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プールびらきはサニーデイ
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さてプールに入ったはいいですが、やっぱり泳げない海原茂なのです。水に落ちたロボットじみた動きで、よたよたと縁を目指します。
「茂さん……」
しっとりと落ち着いたこの声を耳にして、水に落ちたロボットはぴたっと停止しました。
別に電池が切れたわけじゃありません。
そこに
御巫 時子
の姿を確認したからです。
「……?」
少々バツが悪そうに、茂はうつむきがちに口ごもりました。
ところがこれを別の意味に解釈して、
「メガネなくても私のことは見えていますか……?」
時子は彼にぐっと近づくと、ゴーグルのむこうの彼の目をのぞきこんだのでした。
「み、見えている! このゴーグルは度が入っているから!」
ぱっと手を伸ばして茂は彼女から距離を取りました。言ってしまってから気づいたのか、
「近づくなと言ってるわけじゃない……ただ」
また二の句が継げなくなって、そのまま茂は黙ってしまいました。
沈黙が二人の間に流れます。
それを破ったのは時子でした。彼を傷つけないよう、細心の注意を払って言います。
「聞いた話ですが茂さん……水泳が苦手なのでしょうか……」
「そういうわけでは……。いや、その通りだ」
うなだれて茂は認めました。
ほっとして時子は再度、水をかき分けて茂に近づきました。
「よかった……。私、茂さんに嫌われたのかと思いました……」
「そんなことは! ……ない」
茂は顔を上げて、すぐにまた目を伏せます。もしかしたら時子の水着姿を、直視できないのかもしれません。
時子も恥ずかしがり屋です。今日は三つ編みを解いて、普段より大人っぽい装いでもあります。だから茂の視線は気になるのですけれど、それよりも、彼の力になりたいという気持ちが勝っていました。
「もし良ければ……ですが、少し、泳ぎをお教えしましょうか……?」
つづく言葉を言うのは気恥ずかしかったのですが、茂の心の負担にならないよう、あえて時子は付け加えました。
「テスト前に苦手な英語を教えていただいて嬉しかったのでお返しができればと……。なのでお願いします。教えさせて下さい……」
「いや、願ってもない話だ。こちらこそ、頼む」
「先生のように上手く教えられるか分かりませんが頑張ります……」
「俺もいい生徒ではなさそうだが」
「だったらお互い様ですか……」
くすっと時子は笑いました。茂が、冗談めかした口調で言ったからです。
二人は笑いかわすと、初心者教師と初心者生徒となってレッスンを開始したのでした。
まずは水に顔をつける練習から。これは茂も楽にできました。
次がいささか苦心しました。プールサイドに手をかけてバタ足の練習を開始したのです。
茂はバランス感覚が極端に悪いのか、まったく下半身が浮きません。
「身体が水平になるように下から支えておきますね……」
「そ、そうか……」
水中なので軽い彼の体を支えながら、なんとなく、本当になんなくですが、赤ん坊を抱いているような錯覚を時子は覚えました。
素直な茂が、身を委ねて疑いもしない彼が、愛おしい存在に感じられたからでしょうか。
「一、二、一、二、その調子です……。もうすこし上手になったら、少しずつバタ足で進んでみましょうか……」
今日はそこまで上達しなくてもいい、と時子は思っています。極端な話、バタ足泳法まで行けなくても。
少しでも水泳に興味を持ってもらえたら嬉しい――そう考えているのです。
どちらが先に苦手を克服できるでしょうか?――なんて、心の中で呼びかけます。
終わったら茂に、タオルとドリンクを渡したいものです。きっちり彼の分も用意してきたのですから。
「き、貴様! 今撮ったな!?」
浮舟久雨が目を怒らせ、にらみつけている相手は誰でしょう?
「ふふ、流石は浮舟君――どこにいても常にこの私の心を射止め続ける……!」
などと言ってカメラを構え、文字通りバシャバシャと久雨を撮影している彼は畑生言嗣でした。なんというか久雨に対してだけは、紳士的な部分が消し飛んでしまう彼です。情け無用のカメラ小僧っぷりといえましょう。
「やかましい! 誰が好き好んでこのような姿を撮られねばならんのだ!」
プールサイドに上がろうとしたところで言嗣に捕捉されてしまい、久雨は上がるに上がれなくなってしまいました。
「今すぐやめっ……なっ!?」
ちょっと怖い気がしてきて久雨は言葉を失います。言嗣のシャッターを切る速度が、ぐんとアップしたからです。彼は興奮してきたのでしょうか。血がたぎってきたのでしょうか。
「今はこのフレームも独り占めだね、ふふ可愛らしい姿を写真に残してあげ――なぜ逃げるのかね……!?」
久雨はこの状態に耐えられなくなり、上がるのを諦めてプールの反対側へ逃げ出したのです。
でも彼はめげません。カメラを構えながら久雨を追います。
「来るなー!」
「まあ待ちたまえ、撮ったものは君にも送ろう。それならば変なものはないと信じてくれるだろう。それに、これは『学校における活動内容の記録』というパブリックなものなのだよ。といっても、大半の写真は私だけのプライベート用にさせてもらうが……」
「どうして貴様は、そうわけのわからんことばかり!」
もう話す気はない! と言い捨てて遠ざかっていく久雨の背中を、それでも名残惜しげに言嗣は撮影し続けるのでした。
「うーん、本気で嫌がっていない、とは信じたいが……」
言嗣はつぶやきました。
本日撮影した写真は、久雨だけで十分、アルバム一冊分はあることでしょう。
アルバムを手渡したら彼女、どんな顔をするかな――なんて考えて、ちょっとニヤける言嗣です。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
108人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月26日
参加申し込みの期限
2013年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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