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【星幽塔】第一階層 聖剣の君
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【少年の刃】
「おー、おっちゃんたちつよそーじゃん! ねえ、おれとたたかってくれる?」
どん!
「お前さんが聖剣かい。ご指名とあっちゃあ、受けないわけにゃいかねぇな」
どどん!
「外見に似合わずたいそう強いそうね。アタシの武を試すチャンスかしら?」
どどどん!
Barアストラルにて聞きつけたとおり、聖剣の化身とやらの少年は何一つ身にまとわぬ無垢な姿で立ち塞がった。サジタリオ城下町の中心部、大広場にて数名の冒険者や騎士らが倒れ伏し、めいめいにうめきを上げている。派手な騒ぎを追えば出くわすだろうという算段は的外れでは無かったようだ。
一人は
レグルス・シェルタン
。
曲刀『イフラーン』
を淀みなく抜き放つ。彼は依頼を受けこの場へ足を運んだわけではない。シンプルな腕試しの場を求めてのことだ。
もう一人、並び立つのは
尾鎌 蛇那伊
。マッサージ師であり、かつ中国武術の使い手である彼の指先も拳も、柔と剛をあわせ持つまさしく『武』の精髄に根差している。目の前の少年もまた剣の化身とあらば武の象徴とも言えよう。挑むは当然というものだ。
相対するは幼気な少年。聖剣の化身、銘は『ハウケルン』。まったくの身一つで、いかにも屈強な冒険者と対峙しながら臆するところもなし。
城下の住人らも見守る中、彼らは三者三様に笑む。それが開戦の合図となった。
自然、戦いは二対一の構図を形作った。レグルスにも蛇那伊にも結託の意図はないし己を卑下するわけでもなかったが、強大な相手にパーティーを組むのは冒険者の必然と言える。
ベテラン冒険者といって差し支えない二人だが、いやだからこそ、こと危険に対して鼻は利く。相手の力量を測り見極める慧眼で、冷静な判断を下したに過ぎない。
「とおりゃーっ!」
「ぐ、ふゥッ……!?」
しかして彼らの見立てに誤りはなかった。少年にはほんの一足飛び、二人には陽炎めいて姿をかき消すように肉薄し、レグルスへ打ち込まれた蹴りはそよ風がごとき軽さでありながら、その破壊力は偉丈夫が超重のメイスを両手でフルスイングするにも等しい。
地を転げるレグルスに代わり踏み込み、蛇那伊は鋭く手刀を数度繰り出す。振り払われ捌かれる、幾度かの刹那の邂逅に、蛇那伊は五感を極限まで研ぎ澄まして最大限の情報を取り込む。
「重心、筋肉の運び、視線の行く先。気当たりや気配の動き。全身を使って読み取れば、相手の先を読むことも可能……!」
「お、お? はやいね~!」
拳を打ち込めば払われ、上段からの回し蹴りはいなされ、蛇那伊は先の先を読み徐々に手数を増やしてゆくが、少年のスピードはその上を行く。
「むっ……なんて速さなの! やはり人間とは勝手が違うわね」
が、と蛇那伊のこめかみに一撃。意識の外から貫く足刀に、彼の大柄な体躯が事もなく吹き飛ぶ。
「言うだけあって、やるじゃねぇか」
確かに聖剣の化身とあって少年の膂力は並ではないが、タフな精神力なら冒険者とて劣ってはいまい。レグルスは愛刀イフラーンへ宿らせた魔星の力を身に巡らせ、ぐんと地を蹴り加速する。ダメージを受けるほどに身体能力を増す星の光が力強く背を押した。
「わっ!? さっきよりはやい、すごい!」
「はッ。楽しいかい、坊主」
「うんっ!」
きらきらとした瞳にいささか毒気を抜かれつつも、胸の猛りは殺さずに。
イフラーンを大上段から打ち込む。ハウケルンは剣らしく全身を硬化する能力も持ち、剣閃は重く鈍く弾かれるが、レグルスは手を休めない。袈裟斬り、逆手からの斬り上げ、隙を突いては拳や蹴りの一打をも狙っていく。
「さすがに強いじゃねぇか、坊主! だが俺も、戦闘経験じゃあ負けてねぇ」
「うおー!?」
剣を振り抜くと見せかけ、足元を払う。純粋な戦闘能力ならば勝ち目は薄いが、レグルスには冒険者として蓄積してきた膨大な経験値がある。虚実を混じらせ攻め込むと、ハウケルンはどうやら対処に困るようだった。
それでも反射神経だけで食らいついてくるのだから、さすがは武器の化身、戦いの申し子というものだ。
「っく……!」
「アタシにももっと味合わせてちょうだい。武の極みを……!」
刃と化した爪の一閃を剣に受け、弾かれたレグルスの穴を埋めるよう蛇那伊が間合いを詰める。修めた流派の型を流動的に切り替え、臨機応変。
拳をかわし、打ち込み、腹に受けて息を詰まらせ、即座に身をひねりカウンターを叩き込む。常人がまばたきする間に幾つもの打撃が飛び交い、周囲のギャラリーには彼らが身動ぎさえしていないように見えたかもしれない。
そんな殴打の嵐の中にあってさえ、蛇那伊は観察の目を曇らせない。ハウケルンは人体とその生理に基づくごく基礎的な動きと、人外ゆえの蛇那伊やレグルスには理解しえない感性から繰り出されるより奇抜な挙動を持ち合わせていた。読みにくいが、蛇那伊は少年の一挙手一投足を見逃さず、攻撃予測の材料として取り込んでゆく。
「へっへ~、そこだぁ!」
「!」
鉤爪と化した掌が蛇那伊の肩口を浅く抉る。身をかわさねば腕ごともぎ取られていたか。
「……素晴らしいわ」
生と死の狭間にこそ武の極致はあろう。
「よう。俺をのけ者にするんじゃねぇぜ」
「あら、そんなつもりは無いわよ。剣と拳の極技、あの無垢な少年の目に刻み込んでやりましょう」
「俺のぁそこまで大層なもんじゃないがね。とはいえ坊主にも、少しは手応えを感じてもらわねぇとな」
織り成す剣閃と拳打は、ようやくにして少年の動きを阻害し始めた。レグルスの魔星の力、蛇那伊の観測からの読みが実を結び始めたのだろう。
「あははは、すっごいなあ! おっちゃんたち、すっごいなあ! おれ、たのしいなあ!」
人が繰り出す乱舞の中にさらされて、聖剣の化身は笑んでいた。
いつまでも楽しそうに、彼らは踊り続ける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月11日
参加申し込みの期限
2020年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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