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【星幽塔】第一階層 聖剣の君
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【闘舞】
彼が剣の化身だという言葉にもうなずける。
ティオレ・ユリウェイス
は跳んだ。首と胴が泣き別れる前に、モードを有事のそれに引き上げねばなるまい。
「へえ~、ねーちゃん、けんし? おれのこと、うまくつかえるかなぁ?」
「ガチで殺しに来てるくせに、よく言うわね。まったく!」
少し遅く起きた朝、というには日が高い頃合いだ。公衆浴場でさっぱりとしたところで、美しい裸体を惜しげもなくさらした少年と出くわした。
彼はひと目でティオレの腕を見抜いたのだろう。
「おれ、せーけんだからさ。せっかくだし、つよいやつにつかってもらいたいもん。さーて、ねーちゃんはどうかなぁ」
「いきなり襲いかかってきて、ずいぶんな言いようね!」
刃が激突し、甲高い金属の共鳴とともに火花が弾ける。はて彼は無手ではなかったかと思えば、彼の鋭く伸びた爪が切れ味を誇るかのようにぎらついた。少年は剣に剣で迎え撃つつもりのようだ。
もっともティオレの本分は盗賊であり、剣士の光を宿したロングソードはあくまで手管の一つに過ぎない。
「ふッ」
全身を駆動する。迫る刃を打ち払いながらに重心をわずかに移動し虚を突く。無垢な少年の驚きを利用し、更なる隙へと斬り込む。
「わっ! やるう」
「そんなに余裕ぶって言われると、傷つくじゃない」
軽口を叩きつつ剣戟を一つ、二つ。三つ目の反動を利用し地を蹴り、宙を翻って間合いを離す。
ティオレの火照った肌はぞくりと冷めやり、反対に胸の奥は熱くなってゆく。
「ねえ少年。私とあんた、どっちが年上かしらね」
「えー?」
間一髪、爪がティオレの前髪を薙いだ。
不老不死も楽じゃない。『死なない』という現実が、ティオレから戦いの昂揚を奪って久しい。死なないと分かっているから、おかげで剣の腕も得意の軽業も鈍る一方だ。
……と、つい最近までは思っていた。
「ま、このところは退屈しないわね」
この星幽塔が、あの妙な島と繋がって以来のことだ。寝子島。あの島も、その住人たちも、彼らが星幽塔へと呼びこんだ強い風も……ティオレを退屈させてはくれないのだ。
「おかげで最近、こっちの調子も良くて……ね!」
「わ!」
少年の両の手の爪を左右に弾き、こじ開ける。見極めた。不老不死ゆえの戦闘経験の蓄積が成せる業だ。
渾身の突きを、真芯へと、
「……へっへ~。いいね、ねーちゃん。おれ、たのしくなってきちゃった! ねえ、ほんきだしていい?」
「っ!?」
依頼がためではあった。けれど
吉住 志桜里
、意気込みはそれ以上のものがあった。
「彼は彼の選んだ者に、と言うなら……選ばれてみせます!」
石橋にどっかと構え、仁王立ち。がつんと地に打ち付けるは
睨む盾鉈
、魔風の光がとぐろ巻くように渦を成す。
「おーおー。来た来た。ほんとにマッパの男の子だわ。あいつとやり合うってマジ?」
おどけた
雨梨栖 芹香
の胸に拳を押し当て、有無も言わせずろっこん発動。縮めた相棒は橋の袂へ半ば隠すように配しておく。
「もちろん大マジよ。どうやら役者も揃った様子……行くわよ、相棒!」
「はいはい。やるだけやるさ」
芹香の言ににじむぼやきと、彼女の本心とにはいささか剥離があることを志桜里は知っている。中学生以来の悪友は、このケンカもきっと楽しんでくれることだろう。
一見して殺気に満ちた聖剣の化身たる少年の猛撃をしのぎつつ、こちらへ駆けてくるティオレへ声をかける。
「お疲れ様、どうぞ休んで。後は私が引き受けます」
「ああ、こりゃ助かる。それじゃ一端、タッチ交代っと」
脇へ逸れたティオレと入れ替わり、志桜里は魔風を吹かせて自らを加速し、掲げた盾もろともに突撃を敢行する。
「あれ、交代? ねーちゃんもおれとたたかってくれるんだ?」
「ええ、今度は私と遊びましょう?」
疲労のあまりか地にへたりこみ、ひらひらと手を振るのみのティオレへ、少年は無垢な笑みを浮かべる。
志桜里はそれを隙と捉え、盾に備えた刃を振るう。盾鉈は下半分の側面に刃付けを施し、文字どおり鉈としても機能する攻防一体の武器であり、攻撃を阻むばかりが能ではない。
「はッ!」
首元を薙ぐ。難なく避けられるも反撃の拳は盾で受け止める。重い。半ば身体が浮くほどの衝撃はどうにか横へ受け流し、少年のいかにも薄い胸板へ蹴りを叩き込み隙をこじ開ける。
盾蛇を真っすぐに少年の胸へと、
「危ない!」
志桜里の視界を遮ったのは、縮んだ芹香の身体そのもの。
潰れるようなうめきを漏らし、身代わりとなった芹香は吹き飛び橋の欄干へ叩きつけられる。心配はしない。芹香の持つろっこんは傷を急速に治癒し、それを活かしてのタンク役が本分であるからだ……しかし、
「一撃もらうたびに吹っ飛んでちゃ間に合わないでしょうに!」
「無茶いうなよパンT、この少年フツーじゃないって!」
拳と足刀、爪による斬撃を盾鉈でしのぎ切り、続く跳び蹴りは割り込んだ芹香が肩代わり。相棒が復帰するまでの数秒間が勝負所だ。
「てーいっ」
大ぶりの爪撃へ強風をぶち当て勢いを削ぎ、盾で受けるのではなく流す。
反転、突風を背に受けすくい上げるようにシールドバッシュをぶちかます。
「わ!」
膂力はすさまじくも体格は紛れもなく少年のそれだ。衝撃で宙へ浮いた細身を目がけ風を放ち、バランスを欠いたところへ盾鉈の縁を引っかけ、地面へ引き倒す。
青い瞳がぱちくりと瞬いた。
「これで……!」
終わり。そう拳を添えて3秒、ろっこんが彼を小人へと縮めたなら容易く勝負は決するはず。
そのはずだったが。
「よっと」
志桜里の体重はあっさりと跳ね飛ばされ、くるり反転した少年の爪刃が弧を描いて迫る。
「おイタが過ぎるわね、お坊ちゃん」
刃の激突が甲高く音響を鳴らし、爪はにわかに逸れた。
軌跡に長剣を差し込んだのは、復帰したティオレだった。無論、志桜里をかばうように立つちび芹香の姿もまたそこにはある。
「そろそろ息も整ってきたし、混ぜてもらえる? 退屈はさせないわ」
「私だって、飛ばされるばかりじゃね。目にもの見せてやろうじゃない。ねえパンT!」
三桜揃い踏み。
「へへへー。たのしいなー♪」
余裕たっぷり、いかにも嬉しそうに頬を緩ませた少年の佇まいは確かに、聖剣の化身たるも納得だ。けれど志桜里も、ティオレもまだ退くつもりはない。
「限界まで。行きます!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月11日
参加申し込みの期限
2020年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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