this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
『ワン』ダフルで『ニャン』ダフル?
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
公園での賑わいは収まらず。気が付けば、もう夕日が沈みかけていた。
「うわっ、もうこんな時間かよー、遊びすぎて疲れた~」
公園の全てはすでに朱色の陽で染められており、午前と比べて完全に犬の姿になってしまった北斗は、同じく犬の姿で地面にへたりこんでいる正也の背中に顎を預けるようにして、呻くように呟いた。ボールを追いかけまわしてしまうのは犬の本能なのか、いざサッカーを始めれば、疲れ果てるまでそれをやめられなくなってしまったのだ。
「疲れたな、今日は少し動きすぎた……」
北斗と同じくサッカーの輪の中にいて、共にボールを追いかけていた響也も、北斗に寄り掛かるようにしながら息を漏らす。猫の身体でボールを追いかけるのは至極爽快であったが、それも夕暮れまで続けるとなると流石に疲れを覚えてしまう。
「そういえば篠崎って、さっき木に登って降りられなくなったんだろ? 結局近くの人に、カワイイ猫のふりして助けてもらってたもんな~」
「なっ! う、うるさいっ! あれはちょっとした成り行きで……」
茶化すように北斗が言うと、響也は苦い表情で声を荒げた。響也が諸事情により高い木に登って降りられなくなってから暫く経ち、公園で遊んでいた子供が響也を見つけたのがきっかけであった。それからちょっとした騒ぎになり、響也は集まった多くの目に見られながら、網によって救出されるという羽目になってしまった。
一方、北斗が体を預けている正也もまた、不服そうな仏頂面をしている。
「ホント、完璧な犬になっちまったよな~、面白れぇ~」
「おい! 犬扱いすんなって! ってか、お前もだろ!」
疲れを抱えながらも抵抗は忘れない。正也は犬の怒り顔で吠えかかり、しかしその苛立ちはまるで通じず、興味津々と正也の耳を指でつまんでいた
桜井 ラッセル
は楽しげに笑いかけた。まだ人の姿ではあるが、ラッセルの頭にも枯草の様な茶色をした狼の耳が生えている。
「こらっ、いい加減にしろっ、ガウッ!」
「おっと」
面白がっているラッセルは言ってもやめようとはせず、ついに正也が開いた顎で噛みつこうとしたところで、ラッセルはようやく手を引っ込めた。
「ははっ、……でも、そろそろ隠れないとまずいかもなぁ……」
「……あ? どういうことだ?」
暫しの間こんなやり取りを続けた後、辺りを見渡しながら言うラッセルに、正也は首を上げて尋ねた。辺りは直、夜に閉ざされる。ラッセル自身もいつ完全な動物になってしまうか分からない。
「だってよ、公園にこんな動物ばっか群れてたら不自然じゃん?」
正也から手を放した後、今度は自身の頭に生えた狼の耳をさわりながら、ラッセルは小さな声で提案した。
「そうだな~、夜になっても公園が動物だらけじゃ、保健所の人とか出動してきそうだもんな~」
島中の動物が突然にして一か所に集まった。そのような偶然があったと言い訳を貫くこともできなくはないだろうが、余計ないざこざを招くよりは、自分たちからその芽を摘んでしまった方がいいだろう。北斗は正也にもたれかかり、うなだれながらもこくりと頷いた。
「俺、鼻効くし、他の奴らにも声かけてみるわ」
大所帯で移動するなら、陽が沈みきる前がいい。そうと決まれば、ラッセルは陽気に手をかざして駆けて行った。
とはいっても、いくら猫の多い寝子島とはいえ、無数の動物たちが落ちつく事の出来る安息の地を見つけるのは難しく、散々迷った末、ここだと見繕った場所はキャットロードの裏路地にある袋小路だった。そこから覗ける表通りは未だに人々で賑々しくあるが、路地裏の奥深くのこの場所までには、流石に人の気は感じられなかった。
「神魂を探したいが、さっき通報されかけた……。ふざけやがって……」
そんな中、密かな舌打ちがこだまする。まさに不服な決断であったのだろう。ラッセルたちの話に乗ってここに身を隠すことに決めた士がしかめっ面でぼやく。だが、顔も体もすでに完全な熊のそれであり、不機嫌さも目が細くなる程度にしか変化がうかがえない。つい先程ほども、熊の毛皮を被った熊が街中を練り歩いていると叫ばれ、悶着を起こしてしまったばかりだった。
熊になってしまったことにより、士の人間味や表情はうまく読み取れなくなってしまったが、だからなのか、そうでないのか。士が溜息を吐いた拍子に、近くにいた一頭の兎が士の頭に飛びつき、もごもごと顔をうずめてきた。
「おっ、熊もごわごわしてて、これはこれでいいなー」
「わっ! やめろコラッ!」
突然のことに士は吠えると、鋭利な爪をひとまずは控えさせた熊の腕で、すぐさま好機の目で張り付いてくる謡の首根っこを掴んで引きはがした。
その様子にどこからともなく笑いの輪が生まれたが、声は吸い込まれるように闇に呑まれて、それもすぐに沈下してしまった。
「まったく、いつになったら戻るんだろうな~」
その表情に不安などは見えず、いつも通りの飄々とした調子でラッセルが呟く。だがこの状況を前にして、気がかりのない者などいないだろう。
夜の闇の中、街灯だけが袋小路を照らしている。
完全に変身してしまった猫の身体を震わせ、ついに羽衣が不安げに呟いた。
「……ずっと、このままだったら、どうしよう……」
紡がれたその言葉に、その場の全員が表情を神妙なものに変えた。
「だって、いつになっても戻らないし、最初は楽しいからいいかなって考えてたけど……、ずっと、……このままなんてやだよぅ……」
「鴇波ちゃん……」
目の縁に涙をため、それを指ですくいながら、殺しきれなかった不安を吐露する羽衣。丸美はいたたまれなくなって慰めるように語り掛け、羽衣の肩にそっと猫の前足を置く。
「だ、大丈夫だって、なぁ?」
羽衣の見せた涙に胸を打たれ、突き出した手を大きく振って慌てている北斗が、助けを求めるよう傍にいたラッセルに話を振った。
だがその直前、完全な狼と化したラッセルはあろうことか何も言うことはせず、話すら聞いていなかった様子で、喉を伸ばすように上を向く。こんな時に何を……北斗は思ったが、見ているうちにラッセルの顎が薄く開かれた。
アオーン……。空高く、狼の遠吠えが轟く。
「……え?」
「「……え?、じゃねぇよ!!」」
数人の男子に纏めてつっこまれた。わざとではないとはいえ、ラッセルのいかにも動物らしい所作に、羽衣の表情はさらに曇ってしまう。
周りを見渡し、自分に向けられる怪訝な目を見つける。ふとして状況を把握したラッセルは、すぐに羽衣の元へと駆け寄った。
「わりぃわりぃ、ほら、これ食って元気出そうぜ?」
ラッセルは背負っていたリュックをおろし、その中身を顎で取り出す。狼の姿ではリュックを開く事すら一苦労だったが、きっとこれを見てもらえば元気を取り戻してくれるだろう。
羽衣は自身の赤らんだ頬を撫でながら、目の前のラッセルを見つめる。暫くして、羽衣を含めたその場の全員から感激の声が漏れた。リュックの中から無数の菓子や弁当などが出てきたのだ。
「不安で……こわいよぉ……。でも食べる……ぐすん」
これも猫になってしまったせいなのか。不安を抱きながらも目の前でちらつかされる食べ物に目を奪われ、涙ぐみながらも羽衣はラッセルへと前足を伸ばした。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
『ワン』ダフルで『ニャン』ダフル?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月20日
参加申し込みの期限
2013年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!