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【修了式】今年度、最後の一日どう過ごす?
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◆
理事長室を捜索する
恵御納 夏朝
の心に、節分の記憶が重くのしかかる。
節分を守れなかった後悔。
卒業式当日も修了式も楽しめなかった後悔。
何より、理事長の異変に気づけなかった自分自身への後悔。
理事長が何を思ったのか。それは理事長ならざる夏朝にはわからない。
ただ確かなのは、理事長は何も悪くないということ。
そしてフツウを壊し、寝子島に悪い干渉する存在が何もかも悪いということ。
(奴等が干渉しなければ、節分も卒業式も修了式も普通に楽しいものになってた。理事長も楽しめてた!)
ギリリ、と。理事長室の机についた手に力がこもる。爪の先が少し曲がって、割れて、でもそんなこと気にもならない。
(これは絶神以外の糞野郎の仕業だ)
何となく、そう思う。
黒幕がいるのだろう。フツウを壊そうとする黒幕が。
澱みのように暗い炎が、夏朝の心の奥で燃え上がる。
(……フツウを壊す輩を、どんな手使ってでも殲滅する……!)
抑えきれない怒りを、せめて外には見せないように。夏朝はきゅっと口を引き結ぶ。
そんな夏朝の様子が、理事長不在の状況に心を痛めているように――実際、決して間違ってはいないのだが――見えたのだろう。
佐藤 英二
とののこは、夏朝のことはなるべくそっとしながら理事長を探っていた。
「英二くん、何かわかった?」
「うーん、そうだなあ……」
理事長室の様子を矯めつ眇めつ眺めながら、素人なりに考えを巡らす英二。
露草と蒼留人が理事長室に入ってきたのは、ちょうどそんなタイミングだった。
「っと、何かわかりました?」
蒼留人の問いに、英二がののこと一緒に捜索した結果を話す。
飲みかけの酒に散らばった航空券、桜栄家の家系図と連絡先の一覧。ハンガーにかかったままの冬コートに、過去数年分の卒業アルバムを見ていた形跡。
それから、これはあくまで推測だけどと言い足して。
「卒業アルバムを見ていて、桜栄家に関わる“何か”に気づいたあずさ理事長が急遽出かけた……という感じかなぁ」
「意図せず急に攫われたんじゃないかな」
何かを押し殺したような声音で、夏朝がぽつり呟いた。
「飲みかけのお酒に、かけたままのコート……確かに、そんな風にも見えますね」
夏朝の意見に同調する露草。でも、と英二が待ったをかける。
「それって犯人が学校に押し入って、誰にも気付かれずに理事長をさらった、ってことになるよね」
休日や夜間に理事長が一人で居る状況でなければ、実行は難しいだろう。
仮にそうだとしたら、理事長が行方不明になったタイミングはもっと絞れているだろう。それに、もっと事件性が明確になっている気がする。
「遠出をする意図がなかったとしたら、コートを置いたままのもおかしくないんじゃないかな」
今は3月。まだ肌寒さもあるとはいえ、春の気配もかなり近づいてきた頃だ。ほんの短い外出なら、わざわざコートを着ていかなくても不思議ではない。
「……自宅に捜し物をする為に戻って、邸内のどこかでトラブルに遭って閉じ込められた、とか?」
「それなら本人から助けを求めるのでは? 流石にスマホくらい持ってるでしょう」
スマホを置いていったわけではなさそうですし、という露草の指摘に、「そうなんですよね」と英二は唸る。
「何かの拍子に壊れちゃったとか、充電忘れてて電池切れちゃったとか――」
「理事長閉じ込められちゃったなら、助けてあげなきゃ!」
大慌てで理事長室を飛び出していくののこに、英二は推理の続きを中断する。
「野々さん!? 今のはあくまで……え、えーっと、何かわかったら連絡して!」
なんとか連絡先だけ書き置くと、英二はののこを追いかけて理事長を後にした。
そんなやり取りに耳を傾けながら、蒼留人はかかったままのコートのポケットを漁っていた。
失礼しますと心の中で謝りつつ、理事長本人の連絡先がわかるもの――例えば名刺とか入ってないかと期待したのだが。
「……ないか」
ちょっと考えてから、理事長に残った二人に呼びかける。
「思ったんすけど」
これさ、と指差したのは桜栄家の家系図と連絡先の一覧。
「かけてみません? 手当たり次第、にはなると思うんすけど……やらないよりは、マシかなって」
◆
その頃、生物部。
すっかり綺麗になった飼育小屋から、三人は部室へと戻っていた。
湯気の立つビーカーコーヒーを手に、美野梨はラッセルと荒太郎に声をかける。
「おつかれさま。お茶にしましょうか。二人も飲む?」
「是非ごちそうになるがんす!」
一口飲もうとして、
「あちちーっ」
慌ててビーカーをふーふーする荒太郎に、美野梨がくすりと微笑する。
「熱いから気をつけてね、言おうと思ったのに」
「これが噂のビーカーコーヒーか」
適度に冷まししつつ、ラッセルはビーカーコーヒーを一口。
掃除で疲れた身体へ染み渡る温かさに、ほうと息を吐く。
「こんなのもいいもんだ」
そうしてビーカーコーヒーで一息ついていると、美野梨の携帯に着信。相手の表示を見て、
「手がかりは掴めたかしら」
「手がかり? ……理事長の?」
「そ。響くんに助手をお願いしたの」
通話を繋ぐ。
「神野さん、探偵みたいがんす~」
なんて口はやや軽めだけど、荒太郎の表情はむしろ険しい。
掃除しながら色々話は聞いたけど、旅行にしろ事件にしろ、連絡がないのは本当らしい。
入学式にも遅刻するような人ではあったけど、それにしたってだ。
(そもそも理事長って、学校の理事会の偉い人ってことなんだよね?)
そんな立場の人がそんな調子で、寝子高は自分たちの卒業までもつのだろうか。
さっき小屋でラッセルを慰めていた手前、口には出さないけれど。そんな漠然とした不安と疑問が、胸の中にもやもやと。
『こんなんで何かわかりますか?』
蒼留人からの報告に、美野梨はビーカーコーヒーに口をつけながら軽く思案する。
「コートや搭乗券が残されていたということは、自分の意志で出て行ったのではないと考えられるわね。……普通なら」
ただ、その割には争った形跡や、誰かが暴れたような痕跡がないのが気にかかる。
散らばっているチケットの行き先が、てんでバラバラだったというのも謎に拍車をかける。
誘拐の類なら身代金の要求もあるはずだ。あったとしても、それを生徒に話してくれる先生が居るかどうかはまた別だが。
「気になるのは考え込んでる様子だったことと、家系図が置いてあったことね」
『やっぱ、そこ気になります? 一応今、他に理事長探してる人と相談して、連絡先にかけてみてるんですけど』
「そうね。鍵があるとするなら、やっぱりそこじゃないかしら」
仮に事件ではなかったとしても、大きな変化が待っている。美野梨はそんな気がしてならなかった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月10日
参加申し込みの期限
2020年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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