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<天穹>枯れ行く花に、甘露を捧げよ
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急:その収穫は、待つ者達の為に
夏夜が聖獣の元へ来た時、修と紫は鱗を剥ぐために獣へ登ろうとしている所だった。
(こういう状況でなければ撫でたくもあるのだが!)
口惜しく思いながら彼女は自分の手の甲に三日月のシールを張って念じ、少しふわっとしたように進む。シールを張った存在の重力を変えるろっこん『月の満ち欠け、重く軽く』を使ったのだ。
「恵御納さん、デイジーカッター君は?」
「空飛ぶ卵と動く桃の木の樹液を採取する際に結構ろっこんを使って疲れていて……。休んだ後、ツムジ君と合流すると言っていたよ」
「そうか……」
紫の問いに夏夜が答えると、修は「色々と任せてしまって済まない」と頭を下げた。
3人は情報を交換しながら静かに聖獣の上を行く。必要なのは新しい鱗を2、3枚である。
紫が持ってきたマタタビがよく効いているのだろう、聖獣はぐっすりと眠っている。3人は新しい鱗の中でも比較的痛くなさそうな背中の物を取る事にした。
(暖かいな)
修は鱗に触れ、瞳を細める。お日様の匂いが当たった聖獣の背中はとてもいい匂いで眠たくなるような気がする。
「しっかりして」
夏夜に体を揺すられて我に帰った修は、気を取り直し鱗に触れる。
「剥いでも切ってもいいらしい。ならば、痛みの少ない方を選ぼう」
修がそう言うと、紫彼から借りたピンセットで鱗をそっと浮かせる。修は鋏で鱗の根元にそれを宛がい少しずつ刃を入れた。僅かに聖獣が身じろぐが、どうにか彼を夏夜が支え鱗を1枚入手する事が出来た。
(あと2枚か)
修は2人と目配せすると、紫からピンセットを受け取る。夏夜は修がピンセットで浮かせたのを見ると、少しだけ鱗を揺らしてみた。同時に身を僅かに震わせる聖獣。
「「!!」」
三人に緊張が走ったが、聖獣は徐々に緩やかに振動を落ち着かせ、再び眠りの中へ。夏夜は念のため持参したマタタビを、紫が準備した物に追加する。
「鱗がグラついているわ。これは鋏がなくても取れそう」
「なら、慎重に行くよ」
紫のアドバイスに頷き、夏夜はゆっくり鱗を揺らし、やがて音もなく鱗を入手する事が出来た。あと1枚である。
「今度は私にやらせて」
紫の言葉に修と夏夜は頷く。修は慎重にピンセットで鱗を浮かせると、紫はそっと鱗に触れた。夏夜はその根元に触れ、ゆっくり動かすよう合図する。
(お願い……!)
祈るように目を閉ざし、彼女はそっと鱗を動かす。そして……ゆっくりとそれは剥がれた。
「あとは星屑の欠片か?」
鱗3枚を入手し、聖獣から降りた修は、用意された布の上にそれを乗せる。なかなか大きな鱗は虹のような光沢を放ち、とても美しい。
「こっちにあるよ」
サキリはツムジと共に集めたそれを籠に入れて見せる。どうにか待っている間に1000個集める事が出来たようだ。
藍音に見てもらうと、どれも状態が良く儀式さえ間違えなければすぐにでもライメイたちは救われるだろう、と告げた。
「すぐにでも帰ろう。ライメイ達が心配だ」
サキリの言葉に、一同は頷いた。
すべての採取が終わり、『嵐の国』へ戻ろうとしたその時。サキリは呼ばれたような気がして振り返った。
――異界の冒険者達よ。ライメイ殿を、天狼族を頼む。
いつのまにか、紫色の衣装を纏った男が立っていた。顔には薄布がかかっている。だが、僅かな風でそれが捲れた時……彼は見た。己にどことなく似た男の顔を。ただ違うのは、青々とした眼。サキリはその男と目が合った気がした。
「……ぃ、おい、大丈夫か?」
「え?」
サキリが我に帰った時。そこは既に『嵐の国』だった。いつの間にか意識を失っていたらしい。彼が身を起こすと夏夜と紫もまた安堵の息を吐いた。
「早く行きましょう。父上が待っていますっ」
「そんなに慌てるとこけてしまうよ」
ツムジが冒険者たちをせかし、夏夜が窘める。その背中を微笑ましく見ながらもサキリは僅かに頭が痛むのを覚えた。
材料がそろい、神官たちは心から一同に感謝した。そして、その日のうちに儀式は行われたのである。サキリは疲労の強さから神官たちに治療を施され、儀式の準備を手伝おうとした夏夜もまた、治療のため安静を言い渡された。
冒険者達とツムジのお陰でライメイは一命を取り戻し、無事禊を終えることができた。
天狼族も浄化され、新たなる呪皇が生まれる事は無くなった。
月華世界は、再び冒険者達の手によって救われたのである。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
長らくお待たせしました。菊華です。
皆さんの頑張りにより、リアクションの結果の通りです。
皆さんの目で確認してください。
個別に天帝からのご褒美及びツムジからのお礼があります。
こちらは寝子島でも普段使いできるものです。ご活用ください。
それでは、この辺りで。また縁がありましたらよろしくお願いします。
菊華 伴
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月18日
参加申し込みの期限
2021年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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