ここは、モンスター達の楽園、年中ハロウィンな世界『パンプキンナイト』。
死神の青年・
滝原 レオンは、ふわり、蜘蛛の巣柄の外套を靡かせながら、街を行く。
彼の通ったあとには、淡く煙のようなものがゆらゆらと揺れた。
そのゆらゆらは、『パンプキンナイト』から見た異世界で言うところの夜の色。
かと思えば次の瞬間には、不可思議なことに、甘い桃色が尾を引いている。
……さておき。
眷属の影コウモリ達越しに透かし見る街の様子は、いかにも賑やかだ。
南瓜色の空の下、楽しげに声を弾ませるは、タキシードをぴしりと着こなした南瓜頭と毛むくじゃらの狼男。
向こうの方では、愛らしいゴーストの子供達が、ふわふわと追いかけっこの真っ最中だ。
道端に設置したテーブルでカードゲームに興じているのは、人間の男と吸血鬼の女。
最後の一組――より正確には、人間の存在――は、ちょっとばかり珍しい。
何せ、『パンプキンナイト』には、純粋な人間は殆どいないのだ。
かと言って、モンスター達と圧倒的少数派である人間との間に、大きな溝がないのもこの世界のいいところ。
勿論、異種族間の喧嘩などがないではない。
しかし基本的に、モンスターと人間は良き隣人同士として日々を過ごしてきた。
死神の翡翠の瞳は、そのことをよーく知っている。
これはそんな、概ね平和な世界の、何でもない日常の物語。
「さて……今日は何をして過ごすかな」
死神の鎌が、妖艶に笑うように光る。
外套の上を走る鎖の先や、腰のベルトを彩る魔法の宝石を用いた装飾が、鮮やかに煌めく。
――終わらない夜は、まだ、始まったばかりだ。
お世話になっております、巴めろと申します。
プライベートシナリオのご指名、誠にありがとうございます!
ガイドは一例ですので、ご登場いただいた滝原 レオンさま、設定はご自由に記載してくださいね。
以下、シナリオの詳細でございます。
このシナリオについて
ハロウィン風味な異世界『パンプキンナイト』で、
モンスター(お化け=ゴーストもいます!)や人間としての日常を、愉快に過ごしましょう!
・モンスターやゴースト(『パンプキンナイト』の人口の殆どを彼らが占めます)
・人間(『パンプキンナイト』では数少ない存在です)
のどちらかを選び、アクション内にそれとわかるように記載してください。
モンスター達と人間が特に敵対などはしていない、平和な世界が舞台ですが、
例えば、『個人的にモンスター嫌いの人間』といった設定はOKです!
また、異種族間の恋愛や結婚などもごく一般的です。
その他の設定は基本的には自由です!
リアクションに汲んでほしいな! という設定をアクションの中に盛り込んで、
異世界でのPCさん達の日常を、めいっぱい満喫してくださいね!
なお、他のPCさんとの絡みを希望する場合は、【絡み歓迎】とアクションに入れ込んでくださいませ。
但し、少人数のシナリオということもあり、PCさん同士の絡みが成立しない場合もあり得ます。
その場合は、おひとりでの描写(内容によってモブNPCが登場するかもしれません)となりますが、
・当方以外のマスターが主に担当しているNPCを除くNPC
の名前を【絡み歓迎(NPCの名前)】というふうに入れ込んでいただいている場合には、
他のPCさんとの絡みが成立しなかった場合に、該当のNPCを代わりに登場させることができます。
また、最初からNPCとの絡みを希望、というのも勿論問題ございません。
NPCの『パンプキンナイト』での設定は、PCさんのアクションに合わせる形を取らせていただきます。
それでは、アクションをお預かりするのを、心よりお待ちしております!