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【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
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「おかーさん嬉しいわぁ♪」
などと正面きって言われると、息子としては反応に困るものがある。
「陣もようやっと反抗期から卒業してくれたんやねぇ」
と続けるのだからなおさらだ。
「あー……まあ、なんというか、あまり深い意味にとらえないでもらえる?」
とりあえず落ち着いて、と
七枷 陣
は言うほかない。
まさかこんなにニッコニコになるとはなあ。
なんとなく思いついただけなんだけどなあ。
本日、陣は母親の
七枷 七海
をさそって猫島海浜公園にお花見に来ていたのである。母に声をかけた理由は特にない。母の言う『反抗期からの卒業』どうこうというのは違う気がするし(そもそも反抗期だったのか? と思うし)、かといって親子水入らずの時間を確保したいとか考えたわけでもない。
しいて言えば、たまには親孝行もいいか、と思い立ったのが理由ということになるだろうか。まあ孝行といっても、負ぶってお百度参りをするような大層なものではなく、一緒に散策するだけなのだけれど。
行き先はなんとなく海浜公園に決めた。これもやはり明確な意図や根拠があってのものではない。
だからちょっと、後悔した。
いや、ちょっとどころではないかもしれない。
「おっ花見~♪ ムチュコタンとおっ花見~♪ にゅふふふふ~♪」
嬉しさあまってか、やたらと七海はべたべたしてくる。ずっと腕を組んでくるし、なにかといえば頭をなでたり背をさすってきたり。うっかりすれば頬にチューくらいしてきそうな勢いだ。
これを人通りの多い公園内で行うわけだから目立つことこの上ない。
しかも七海は外見と実年齢が妖怪的なまでに一致していないから、年下の(!)ガールフレンドにしか見えないのだった。
すなわち周囲からすれば、
ハートマークをまき散らしながらイチャついているカップルのお通り
としか視認されないことだろう。
広いようで狭い寝子島だ。うっかり同級生とか学校関係者に目撃されようものなら――想像するだけで恐くなる。
「母さんあのな……ちょっと離れてくれん?」
せめて腕組むのだけはやめさせたい。陣は母から逃れようとするのだが、むしろ母は前以上にぎゅっとしてくる。
「なんでー? 親子やないの恥ずかしがらんでもぉ♪」
「親子だからこそ恥ずかしいの! 僕高校生! もうすぐ十八歳!」
つっぱねようとしても、
「大きなったもんやねぇ~、立派に育ってくれて嬉しいわぁ」
逆にすりすりされてしまったりする。
そんなさなか、「うっっっっげ!!!!」と声が出てしまい慌てて陣は口に手をあてた。
「どしたん?」
「いやなんでもないなんでもない! 行く手が混雑しててびっくりしただけ!」
こっち行こう、こっち、と方向転換して脇道に入った。
やばかった。
行く手に紅こと芋煮紅美がいたのである。白真白とレジャーシートに座っていた。
こんな状態で鉢合わせしたら何を言われるかわからない。
紅にも。母にも。
白さんにも絶対大受けだと思うし。
できれば遭遇したくない。
まあでも、いくらか安心した。
紅美が楽しそうにしていたからだ。できれば芋煮家一同で花見に来ていてほしかったが、色々あったみたいだし、そう簡単にすっきり家族円満とはいかないのだろう。家族間コミュ作りというのは難しいものだ。少しずつ進めていくしかないのだろう。
少しずつ、そう。
互いを尊重して……ないし! うちの家族は!
「かーさん! ちょっとはこっちのプライベートスペースを尊重してや! いやマジで!」
「えー? してるやないの、プライベートスペースならではのスキンシップや♪」
「意味わかってないだろっ全然っ!」
と、ここで一難去ってまた一難、またも見覚えのある姿がやってきた。これは正面、もう避けられない逃れられない。
「やあ、七枷くんじゃないか」
ワカメパイセン登場! どっからわいた!? お前はどこのワカメじゃ!?
鷹取洋二だ。ヴァイオリンのケースを持っている。コンサバというのか、黒いチェスターコートで落ち着いた外見にまとめていた。
「はっはっは、デートかい? かわいいガールフレンドだね」
そう言うと思った!
「はいー、デートですねん!」
こっちもそう言うと思った!
「ちがいますちがいますちがいまーす!」
母と洋二に割って入ると、掠れ声で陣は言ったのである。
「……これは親です」
「いやこういう展開で『妹です』と言い張るというのは定番だけど、『母です』は……さすがに説得力がないねえ」
洋二は肩をすくめる。うん、僕が逆の立場だったとしてもそう言いそう。
「ちがうんです! こんなちんちくりんやけど保護者なんですよマジで!」
「いやべつにカノジョがいたからといって僕は言いふらしたりしないよ?」
「だからぁ、マザーなんですってば! はーはーおーやー!」
このやりとりを楽しそうに眺めていた七海だが、やがてころころと笑って告げた。
「若う見てもらえて嬉しいんですけどね、はい、ほんまもんの母ですぅ。学校の先輩さんですか? うちの子がお世話になっとります♪」
ぺこりと頭を下げる。洋二も仰天しつつ頭を下げた。
「あの……義理のお母様、ですよね?」
「いーえー、実の母ですねん」
「残念ながら事実です……」
洋二は絶句している。ナチュラルな反応だ。
もうこれくらいでいいだろう。洋二をそこに残し七海の手を引いて、ともかく安全な場所を求め陣は先を急いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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