暑くなれば脱げばいいだけだし、小脇に抱えたところで軽いから。色はうぐいす色、昨年買ったときにはすぐ初夏になったので、二度ほどしか袖を通していない。
本日、病院勤務は非番だ。
パンプスじゃなくてヒールのある靴がいい。履いて出かけよう。
いつ急患や受け持ち患者の容体悪化で呼び出し食らうかわかったものではないとはいえ、海浜公園のステージは見逃せない。
だって今日は。
今日は、久しぶりにまーちゃんの生演奏を聴けるんだから。
どんな曲を奏でるのかな?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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