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エブリデイ☆パンプキンナイト!
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★邂逅
「すみませんお客様、相席よろしいですか?」
不意打ちのようにカフェの店員から声をかけられて、
あやめ
は盛大に噎せ返った。
当然、一切よろしい点がないのだが、
「……いや、あの……」
などと言い淀んでいるうちに、新しい客が案内されてきてしまう。
NOを上手く言えなかったのを、OKの意と取られたらしい。
向かいの席に、外套を羽織った青年が腰を下ろす。
「……悪いな。思ってたよりも席が混んでた」
青年が、不愛想な顔をしながら、それでもどこか申し訳なさそうに言った。
気持ちを切り替えるべくカフェへとやってきた
レオン
である。
「あっ……その……」
刹那、互いの目が合った。
バチリ、と、頭に電気が流れるような感覚にレオンは瞳を瞬き、
「……あれ?」
と、怪訝な顔で首を傾ける。
「お前……どこかで会ったことある、か……?」
いまいち歯切れが悪くなってしまったのは、その『記憶』がないからだ。
目を見た瞬間、知っている、と確かに感じたにも拘らず、である。
一方のあやめは、珍しくも人見知りに由来しない動揺に、寸の間呼吸を忘れた。
あやめは、目の前の青年――レオンと、彼の言う通りに会ったことがある。
但し、それは、レオンの夢の中での話だった。
そういう場合、あやめには、レオンのことがわかる。それは常のことだ。
けれど、夢で会った相手に、こんなことを聞かれたのは初めてのことだった。
相手に残る感覚は、精々、あやめを見た時に「ん?」と不思議に思う程度でしかない。
そしてその淡い感触さえ、5秒も経てば儚く消えてしまう……はず、なのに。
(こんな……こんなことがあるなんて……)
震える手を、テーブルに下でぎゅっと握るあやめ。
そんなあやめに、「大丈夫か?」と声を投げたあとで、
「なあ。やっぱりお前、どこかで……」
と、レオンは続ける。
あやめは、ぶんぶんと首を横に振った。
「あ……会ったこと、なんて……あり、ません……っ」
常以上に拙い喋りになったが、あやめは必死に声を紡ぐ。
「ま、街の外れで、ひとりで本を読んだり……時折、劇の脚本を書く位で……あなたに、会う筈が……」
「劇の脚本? へえ、すげえな。その劇ってのは、この辺でも上演されてるのか?」
「……へ? ……その、た、偶に……。劇団員の、知人がいて……」
レオンの反応に、思わぬ方向へと話が逸れた。
話題が変わったことには安堵したあやめだが、今度は別の意味で、気が気ではない。
現実の世界で他人とまともに話すのなど、あまりにも久しぶりだ。
「お前、役者はやらねえの? 舞台映えしそうだけどな」
「その……翼が、演技を齧るには邪魔で……」
「ああ、成る程。まあ、種族によって色んな事情があるか」
喋りながら、レオンはレオンで、自分自身を信じられずにいた。
目の前の相手を親しい相手のように感じ、会話に興じているのが不可解で、
(でも、嫌な感じはしないんだよな)
なんて、口元には、当人も気づかぬうちに小さく笑みさえ浮かぶ。
その笑顔に――あやめの心臓は、酷く騒いだ。
落ち着け、と、自分に言い聞かせる。胸元をきつく握る。
(大丈夫、大丈夫だ。本当は大丈夫じゃないけど……そうだ、これが『そういうお話』だと思ったらいい)
本の世界、空想の世界に浸るみたいに、この物語に入り込めばいい。
これは、陰気な青年が、ひとと出会い、一時の日常を過ごすお話。
(今日観た公演のような、素敵な演技はできないけれど……)
自分に似た、ほんの少しだけ社交性のある、そんなひとになれたなら。
(そんな風に……演技でも、少しでも、今日ならなれるかもしれない)
だって今まさに、あやめの目の前で、起こり得ないはずの奇跡が起こっているのだから。
と、その時だ。
俄かに、少し離れたところから、激しい、喚くような叫びが聞こえてきた。
次いで、がやがやと人々の声が重なり合う。
「……なんだ?」
「何か……揉め事、でしょうか……?」
「かもしれねえな。何にせよ騒がしい。……少し、様子を見に行くか」
レオンがするりと立ち上がる。
外套の裾がゆらりとひらめくのを――あやめは、幾らかだけ遅れて追いかけた。
今日という物語の中の自分なら、そうするのが自然なように思われたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
3人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月24日
参加申し込みの期限
2020年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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