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時を奏でよ、オルゴール
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【そして新たな始まりを】
未央の憎々しげな視線がエレノアを悦ばせた。そう。この顔が見たかった。あとで彼の写真は廃棄してもいいだろう。
「自分を心から罰せられるのは狂人だけです。立場が変われば聖人などと呼ばれるのかもしれませんがね、彼女はそうではなかった。飲み下して忘れられるほどに軽くはなく、ひと息に自分を殺してしまえるほどに重くもなく、半端な自罰意識は未練となり、逡巡を生み、わだかまった。やがて少女は、少年の死に縛られた」
オルゴールをこれ見よがしに掲げる。彼はこれを奪おうとするかとも思ったが、そうするそぶりは見せなかった。
敗北を悟ったのだろう。そう、彼の敗北だ。私の勝利だ。エレノアはほくそ笑んだ。
「亡霊を罰することはできません。手遅れです。我々が何を言おうが、結局変わりはしなかったでしょう」
「いいや! 分からないじゃないか。何度だってやり直せたんだ、彼女に届く言葉をいつか見い出すことだって、できたかもしれない」
「ハハハ。貴方、あそこにいたかったんですか? どちらにしても遅いですよ。ループは閉じられた。ほら」
オルゴールはもう鳴らない。しかし少女のルーティーンもまた終わりはしない。何も解決してはいないのだ。
さぞ無力感に苛まれているだろう。未央はエレノアを睨むのを止め、そのうち視線を地へ落とした。
自罰意識だ。解放されないのだ、彼もまた、今もって。
「彼女は自殺し続ける。永遠にね。このちっぽけなオルゴールは、てのひらサイズの地獄というわけで……」
「終わるさ。いつか」
エレノアの言葉を遮った未央の声には意外にも、力強さがあった。
左手は虚空を撫でている。そこに在るのだろう、彼をまだ彼たらしめている、力ある存在が。エレノアには見えずとも、確かに。
「いつか終わりが訪れる。彼女にも、解放される時が……オルゴールと日記帳は、不器用な彼女が声を上げる手段のひとつに過ぎないよ。いつかまた、別の方法にたどり着く。僕にその手伝いができないなら、きっと僕以外の誰かが手を差し伸べる。いつかきっと」
「ハハハ。ずいぶんと気の長いお話ですね」
くるり、踵を返す。
もう用はない。
「君だって、いつか知るはずだ。現れるはずだ! 僕にとってのルクスのような存在が……知らないだけだ! 君は!」
「せいぜい、その犬に感謝することです。なかなか楽しめましたよ、それではさようなら」
背に投げかけられる言葉の数々へ、もはやエレノアの興味はない。
やれやれ。私としたことが、彼を吹っ切らせる手伝いをしてしまうとは。エレノアは自嘲する。
「本当に、まるで悪趣味なジョークです。ねえ?」
去り際に、エレノアは雑居ビルの脇に佇む幼い少年の姿を見た。小奇麗にラッピングされた小箱を大切そうに胸へ抱きこみ、屋上のあたりをひどく哀しげな瞳で見上げている。
いかにも気の弱そうな少年の姿は淡く透けていたが、ちらとつまらなさそうに流し見たのみで、エレノアが足を止めることはなかった。明るいシーサイドタウンの雑踏へ、彼女は滲むように消えていった。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷です。『時を奏でよ、オルゴール』、リアクションをお届けいたします。
エレノアさん、今回はご指名いただきましてありがとうございました!
元となったメシータマスターのリアクション、墨谷は未読でした。そのため今回担当させていただくに当たって、ひととおりリアクションを読み込んでから執筆を始めました。
主に犬飼君のキャラクターなどについて少し違和感を感じられることもあるかと思いますが、その際はご容赦いただけましたら幸いです。
エレノアさんは複雑な内面をお持ちな方で、マスターとしても描きがいがありますね!
今回のエピソードは、犬飼君との決着となったでしょうか。
いずれにしても、おふたりの邂逅が印象的なものとなっていれば良いなと思います。
それでは、今回はプライベートシナリオの申請をありがとうございました。
またの機会にもお目にかかれますことを、心よりお待ちしております。
お疲れさまでした~!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月26日
参加申し込みの期限
2020年12月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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