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プールびらきはサニーデイ
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ぐるぐるぐるぐる、ぐーるぐる。
ひたすらにプールを右回りに歩きます。泳いでも大丈夫。いずれにせよ右回りに。
生徒たちの動きはやがて、巨大な水流のうねりを生み出しました。
プールの中央に渦が巻いているのが見えるでしょうか。ごうごうと音が立ちはじめたのが聞こえるでしょうか。
そうです、これぞ寝子島高校プールびらき名物『ぐるぐる』なのです!
「うぴょ! どんどん流れが速くなってるにー!」
七音侑がきゃっきゃとはしゃぎます。
「ぐるぐる……こんなの小学生以来だよ。ま、仕方ないからやるか」
なんて言っていた工藤耀ですが、いつの間にか一生懸命に歩き出していました。
「……やばい。結構楽しいかも」
「うぴゃー、流されそうだにー!」
言いながら侑は、猫がじゃれたときそうするように、耀の腕に抱きつきます。
「支えてほしいにゃー!」
「お……おう………」
予想外の展開に、耀はもうどぎまぎして仕方ありません。
「七音も気を付け……」
と、きりっとした表情で言ったものの、直後には、
「あー!?」
流されてしまったのです。
でもオーケー、それもよし、それもよし!
すぐに立ち直ると彼は、侑とともにまた歩き出すのです。
「っぷは! ははは……足滑らせて流されちまった」
「にゃはははは!」
それもよし、それもよし!
「やっほー!」
侑に手を振る姿を見れば、それはルームメイトの夢宮瑠奈ではありませんか。
「瑠奈ー♪」
「あはは、たのしぃーねぇ」
イルカは邪魔になりそうなので置いてきました。瑠奈はひたすら、ぐるぐるきゃっきゃと流されています。全然足は水底に着いていませんが、泳げますし大丈夫でしょう。
「おや、あれはー?」
次に瑠奈は御巫時子を見かけました。彼女も楽しそうに歩いています。
声をかけようかと思いきや……時子の隣に男の姿あり!? 手をつないでいます。一体何者……?
――海原茂会長~!
時子に手を引かれいささか不安そうに、それでもなんだか楽しそうに歩いているのは確かに海原茂でした。可愛い系の萌とはしゃいでいたかと思いきや、今度は美人の時子といるとは……どうも茂という人は、思った以上に隅に置けない人のようですね。
――ここは邪魔しちゃ悪いかなぁ~。
なので時子に声をかけるのはあきらめ、ふわふわと瑠奈は、流れに身を任せることにしました。
ふわふわ、ふわふわ。
雲の上をゆくような気持ちで瑠奈は目を閉じました。
――ずっとこのまま、すべてを脱ぎ捨てられたら、皆しあわせなのにね。
ああでもだんだん、スピードが上がってきました。
だんだん、目が回ってきました。
このまま渦の中心まで行って、呑み込まれちゃうかもしれません。ぐるぐる。
ぐるぐるぐるぐるぐる……
ごすっ!
「あら?」
誰かに思いっきり肘が入ってしまいました。
「ごめんなさい大丈夫……って、聖ちゃん!」
「瑠奈ちゃん……気にしないで下さい。私の不注意です……」
それは瑠奈の大の仲良し、御鏡聖なのでした。保健委員の当番が交替になったので、ぐるぐるだけ参加してみたのです。
そのとき、ホイッスルの音が鳴り響いて全員の足が止まりました。
「はい、一旦停止。あとちょっとしたら逆回転だよ」
高野有紀先生がメガホンで声を上げています。
「なんだかアンラッキーだったね……本当に大丈夫ー?」
瑠奈が頭をさすると、聖は涙目になりながらもほほえみました。
「いいんです。不幸な事故ですから……でもよかった」
聖は言うのです。
「おかげで、瑠奈ちゃんに会えたから。私は幸運です」
かつて、入退院を繰り返していたころ。聖がこうやってみなで遊ぶことはできませんでした。そもそも仲の良い友達がいませんでした。
なのにいまは、健康を取り戻しています。
友達もいます。元気に遊ぶこともできます。
ぶつかったのはちょっと痛かったけれど、それでも聖は、今日という日に感謝せずにはおれませんでした。
いわば巨大な洗濯機、どんどん速度を増す水流は、朝海瑠歌にとっても新鮮な体験のようです。
「このぐるぐるが終わったら、プールびらきも終わりですか……」
「ちょっと寂しい気もするね……って、感慨にひたろうにも早い早い早いわ……!」
いやが上にも気持ちを盛り上げる。これがぐるぐる効果というものでしょうか。鴻上優梨乃も声を上げます。今日一日ずっと遊んでいるのに、疲れなんか感じる暇もなさそうな気分です。
『わー、すごいよ瑠歌ちゃん優梨乃ちゃん!』
声には出さないけれど、防水小型の携帯に御影シオンはメッセージを表示させました。
『泳がなくても勝手に進んでいくよ!』
おっと、でもあんまり流れたら二人とはぐれそう。それに気づいて慌てたシオンですが、心配はいりませんでした。
「あっシオンさん、溺れちゃいますよ」
と瑠歌が右手を、
「ほらシオン、捕まって」
と優梨乃が左手を、それぞれ握ってくれたからです。
シオンは両の手を、握り返します。
回転をつづける渦のなか、三人の笑みも混じり合うのでした。
プールから上がったら寄り道して、かき氷でも食べに行きましょうか。
坂上 直
も激流に身を任せています。
「意外と楽しいわよね、これ」
予想外の勢いがあったりして面白い。しかも今度は逆流だというではないですか。一旦ついた強い流れにどれだけ逆らえるか……そして流れを変えられるか。
「挑戦しがいがあるじゃない」
知らず、直の目にも笑みが浮かんでいたのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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