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【お花見】逢ひ見んことは命なりけり
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水平にした手のひらを眉のあたりに当てて見渡す。
「うっひゃー、さすがにすごいなー!」
白 真白
は驚嘆とも嘆息ともつかぬ声を漏らした。
桜は満開、人出も全開。地図上は小さな寝子島なのに、島の内外から人が集まったせいか大変なにぎわいだ。
桜という桜が咲いて花びらを降らせているが、その根元はレジャーシートだらけだった。芝の上いたるところをおおうのは、青に緑にしましま模様、たくさんのシートのパッチワーク。老若男女そろいにそろって、花見を満喫しているらしい。
「ちょっと出てくるの遅かった?」
よさげな場所見つからないかも、とスカジャンのポケットに両手をつっこんだまま
芋煮 紅美
が言う。
「まぁ、何とかなるっしょ」
「だね」
止まっていても何も変わらない。真白と紅美は歩き出す。
「それいいよね」
いささか唐突に紅美が言った。
「え? なにが?」
「着物。むっちゃ春じゃん」
「ああ、これ」
えへへと真白は歯を見せて、
「いいっしょ? 桜柄なんだよね~」
と袖をひろげてみせた。正確には着物アレンジのゴスロリ服といったところか、ビビッドな色使いだが過剰ではなく、桜を散らしたかわいいデザイン、ところどころ入る黒がいい差し色になっている。帯もしっかり桜モチーフだ。
「……にしても、あいかわらずでけーし」
なにが気に入らないのか紅美はむくれてみせる。真白の胸囲のあたりを指していることは言うまでもなかろう。
「ん、まあこれは生まれつきなんでー」
「ちょっとわけろや」
「いやわけられないからー!」
などと笑い合いながら屋台でたこ焼きや焼きそばを買った。
「場所がみっかったらそこで食べればいいけど、なきゃないで食べ歩きって感じか」
言いながらさっそく、紅美はたこ焼きを一つ口にほうりこんだ。
「紅ちゃん、たこ焼きひとつ私にもー」
真白は、ツバメの雛みたいに大きく口を開けた。
「あぢひお」
「あぢ……なに?」
カップのドリンクを大急ぎで飲むと紅美は言った。
「熱いよ、たこ焼き。マジで」
「でも私もほしー」
「しょーがねえなあ。ほら」
紅美がたこ焼き一つを、まるごと真白の口に入れてくれた。
ほんとだ。
あぢひね。
海浜公園のステージでは、保育園児二十人によるダンスが披露され喝采を浴びていた。つづく演物(だしもの)は飛び入り参加自由のパフォーマンス大会ということだ。プロのギターバンドやオーディションを勝ち抜いたジャズコンボが登場するのはもう少し後の時間帯らしい。
かくして開幕したステージに、
「グラッツェグラッツェ、ありがと、サンキューですね! 私、露払いつとめますよ」
なんと一番手として
中沢 リッカルド
町長が立った。おなじみのスーツ姿、にこやかなスマイルを浮かべている。
「故郷のカンツォーネ歌います。お耳汚しスクーズィですよ」
いささか調子っぱずれながら、堂々とした歌声を響かせる。なじみのない曲でありイタリア語だが、曲調がポンポン跳ねるみたいに明るいおかげか、たちまち客席から手拍子が飛んでいた。
「盛り上がってるね」
手拍子に参加しつつ輝夜が慎之介を見ると、慎之介も身を乗り出さんばかりにして興じている。目がきらきらしていた。
「カラオケとか、飛び入り参加もできるみたいだけど」
と輝夜は切り出した。
「どうしようかな」
「月守参加したいの?」
「意外だった?」
「ちょっとな。こういうの恥ずかしがるかと思ってた」
「恥ずかしい気持ちはないでもないけど……これも良い思い出になるかなと思って」
「そいつはいい! ポジティブ・シンキングだな!」
「慎之介くん、一緒に歌おう!」
「えっ俺も!?」
拍手を浴びてリッカルドが退場すると司会役の
寝子 サンマ
が「誰か飛び入り参加しないかっ?」と呼びかけた。その瞬間、
「参加します!」
輝夜は手を挙げ立ち上がる。もう片方の手は慎之介の手を握っていた。
即座に指名されたので、慎之介ともども輝夜はステージに上がっていく。手は握ったままで。
「今流行りの歌で、一緒に歌える曲にしようね」
「グッド! こうなったら付き合うまでだな」
やると決まれば、と慎之介も凜々しい顔となる。曲を指定しステージ中央に立った。
下から見るのとはまったくちがう光景が広がっていた。見渡せばたくさんの人、そのほとんどがこちらを見上げている。桜の樹も見守っているかのようだ。
深呼吸すると同時にイントロが始まる。
青空に吸い込まれるように、輝夜は最初のフレーズを響かせた。
歌が上手い輝夜がリードするような格好で、ふたりはデュエットを終えた。
たくさんの歓声を得てステージから送り出される。
「緊張したけど気持ちよかったね」
「おう! マーベラスだったぞ、月守の歌!」
「慎之介くんだって」
「そ、そうか!? まあサンキュな」
あのステージに連れだしてくれて、と慎之介ははにかんだ。
やってよかった。いい思い出になった。
あとでステージをバックに、記念写真も撮りたいな。
慎之介くんとふたり並んで。手をつないで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月16日
参加申し込みの期限
2021年01月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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