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【修了式】今年度、最後の一日どう過ごす?
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◆
万条 幸次
が、屋上のフェンスにもたれて座って、空を眺めている。
「二年生も色々あったなあ……」
ちょうど相槌を打つようなタイミングで、にゃあーおと聞き慣れた声が聞こえた。
声の方を見やる。すぐ足元のあたりで、飼い猫の花遊が顔を洗っていた。
「お前、どっから入ってきたんだ?」
まあいいかと思いつつ、花游を抱っこして膝に乗せる。
一声鳴いて、膝の上にごろんと寝転がる花游。
その顔まわりをゆっくりと撫でながら、幸次はしみじみとした調子で呟く。
「お前も今月で三歳かー……」
そう思うと、膝の上に感じる重みもなんだか感慨深い。
なあ、と。撫でる指先はそのままに、幸次は花游に声をかける。
「三年生になっても、卒業してもずっと一緒だからな」
膝の上でもぞりと動いて、花游が鳴く。当然だろ、とでも言うように。
不意に、バタンと後ろで扉の開く音。
誰か来たのかと思って視線だけを巡らせると、そこに居たのは瑠奈だった。
きょろきょろと屋上を見回していた瑠奈も、すぐに幸次に気付いて駆け寄ってくる。
「夢宮さん、どうしたの?」
「万条君、インタビューしてもいいかな!」
びっ、とペンのノック部分をマイクのように差し出す瑠奈に、幸次は軽く頷いた。
「インタビュー? うん、いいよ」
「ありがと! じゃあ早速だけど質問です!」
今日一日、もう何度も口にした問いかけをもう一度。
「あなたが今、この学校でたのしいと思ってることは何ですか?」
「学校にいて楽しいこと、かぁ……」
膝の上の花游を撫でたまま、少し考える。答えは結構すぐに出てきた。
「友達もそうだけど、いろんな人に会えることかな?」
寝子高に入って、今まであったことのないタイプの人にたくさん会ってきた。
寝子島だけじゃなくて本土からやってくる人たちも居るし、理事長が色んなところから転入させてきた人たちも居る。
そうやって色んな人と会えることで、中学生までの時よりも世界はずっと広がったように思う。
それが楽しい、と幸次は思う。
ふむふむと話を聞いていた瑠奈が、「そうだよね!」と朗らかな相槌を打つ。
「たしかに『たのしい』! 世界は広いもんね! あたしも新しい出会いとかわくわくものだっておもう!」
「やっぱり自由な校風だからなのか、個性豊かな人が集まってくるしね。……来年も、色んな人に会えるといいなあ」
「うんうん、個性たっぷりの寝子高生、見ててあきないよね!」
そういえば、と。幸次は瑠奈に視線を向ける。
「夢宮さんにとって、学校にいて楽しいことは何?」
「あたしの『たのしい』?」
人の「楽しい」を聞いて、集めて。そんな彼女の「楽しい」は何だろうと、少し気になって聞いてみた。
「あたしはここで、こんなことできるのが『たのしい』よ!」
春風を思わすような笑顔。
「いろんなひとがいて、いろんなことが学べて、いろんな世界を垣間見られるのがたのしいの」
だからとっても楽しいと笑う彼女に、幸次は「そうか」と微笑を漏らす。
「夢宮さんは『今』が楽しいんだね、全力で生きてる、って感じがするよ」
「うん! 今すっごく生きてるって感じ! だからとっても、『たのしい』!」
冬が終わって、けれどまだ少し肌寒かったりする中で。本格的な春へ向かって、全速力で突き進んでいくような。あるいはむしろ、春をこっちに手繰り寄せようとするような、そんなパワフルさを感じさせる笑顔だった。
「万条君、インタビューに答えてくれてありがとでした! じゃあね!」
手を振り振り屋上をあとにする瑠奈に手を振り返し、少し早い春一番のようなインタビュアーを見送って。
視線を膝の上に戻すと、こちらを見上げる花游と目があった。
「花遊はどう?」
目を閉じて、『猫チェンジ』の進化能力を発動。どんな時が楽しいか聞いてみると――
『そりゃウマいメシ食ってる時だな。あと可愛い子ナンパしてる時! 上手くいった試しないけどな!』
にゃはははと大笑いする花游に、幸次はふっと小さく微笑をこぼした。
「……お前も全力で生きてるな」
人も猫も、全力で生きてるのは一緒らしい。
グラウンドから聞こえてくる運動部の声を聞き流しながら、そんなことを思う。
◆
グラウンドでは、セパレートのウェアに着替えた
椎井 莉鳥
が、走り高跳びの練習に取り込んでいた。
走って、跳んで。走って、跳んで。
何度も何度も繰り返し、繰り返し。
自分の心臓の音しか聞こえなくなるように、コースとバーしか見えなくなるように、何度も練習を繰り返す。
周りからは、練習に熱中しているように見えるのだろう。
もう何度目かもわからない着地の時、誰かがそんなことを言っているのが聞こえたような気がした。
でもこれは練習のためではなく、考え事をしないで済ませるためだ。
練習している間は、堂々巡りの思考から解放される。
堂々巡りのモヤモヤから逃れるために、 莉鳥は何度も走って、跳び続けた。
それこそ、堂々巡りをするように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月10日
参加申し込みの期限
2020年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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