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- 00月00日生 00歳
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【スキー＆スノボ合宿】雪山の宝探し＆温泉もあるよ♪
☆１日目 宝探しとナイター
（スキーをしたのは中学二年の時以来だけど）
１年生の水上 桜は、スノボは経験したことがなかった。
「なので、今日はスノボにチャレンジするわ」
浅井先生からレクチャーを受けて、最初はおっかなびっくりという感じでやってみる。
「まずはリラックスだ。身体が硬直していると、よけいに痛い思いをするぞ」
はじめは転び方の練習からだ。
「できるだけ姿勢を低くして体を小さくすること。それで、後ろにゴロリと転がるように。両手を使って受け身するといい」
最初のうちはどうしても失敗したが、何度かやっているうちにコツを掴めてきた。
片足スケーティング、ワンフット直滑降を経て何とか形になる程度にはスノボで滑れるようになった。
自由時間になったところで宝探しを始めた。
「ヒントは……あれ？」
ロッジの前に立てかけてあったスキー板の脇に、不自然に盛り上がった雪の小山がある。
ストックで掘ってみると、雪の下にプラスチックの球体が埋まっていた。
入っていた紙を取り出し広げてみると。
『真っすぐ７歩、右５歩、後ろに１０歩進んだところを掘ってみて！』
とあったので、素直にその指示に従い、桜は歩数を数え、掘り出した。
「あった！」
わくわくしながら宝らしき金色のボールを開けてみると、出てきたのは……おかず券。
食事に特別メニューを一品追加してもらえる、と書いてある。
「特別メニューって何だろう？」
急にお腹がすいてきた。
「特別メニューですね。おめでとうございます」
夕食の席でおかず券を出すと、小鉢を一品つけてもらえた。
郷土料理のにしんの山椒漬けだと言う。
皆の視線が集まるが、特に豪華と言うわけでもないおかずなので気は楽だ。
（デザートじゃないからこんなもんよね）
あまり期待せずに食べてみると、にしんの魚臭さや渋みがなく、なかなか美味しかった。
「お気に召されたら、売店にもありますよ」
なかなか商売上手なスタッフだった。
２年生の羽生 碧南は、スキー指導補助のバイトの経験がありスキーはかなりの腕前だ。
必然的に上級者コースへ参加した。
雪質も良く眩しすぎない晴天、絶好のコンディションだ。
「羽生さん、いいっすね、その調子っす！」
気持ちよく滑っていると、インストラクターの好井 龍臣（すきい たつじん）がほめてくれた。
人がよさそうだが、ゲームの中のイケメンには程遠い。
乙女ゲームが趣味で、様々な乙女ゲームを攻略している碧南は、ついそんなことを考えてしまう。
昼間は上級者コースでみっちり、より難易度の高い滑り方やスキルを学んだ。
「ありがとうございましたー！」
講習が終わり、夕食の時間となる。
「夕食食べてからまたナイターで滑ろう」
自由時間があるとはいえ昼はどうしても講習がメインだし、ナイターでないと自由には滑れない。
「照明があるとはいえ暗いなあ」
ナイターでは、注意しながらいろいろな滑り方を試しつつ、スキーを満喫する。
滑り降りた時、スキー場の景色にデジャヴを感じた。
（初めて来たはずなのに……？）
疑問に思ったのもつかの間。
（あ……そういえばこの前プレイしたゲームで！）
『冬のアナタ』という冬をテーマにした乙女ゲームの中に、スキー場でのナイターで告白するシーンがあったのを思い出した。
いつもつれない態度をとっているスポーツ万能のイケメンキャラが、吹雪の中二人で遭難しそうになる体験を経て主人公を意識し。
告白を聞き、思いを抑えられなくなるシーン。
（『俺も、お前のことを……！』）
主人公は特訓したスキーで滑って、彼の胸に飛びこんでいき、熱い涙が頬に落ちる雪を溶かす……
その情景が脳裏にありありと浮かんできて、もう完全にトリップしてしまった。
一度脳内トリップしてしまうともう、気がすむまで止まらない。
約30分間脳内妄想を楽しんだ後、ふと我に返って時計を見た。
「あっ！ 残り30分しかない！」
慌ててリフトへ向かった。
「あと一本滑って終わりにしよう」
リフトに乗る時間もまどろっこしく、上に着くなり滑り出した。
（やっぱりこのスピード感、最高だよね）
ロッジに戻り、夕食を終えて露天風呂で体を伸ばす。
「疲れた……」
先に入って一日の疲れを流していた桜が、
「今日はお月様が綺麗……」
とつぶやいた。
「そうね……」
それを聞いて夜空を見上げる碧南。
けれど普段の部活とはまた違った疲れには勝てず。
なんとか温泉から上がると碧南は、さっさと寝てしまった。
（スキーをしたのは中学二年の時以来だけど）
１年生の水上 桜は、スノボは経験したことがなかった。
「なので、今日はスノボにチャレンジするわ」
浅井先生からレクチャーを受けて、最初はおっかなびっくりという感じでやってみる。
「まずはリラックスだ。身体が硬直していると、よけいに痛い思いをするぞ」
はじめは転び方の練習からだ。
「できるだけ姿勢を低くして体を小さくすること。それで、後ろにゴロリと転がるように。両手を使って受け身するといい」
最初のうちはどうしても失敗したが、何度かやっているうちにコツを掴めてきた。
片足スケーティング、ワンフット直滑降を経て何とか形になる程度にはスノボで滑れるようになった。
自由時間になったところで宝探しを始めた。
「ヒントは……あれ？」
ロッジの前に立てかけてあったスキー板の脇に、不自然に盛り上がった雪の小山がある。
ストックで掘ってみると、雪の下にプラスチックの球体が埋まっていた。
入っていた紙を取り出し広げてみると。
『真っすぐ７歩、右５歩、後ろに１０歩進んだところを掘ってみて！』
とあったので、素直にその指示に従い、桜は歩数を数え、掘り出した。
「あった！」
わくわくしながら宝らしき金色のボールを開けてみると、出てきたのは……おかず券。
食事に特別メニューを一品追加してもらえる、と書いてある。
「特別メニューって何だろう？」
急にお腹がすいてきた。
「特別メニューですね。おめでとうございます」
夕食の席でおかず券を出すと、小鉢を一品つけてもらえた。
郷土料理のにしんの山椒漬けだと言う。
皆の視線が集まるが、特に豪華と言うわけでもないおかずなので気は楽だ。
（デザートじゃないからこんなもんよね）
あまり期待せずに食べてみると、にしんの魚臭さや渋みがなく、なかなか美味しかった。
「お気に召されたら、売店にもありますよ」
なかなか商売上手なスタッフだった。
２年生の羽生 碧南は、スキー指導補助のバイトの経験がありスキーはかなりの腕前だ。
必然的に上級者コースへ参加した。
雪質も良く眩しすぎない晴天、絶好のコンディションだ。
「羽生さん、いいっすね、その調子っす！」
気持ちよく滑っていると、インストラクターの好井 龍臣（すきい たつじん）がほめてくれた。
人がよさそうだが、ゲームの中のイケメンには程遠い。
乙女ゲームが趣味で、様々な乙女ゲームを攻略している碧南は、ついそんなことを考えてしまう。
昼間は上級者コースでみっちり、より難易度の高い滑り方やスキルを学んだ。
「ありがとうございましたー！」
講習が終わり、夕食の時間となる。
「夕食食べてからまたナイターで滑ろう」
自由時間があるとはいえ昼はどうしても講習がメインだし、ナイターでないと自由には滑れない。
「照明があるとはいえ暗いなあ」
ナイターでは、注意しながらいろいろな滑り方を試しつつ、スキーを満喫する。
滑り降りた時、スキー場の景色にデジャヴを感じた。
（初めて来たはずなのに……？）
疑問に思ったのもつかの間。
（あ……そういえばこの前プレイしたゲームで！）
『冬のアナタ』という冬をテーマにした乙女ゲームの中に、スキー場でのナイターで告白するシーンがあったのを思い出した。
いつもつれない態度をとっているスポーツ万能のイケメンキャラが、吹雪の中二人で遭難しそうになる体験を経て主人公を意識し。
告白を聞き、思いを抑えられなくなるシーン。
（『俺も、お前のことを……！』）
主人公は特訓したスキーで滑って、彼の胸に飛びこんでいき、熱い涙が頬に落ちる雪を溶かす……
その情景が脳裏にありありと浮かんできて、もう完全にトリップしてしまった。
一度脳内トリップしてしまうともう、気がすむまで止まらない。
約30分間脳内妄想を楽しんだ後、ふと我に返って時計を見た。
「あっ！ 残り30分しかない！」
慌ててリフトへ向かった。
「あと一本滑って終わりにしよう」
リフトに乗る時間もまどろっこしく、上に着くなり滑り出した。
（やっぱりこのスピード感、最高だよね）
ロッジに戻り、夕食を終えて露天風呂で体を伸ばす。
「疲れた……」
先に入って一日の疲れを流していた桜が、
「今日はお月様が綺麗……」
とつぶやいた。
「そうね……」
それを聞いて夜空を見上げる碧南。
けれど普段の部活とはまた違った疲れには勝てず。
なんとか温泉から上がると碧南は、さっさと寝てしまった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年09月10日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年09月17日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年09月17日 11時00分
